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身体考察 2021年

 

2021年12月20日(月)

過度な食事の制限や食事をとる間もないくらい体を疲弊させ続けていくことは体のエネルギーを枯渇させ心臓に負荷をかけていくこととなる。

体がエネルギーの枯渇状態にある方は見た目と反して筋肉量が減って痩せてきており、脈拍が早く強く打っている。

このような身体状況にある方を、オーバーと思いますが、エネルギーの枯渇状態と表現している。

これは体がエネルギーが枯渇した状態でも肉体を働かせていくため副腎皮質がホルモンを分泌させ補い心臓を刺激し続けることになる。そのため脈が早く強く打つようになると思われる。さらに食事を抑えていけばストレスがさらに蓄積され脳にまでエネルギーが枯渇し生活機能も下がり、気力、体力も低下していく。肉体的、精神的疲労は腰椎の一つの椎骨が拘縮して表れる。

どうしても日々食事をとる間がないくらい忙しいという方にはチョコレートを携帯することをお勧めしています。チョコレートはご存知のように非常食に最適でありチョコレートに含まれるテオブロミンという成分が気持ちを落ち着かせ肉体的だけでなく、精神的な疲労も回復できるとされています。

体が疲弊し脳にまで疲れが回れば自然と脳が糖を欲し必要とする。エネルギーの枯渇を防いで肉体と脳の機能を低下させないためにも適度に糖を摂ることは体にメリットが多いと思います。

チョコなどを甘い物を食べてみて、おいしい、と感じたら、それは肉体と脳が疲れエネルギーが枯渇状態にあると思われます。

 

 

2021年12月08日(水)

機能的要因で引き起こる下肢のゆがみとそれに伴う腰痛を起こしている方の状態を見ると特に上前腸骨棘のゆがみが強くあることが分かった。

上前腸骨棘が挙上と内側に捻転し連動で大腿骨大転子から稔転位させている。

次いで足関節のゆがみからの脛・腓骨の回旋による膝関節のゆがみと腱の拘縮がおきることで下肢全体にゆがみが発生し、大腿が稔転位をしていることで大腿筋膜張筋、腸脛靭帯を緊張・過緊張させ、さらに上前腸骨棘にゆがみを強調させている。

上前腸骨棘と股関節の捻転と同時に肋骨下部をもゆがみができ下腹部内腹斜筋がゆがみと緊張を持続させていると捻転作用の負荷によって膝関節を悪くさせてしまっている。

上前腸骨棘と下肢のゆがみが反対側にも及ぶことで腸骨内部の腸骨筋、大腰筋を過緊張状態にさせ、左右下肢の転位と共に上前腸骨棘が内側方向へ緊張が生じていくことで腰椎を圧迫し拘縮させている。骨盤が転位し腸腰筋全体にゆがみと緊張が高まるようになれば、特にL4・5の筋線維・腱を拘縮させる。

それによって常に腰に重だるさを起こしたり、慢性的になれば偽性腰椎すべり症、分離症を発生させることにもなると考察する。

 

 

2021年11月23日(火)

炎症とは様々な侵襲に対する生体の局所的あるいは全身性の反応とある。

「様々な侵襲」というのは外力(機械的、物理的)による外傷だけでなく、風邪をひくといった感染によるものも含み、また疲労、過労、過剰なストレスなども含まれると考えます。

よく言われている炎症の徴候として発赤、発熱、腫脹、疼痛があり痛みを伴うものとされている。しかし感じる痛みが炎症ではなく痛みを伴わない炎症徴候がある。

痛みを伴わない炎症は免疫系、神経系、内分泌系をボーダレスに廻って侵襲し全身を慢性的炎症状態にさせていくと考察する。

この慢性的炎症が続いている間は、体力と免疫力がうまく働き抑え込むことで状態を悪化しないようにしている。

しかし体力と免疫力が低下し炎症を抑えきれずにあるとその人の身体状態に従った病気を発症させる恐れがあると考えられます。

 

 

2021年11月11日(木)

