三原自然体験の会

160326
岩国市横山 岩国城山〜護館神

2015年度 第10回の自然体験の会は、3月26日(土)に開催し今年度の活動を全て完了しました。

行程
往路(バス) : (7:30)三原市中央公民館発 → (9:30)岩国着
観察 : (10:00)ロープウェイで山上駅へ → (10:30)岩国城 → (11:40)護館神
→ (12:15)展望台(姉ケ山) 昼食 → (13:00)展望台発 来た道を帰る
→ (13:35)山上駅近傍から城山登山道で下山→ (14:30)城山登山道入口着 → (14:45)錦帯橋を渡る
復路(バス) : (15:15)岩国発 → (17:30)中央公民館着

 
(左)ロープウェイ         (右)ロープウェイ山頂駅

 
(左)岩国城            (右)岩国城から錦帯橋を俯瞰

 
(左)なだらかな道での観察           (右)護館神

 
(左)展望台(姉ケ山)         (右)錦帯橋

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観察した植物
今回の場所は、「岩国自然休養林」と営林局の石銘がありました。
ドングリのなるブナ科の樹木が多くあります。

観察植物
アオキ アカガシ アセビ イヌビワ ウラジロ カゴノキ コウヤボウキ コガクウツギ コシダ コショウノキ コジイ コナラ
コバンモチ サカキ サツマイナモリ ザイフリボク シキミ シャガ シャシャンボウ ジャゴケ スダジイ ソヨゴ
タカノツメ タギョウショウ タチヒラゴケ タブノキ ツクバネガシ ツブラジイ テイカカズラ ネジキ ネズミモチ ハイノキ
ハクモクレン ヒサカキ ヒトツバ ヒメウズ ビロードイチゴ フユイチゴ マテバシイ マメヅタ ムベ モッコク
ヤブニッケイ ヤブラン ヤマモモ リョウブ



花はまだほとんど咲いていません。特徴のある植物・珍しい植物に出会いました。 

岩国城周辺に多く有った、木肌が特徴的なカゴノキ 
カゴノキ 160326 岩国 カゴノキ 160326 岩国

珍しいコバンモチ
名前は「葉がモチノキに似ていて、形が小判を思わせるから」とあります。どうでしょうか?
コバンモチ 160326 岩国 コバンモチ 160326 岩国
「コバンノキ」

以前(12年7月21日)三段峡で観察しました。
右写真:葉脈を含めて葉の形が小判に似ている。

対比してみると「コバンモチ」より納得できると思います。
コバンノキ120721三段峡

石灰岩を好む植物2種を観察 コショウノキとタチヒラゴケ
アルカリ性の地質やカルシウムイオンを好む植物でしょう。
他の植物との競合がなくて、この場所でゆうゆうと生きているだろうと思います。
コショウノキ 160326 岩国 タチヒラゴケ 160326 岩国

サツマイナモリ(アカネ科サツマイナモリ属)を観察
花冠が長く横を向いて咲く。よく似たシロバナイナモリソウは花冠が短く花が上を向く。
生育環境:山地の林床のやや湿った所
花期は12〜5月。冬時期に花が見られるようです。
サツマイナモリ 160326 岩国 サツマイナモリ 160326 岩国

岩石
護館神の石灰石
ご神体が石灰岩となっていました。

地質は、付加コンプレックスの石灰岩ブロック(石炭紀-ペルム紀)
約1億7600万年前〜1億4600万年前に付加した石灰岩
   
  岩国城の復元された石垣

護館神から運ばれた石灰岩で作られたそうです。
下の方は残っていたが、その上に新たに積み上げて復元。
   
  登山道のチャート

地質は、付加コンプレックスのチャートブロック
(三畳紀-中期ジュラ紀)
約1億7600万年前〜1億4600万年前に付加したチャート
 

 
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