近年、某有名大学医学部の研究チームによって老化を早め、健康を壊したり様々な病気のリスクを高めてしまう原因に体内に潜む慢性的な炎症が原因だと説いている。また加齢に伴う生活習慣病や肥満は内臓が炎症状態が原因にあると過去に耳にしたことがあります。

機械でも長時間動かし続ければ熱を発し炎症していくように、人も長年の疲労やストレスにさらされていけば体を熱し炎症させていくのではないかと想像に難くない。

炎症は外傷によって起こるだけでなく、さまざまな生活習慣、疲労、ストレスなどによる神経性の過緊張によってでも脳脊髄神経を通して身体を炎症状態にさせていくと思われる。

整体的視点から考察するとこの慢性的な炎症状態は身体の局所に歪みと緊張として表れている。その局所を慢性的にゆがみと緊張を保ち続けていくことで体内に炎症を潜ませ慢性的炎症状態にさせていくと考察する。 その局所のゆがみと緊張レベルによって体調不良、肥満、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気を引き起こし、鬱など精神的な病気になる恐れも考えられる。

この局所のゆがみと緊張を解消させ炎症を抑え無くすことが身体の不調や病気を防ぐ重要なポイントではないだろうか。

 

 

2021年10月29日(金)

筋肉の状態はその人の動きの癖や疲れ、気候変化に応じて固さ(緊張)度合いが変化していきます。

同じ人でも度重なるストレスなどの影響による精神的な疲れが重なると筋肉の質が極端に変わってきます。

簡単に説明するとふっくらした状態が筋張って固い状態になってくる。

筋肉も精神状態を映し出す鏡。

自分が思っている以上に筋肉は敏感に感じ取っています。

 

 

2021年10月18日(月)

お客様の中には満身創痍と言っても良いくらいの状態で来店される方がいる。

そのようなお客様には術後、『このまま頑張りすぎていては体はもちろん心も壊しますよ』と忠告、警告に似た意味で「とにかく体を休めて下さい」といっている。

「忙しすぎて休みが作れない」ことは私も分かってはいる、医師でもない私が言っても聞き入れてもらえないことは分かっているけれどもお客様の現身体状態と今後を危惧すればこそそう言わしていただいています。

ですが熟す仕事の量が多いためなのかもしれませんが、休むことに対して罪悪感が芽生えているように見受けられます。

結果、残念ながら私の力及ばず次に来られた時には体を壊し心も病んでしまっているお客様も中にはいらっしゃいます。

疲れ過ぎていると休むタイミングと休み方がわからなくなってしまうのでしょうか?

ときには自分の体の声にしっかりと耳を傾けて下さい。

 

 

2021年10月09日(土)

肩甲骨上肢帯が運動される際、、肩関節にかかる負担を鎖骨下に位置する第一肋骨が同時に運動され吸収することで肩関節の負担をやわらげていると思われる。

肩甲骨上肢帯、肩関節をスムーズに運動をするようにするためには左右鎖骨下の第一肋骨が必要と考えられる。この鎖骨下の第一肋骨が安定し柔軟にあることで肩関節の可動が損なわれず自由な上肢運動がなされていると思われる。

肩関節を拘縮させていく要因としては上腕骨頭を軸とする上肢の運動で酷使し鎖骨下第一肋骨自体も疲労させ鎖骨に付着している鎖骨下筋が同時に拘縮させていくために肩関節周辺の腱と筋線維の収縮を強め、肩関節の可動および肩甲骨上肢帯運動と柔軟性の低下を招いていくと考察する。

特に鎖骨下第一肋骨の慢性的に拘縮させていることで肋骨全体を拘縮させる。肋骨が拘縮することで肩甲骨が肋骨に密着するように拘縮し、肋骨を伴う肩甲骨上肢帯の可動柔軟性を低下させていく。可動柔軟性の低下は肩甲骨上肢帯の運動力を落とし肩関節を取り巻く腱と筋線をさらに拘縮させる。特に後ろ手にする、服を着る時に袖に通しづらいなどの上肢を後方にするといった行為が痛みを伴いしづらくなるようである。

 

 

2021年09月30日(木)

恥骨・恥骨結合の慢性的なゆがみと転位緊張が関節運動機能だけでなく内臓機能の低下をもたらしていく要因となっているのではと推測し、考察をかさね、私自身をもって恥骨・恥骨結合をゆがみと緊張を解消させることで身体にどのような結果となるのか自己調整を行ってきました。

photo 調整を行う前、今年2月26日に特定検診を受診結果では、γ-GTP(肝機能)の数値が72、検査値の一般的な基準値として男性が50IU/l以下(女性30IU/l以下)とされている中で高め。お酒をよく嗜むので納得はするが、なによりも中性脂肪が221(30〜149r/dlが正常)と高くなり、以前から医師に注意されていたLDL(悪玉)コレステロール値が180と危険状態にありました。このままでは薬を服用しないといけないと医師に注意されていました。

そして、私の考察を実証するべく今年5月から恥骨・恥骨結合を調整し始め、ゆがみと緊張を緩和解消させていくように状態にさせるための補助施術を行い続けて8月14日に再度受診しその結果、γ-GTPが33、中性脂肪が72、LDLコレステロールが134と減少し正常の範囲内になり体重も8キロほど減った。
やはり恥骨・恥骨結合の慢性的なゆがみと転位緊張は内臓の代謝機能と循環器機能をも低下させていく要因となることが確認でき、恥骨・恥骨結合のゆがみと転位緊張を解消させることで健康の手助けとなる可能性があると確信を持つことができた。

ただし調整を行い続けている間、身体がスムーズになにも好転反応が起こらなかったわけではなく、私に限っては内臓の代謝機能が高まりだしたためか急激に空腹感に見舞われることが多々あります。その急激な空腹感に負けて暴飲暴食をしてしまわないように気持ちを抑え、食事のコントロールを行うような状況があります。また適度な運動を行ってきていることもあってか減量に成功することができたのかもしれません。

恥骨・恥骨結合の調整に関しては一回や二回行っただけでは関節運動機能の安定にしか働かず、内臓機能に働かすためには補助調整をし恥骨・恥骨結合の緊張を解消する状態にさせ続けていく必要があると現段階では考察しています。

現在、恥骨・恥骨結合の調整は誤解をされないために男性、女性共に恥骨までで止めております。

 

 

2021年09月18日(土)

これまで股関節周辺もしくは股関節の外側辺りに痛みが出ているお客様の下肢の状態を観察していくと大半が重心が踵近くにあり、重心を乗せた踵を支点に下腿を捻りを起こしているために股関節自体を転位させ股関節周辺の腱と筋を拘縮させ下肢全体を過緊張にさせていることがわかった。

踵からの下腿関節の捻転作用によって下肢と体幹を支えている股関節周辺の腱と筋を連鎖的に常に収縮させ身体活動をすることで身体の平衡バランスの崩れとゆがみで応力負荷と重心移動による負荷をかけ続けている状態にさせているがために次第に股関節痛を発生させていると見られます。

股関節だけでなく膝関節など下肢関節を悪くさせないためには下肢にかかる重心を踵の位置に置かず、拇趾に置くように意識して立ち振る舞いをし、いちいち面倒ですが左右の下肢を内・外へと少しでも移動させ重心位置を変えて下肢にかかる重心を固定化させないようにすることと考えます。

重心を踵に置かず拇趾に移すことで体幹筋群の緊張と拘縮をやわらげていくようにもなります。

人間は経験から最小限の動きをし効率よく体を動作させていくことができるが、それゆえに関節・運動器を次第に悪くさせていくことも必定です。

 

 

2021年09月11日(土)

人は脳脊髄神経による興奮伝達によって身体をコントロールし平衡感覚を保っている。

しかし身心の疲労、ストレス、その他の要因で脳脊髄神経に狂いが生じてくると脊柱にゆがみ、拘縮を起こし、自律神経のバランスが崩れに伴って身体を慢性的な過緊張状態に陥るようになっていきます。身体状態を確認するために頭頂部また他の箇所の確認法を行うと頭蓋骨から揺れた状態にある人もいる。

脳脊髄には髄液が流れており、先ほど言った身心の疲労、ストレス、その他の要因などで脊柱をゆがみ、拘縮させていくと髄液の流れを悪くさせ慢性化させていくことで肩・首のこり、腰痛をはじめ、頭痛を起こしたり、耳鳴り、全身のだるさなど、それ以外の症状を起こすことがあると考えられます。

脳脊髄液は外傷などによるちょっとしたショックで髄液が漏れ出し流れを阻害させてしまう(脳髄液減少症)と運動機能、感覚機能を低下させ常に慢性的な疲労感やだるさを起こす恐れがあります。

 

 

2021年08月28日(土)

足底にかかる重心が踵に位置している場合、身体は低重心となり安定した状態となる。
しかし、踵位置に重心が置かれた状態で運動を行うと身体が低重心で安定し踏ん張りや瞬間の力を出しやすくなるが応力を全身で受けるようになるため肉体的緊張による筋肉疲労を起こし慢性的になると身体が拘縮状態となる。
踵に重心を置き支点にしていることで捻転的に運動緊張が行われるようになるため下肢関節の腱を負担を掛け続け、ゆがませていくようになると思われる。そのため加齢や激しい運動を続け、蓄積による急激な外傷を受けたりすると重心側と対称の四肢関節、腰椎の腱を痛めたり損傷させる恐れを含む身体状態となると考察する。

拇趾に重心が位置していると下肢にクッション性が生まれ関節負荷が軽減されているとみられる。それによって身体にかかる応力の負担も軽くなる。運動をする際には拇趾を支点にしていることで下肢関節の腱にダメージがかかることが少なくスムーズに捻転・回旋運動が行うことができるようである。反面、非対称方向に遠心力が働くようになり下肢の軸・支持作用と腰のゆがみと緊張をさせていくことで身体の遠心力の働きを制御させていると思われる。しかし腰のゆがみの負担を後背筋群に転嫁しており左右肩甲骨帯を転位・拘縮も手伝い背中を凝らしている。
踵重心に置いた場合と違い身体のバランスがやや不安定となることで無意識に脳脊髄神経の緊張させることでバランスを保持するようになり脊柱のゆがみが目立ち、慢性的に疲労すると神経性緊張による筋疲労をさせ部分的に筋線維を拘縮させるようである。

 

 

2021年08月07日(土)

緊急事態も長く続き、気分転換がなかなか出来ない現状にあって、もう気にも留めていないと思い感じているストレスに対して体が自覚のないまま抵抗力が弱くなって不耐性的な緊張状態となっている方がみられます。その不耐性的な緊張の表れとして背中に痛みを起こすといった症状を起こす方がいらっしゃいます。

ストレス状態が長く続くと体がストレスに対して抵抗できなくなり弱くなっていきます。それによって脳と身体を過緊張にさせ自律神経の乱れから体の不調や痛みを起こすようになります。

外出して気分転換する以前に栄養面でストレスから体を守る体づくりをする必要がきていると思われます。

ストレスから体を守る体を作っていくためには良質なタンパク質を摂取することです。良質のたんぱく質を摂ることでストレスから体を守ってくれている臓器である副腎を健康に保つようにする。良質のタンパク質とは必須アミノ酸をバランス良く含まれている食品であり、必須アミノ酸は体をつくり健康な心身を維持するために大事な栄養素です。不足すると副腎が疲労し、自律神経やホルモン分泌が乱れ、ストレスに対して体が弱くなっていきます。良質のタンパク質を含んだ食品はまぐろ、かつお、あじ、サンマ、牛肉、鶏肉、卵、大豆、高野豆腐、チーズなどに多く含まれています。

手軽にサプリメントから摂取することが良くないとは言いませんが、やはり食品から摂取する事が望ましい。そして急激に大量に摂取するのではなく普段の食事の中で取り入れられるように工夫して、しっかりと体に吸収するようにじっくりとストレスからの耐性的な体づくりをすることが良いかと思います。

次に炭水化物の摂り過ぎに注意する。炭水化物の摂り過ぎは膵臓から分泌されるインシュリンの過剰な分泌によって自律神経・内分泌系に影響を及ぼし体の不調や精神に悪影響す及ぼす恐れがありますのでご注意ください。

 

 

2021年07月31日(土)

恥骨にゆがみが起こると恥骨および恥骨弓を起始としている大腿内転筋を拘縮させ恥骨結合が転位緊張することで内転筋等がさらに拘縮させていく。それを引き金に慢性化させていくことで筋肉、腱、関節を悪くさせていく他にも身体に悪影響を及ぼしていくと思われる。

まず恥骨結合の緊張と伴い腸骨・寛骨のバランスの崩れによって仙結節靱帯が拘縮されると恥骨結合の緊張が増すことで大腿が内転に強調し、それによって下肢が過緊張し柔軟性の低下が起こることで下肢関節を悪くさせていく。 恥骨結合が過緊張となり仙結節靱帯の拘縮が左右に及ぶと副交感神経の乱れを伴い骨盤下肢帯、腰椎が硬直状態となり、慢性化させていくと根深く、しつこい腰痛を起こす恐れがある。

恥骨結合の転位緊張は内臓にも悪影響があると思われ、慢性的に転位緊張あることで胃・腸を炎症的に緊張状態にさせ腸内環境や蠕動運動を低下へと向かわせ内臓機能が低下することで代謝力も低下させていく。恥骨結合の転位緊張は各ホルモンバランスの乱れを起こしていく要因と思われ、恥骨結合の転位緊張で内臓機能が低下によって代謝力が低下し、副腎皮質などのホルモンバランスが乱れていくと腰・腹周りに脂肪がつきやすくなる。

恥骨のゆがみは下肢の冷えの原因となり、下肢から起こった冷えを恥骨結合で集約させている。特に女性は骨盤の転位と共に恥骨結合を慢性的な冷えの状態にさせていることは胃・腸だけでなく子宮にも悪影響を及ぼすと考えられ、生理痛や子宮筋腫などの女性特有の病気を引き起こす要因となるのと考察する。

恥骨のゆがみに伴う恥骨結合の転位緊張は骨盤の転位と同様に重要視すべきである。

 

 

2021年07月24日(土)

恥骨のゆがみは腰椎1・2番と同様に姿勢と平衡バランスの崩れで歪みが生じ、恥骨ゆがみのよる摩擦と身体に応力負荷がかかることで恥骨結合に緊張を起こしていくと思われる。

恥骨結合のゆがみと恥骨結合の転位そして緊張を起こすことで左右大腿が内転に作用し大腿側面に存在する腸脛靭帯も緊張していく。そして身体の平衡バランス保持によって応力が関節にかかるようになる。

恥骨結合を基準に身体の正中線に沿って応力が膝関節内側、距腿関節に通ることで下肢が安定した状態を保つことができているのだが、骨盤、大腿転位によって恥骨がゆがみ、恥骨結合に応力負荷が増し、転位と緊張が高まり、骨盤下肢帯を拘縮させていく。

恥骨結合の緊張は立位体勢より座位姿勢でいるほうが緊張が高くなると思われ、それは応力負荷が恥骨結合と坐骨にかかるようになり、軽微な捻転作用で恥骨にゆがみが起こしていくことで恥骨結合に緊張を高まらせていると考察する。また激しい運動を行った際でも炎症的に緊張が起こす。

 

 

2021年07月09日(金)

腰椎1・2番は崩れた姿勢とバランスによって身体に掛かる負担を制御し、身体機能を保持させている働きがあるとみられる。

身体に掛かる応力
下半身、上半身の平衡バランスの崩れからくる体幹のゆがみ
姿勢のくずれ
身体の捻転動作
過労など慢性的な疲労による胸郭の拘縮
加齢による筋力の低下
大腰筋、腰方形筋の緊張または拘縮

これらの要因からくる筋肉と神経の緊張に対して刺激を受け、身体のバランスをコントロ―ルしていると考察する。

本来なら腰椎1・2番にゆがみが起きているのだが、後背部肋骨との間に位置することで拘縮され、ゆがみのない状態になり、それによって脊柱起立筋を緊張させ連動して起きているはず他の椎骨のゆがみを拘縮によって補整し、脊柱をゆがみが無いようにさせて姿勢を保っている。

腰椎1・2番の歪みから脊柱全体のゆがみが始まり、腰椎1・2番が拘縮することで脊柱全体を拘縮させ安定を維持させていると思われ、腰椎1・2番の拘縮によって体幹の姿勢が保たれていると言ってもよいのではないだろうか。

しかし、 人間は体を起こし姿勢を保つために意識、無意識に関わらず腰椎1・2番に負荷をかけ体を起こす姿勢をとる。そのために腰椎1・2番を圧迫させ拘縮させ負荷をかけ蓄積させていくことにもなる。

長時間の姿勢維持、四肢の可動不足、過労等、慢性疲労のよる身体過緊張、加齢に伴う筋力と柔軟性の低下、その他の要因で腰椎1・2番を拘縮させ続けていくことで身体に悪影響を及ぼすことにもなる。

腰椎1・2番は肋骨との間にあることで腰椎1・2番自体には影響は少ないが、半面腰椎1・2番の負荷を腰椎4・5番に廻しかけるようになり、腰椎4・5番の靭帯を拘縮させていくようになる。腰椎筋群と腰椎全体を拘縮させ、次第に腰椎椎間板をも拘縮させていくとみる。それらの蓄積によって狭窄症や椎間板ヘルニアを起こす引き金となる恐れがあると考察する。

加齢から筋力が低下し、また骨密度も低下していくために胸郭に弾力と柔軟性が損なわれていくと腰椎1・2番が硬直し可動しなくなれば、身体にかかる応力に体が抵抗できなくなるために腰から背中が徐々に丸くなるようになる。体型として痩せた方によくみられると思われる。無意識に負荷を掛け続けていくと体型問わず腰椎1・2番を圧迫骨折を起こす恐れがある。補足として背中が丸くなることは必ずしも腰椎1・2番の拘縮が要因ではあるが原因とは限らない。内臓機能の低下や精神状態によっても姿勢は変わってくる。

腰椎1・2番が圧迫拘縮することで胸郭肋骨下部を拘縮し横隔膜を過緊張にさせていく。腰椎1・2番と横隔膜を過緊張にさせていくことで胃の蠕動運動の働きを低下させていく。そのため上腹部を張ったような感覚にさせ、また個々の身体や精神状態によっては胃を圧迫緊張させ胃の不快感や逆流性の胃炎等を引き起こす恐れもあると考察する。経絡でも胸椎11・12番を含む腰椎1・2番近辺には胃に係る経穴が存在する。

 

 

2021年06月29日(火)

コロナ禍が起こって一年以上が経ち、緊急事態が長引き、まだまだ外出自粛を求められ行動範囲が狭くなったことで筋力が低下し、突然に身体、体力に不調と衰えを感じられることはないだろうか。

緊急事態が長引いたことで生活のリズムが狂い、気力が低下し、また様々な不安感からメンタル的にも不調となっていったことで心身の機能を狂わせてしまっていったかもしれない。

なぜか体が疲れやすくなったり。
よく眠れない。
なにをするのも億劫になる。
集中力がなく、考えがまとまらない。

といった不調がみられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これはシニア世代だけでなく、若い世代にも起こりうることです。

思い立って運動をしようと思い始めても、これまでの長期に自粛休業で体とくに神経が怠惰となったことで、次に行動に移そうとすると体と神経がうまく比例して働いていかない。

怠惰となった体と神経を整えていくためには、まずは規則正しい生活をする。生活のリズムを正し、愚直と言っても良いほどに生活のリズムを守っていくことと思います。

次に朝日を浴びる習慣を戻すこと。朝日の日光を浴びることは体内でビタミンDが生成され、カルシウムのバランスを整え、骨の健康を保つのに働いていきます。また日光を浴びることで脳内でセロトニンが分泌され、精神の安定や安心感や平常心を促し、脳を活発に働かせる効能があります。

怠惰となった体と神経を刺激し呼びこし筋力を戻していくためには、特に高齢の方はいきなり強い運動を行うと筋と腱を痛め、逆効果にさせる恐れもあるため、まずは足指の運動から始められるのが良いのではないでしょうか。床に引いたタオルなどを足の指で摘まみながら手前までたぐり寄せる運動を行い、脚の筋力、特に腓腹筋と同時に脳神経を刺激し、鍛え血流を良くし体と脳を活性化させていくことが必要だと考えます。体と脳を刺激することでメンタル的にも何かプラスになることがあると思います。それから年齢と体力に合った無理の少ない運動を始めて下さい。

そういった習慣を身に着け、あせらず一歩、いや一段ずつ、のんびりと心身の不調をやわらげていくように試みて下さい

 

 

2021年06月15日(火)

腓腹筋に損傷を起こす恐れがある身体状態を考察するとまず、(右下肢に異常があると想定し説明する)、右下肢が内側に緊張作用が働いており、非対称側の左胸郭肋骨を転位とゆがみを起こさせている。そのために右下肢を内側方向に力作用が強調して働き、片脚で平衡を維持させていることとなります。

そして、右足関節のゆがみから踵へ重心が常にかかり、大腿の内転作用が強く働き平衡を維持しているために膝関節を外反膝状態にさせ、腓腹筋を特に内側の腓腹筋を常に張ったように収縮緊張にさせてしまっている。

内側方向に力作用が働き、収縮緊張が起きる下肢の筋肉は腓腹だけでなく小殿筋、梨状筋など殿筋群、そしてハムストリング、内側広筋にも緊張が働くようになります。

損傷を起こす要因を簡単に言えば筋肉の張りと弾力の低下と考察する。そして共通して足関節をゆがみと拘縮にさせています。もともと筋肉疲労があり内側へ緊張している右下肢が支軸となり反対側の左下肢を外転へ運動されたり、支軸となっている右下肢、足関節に急激に伸展力が働くことで内側に収縮した腓腹筋や上記のの筋肉が力方向の働きに対して耐えきれずに反発し弾くように引き伸ばされ筋線維を損傷させてしまうことになる。その損傷が急激な筋肉の痙攣や肉離れとし表れると考察します。

こういった損傷を引き起こさせないためにセルフ的にできることは、足関節をよく回して柔軟にし腓腹筋他の筋肉をやわらげることです。また張った筋肉を摘まみ弾くようにマッサージを筋肉の緊張を防ぐようにして下さい。無理に力んでストレッチをしたりすると逆に筋膜をも損傷させ逆に悪化させてしまう恐れがあります。

もし肉離れを起こした場合、直後はお分かりのように炎症が完全に治まるまで無理はなさらず安静にすることをお勧めします。現段階では炎症が鎮静した後で施術をすることが望ましいのではと考えています。

 

 

2021年06月01日(火)

身体のゆがみからくる身体反応と経穴の緊張反応は、どこか通じるものがあるのではと思うことが多々ある。

調整施術を行い進めている段階で、ある箇所に集中して緊張反応が表れ、それによって受者の現在の身体状態を予測できることがあったりする。あとで調べていくと集中して緊張反応があった箇所がちょうど経穴に当たる位置であったりする。

その例としてひとつ挙げられるとすれば腰椎3番。

腰椎3番は腰のゆがみから起こる腰痛、他などの症状でよく歪みと緊張反応が起こる箇所である。

働きとしては身体の応力、姿勢のゆがみから起こる緊張を吸収し、腰椎、腹部の緊張差、平衡バランスの崩れを拘縮させることで調整し安定へと補整しているとみる。そして肉体、精神での慢性的疲労など脳脊髄神経の乱れの異常、また下肢から冷えで腰椎3番周辺の筋線維を拘縮させるようになる。

経穴関連の専門書やサイトで調べてみると腰椎3番辺りには骨盤の状態をコントロールし身体の生命エネルギーを働かせていく経穴が存在している。特に私が重要視した経穴の効能をみると腰痛、坐骨神経痛、冷え性、婦人病、脳髄炎、他とある。

指圧をはじめ、身体の筋肉調整していくことは、おのずと経脈経穴を刺激していることにはなるが身体調整をしている段階でなぜ経穴に緊張反応が表れることがあるのかは分からない。しかし筋肉の流れと経脈は相通じるものがあると思われる。

これだけは言えるのは、むやみやたらに経穴を刺激すれば身体のゆがみが解消されることはない。身体のゆがみの調整と併用し、うまく経穴にアプローチして施術していくことで施術効果があると考察している。

 

 

2021年05月17日(月)

斜角筋のゆがみと拘縮は、坐骨のゆがみと腱の拘縮によって骨盤が転位し、バランスが崩れることで発生すると思われる。

主動となる側の坐骨がゆがみと非対称方向へ骨盤が転位し、平衡バランスの崩れと連動し主動側の坐骨のゆがみと対称の斜角筋が伸展に緊張を起こすようになる。

そして、反対側の坐骨を同様に歪ませ反対方向に骨盤を修正転位すると連動し伸展に緊張している斜角筋は内側へと収縮する。この斜角筋の緊張によって身体を安定へと保持させていく。

しかし、坐骨への慢性的な重心負荷、左右四肢の運動性の緊張差と胸郭・肋骨のゆがみと拘縮を起こしていくことで胸郭出口斜角筋を拘縮させ、次いで頸椎の斜角筋を慢性的に拘縮を維持させていくようになっていくと考察する。

斜角筋のゆがみと緊張は骨盤の転位と共に左右に発生するが、重心軸負荷が強調され、ゆがみが生じた坐骨と対側の胸郭出口斜角筋がよく拘縮を起こしていると思われる。

 

 

2021年05月01日(土)

女性に多くみられるのですが、歩行をしている際の身体の動きが自分自身の感覚では脚を前に出して歩いていると思っていますが、意外とそうではない歩き方をされている方がいらっしゃいます。

実際は脚の関節運動で脚を前に出して歩いているのではなく、腰と股関節を捻転の動作で脚を前に出して歩行をされている。

下肢関節、特に股関節の屈曲・伸展運動がなされず股関節を固定した状態となり、歩行をするには腰部の捻りを使って脚を前へと動かすようにしなければならなくなる。腰を捻る作用が高まり腰椎にゆがみと筋肉を拘縮をさせ慢性化させていくと脊柱全体で捻るようになり、次第に脊柱、体幹を拘縮させていくようになる。そして下肢の関節運動がしっかり行われずにあるため大腿骨の関節の腱と靱帯を拘縮させ可動力、柔軟性を低下させていくようになります。

無意識とは言えそのような歩き方続ければ左右の腰部どちらかに主動で捻転作用が働いていくと仙腸関節の転位拘縮も手伝い主動側の腰椎筋群を拘縮を高め慢性化を早めるようになり腰の付け根当たりや左右の仙腸関節辺りから腰に向かって痛みを起こすようになります。

また左右脚にも捻転作用が働くようになると足の拇趾に力が入るようになり負荷から拇趾に身に覚えのない痛みが起き、腰椎骨盤を慢性的に拘縮し脚の捻転作用で大腿骨関節の腱を拘縮させていけば股関節を悪くさせていく恐れがあります。

女性に多いと説明しましたが男性にも現象が起こります。その場で足上げ運動をなどをじっくり行ことで腱と筋肉の伸縮をうながし、脚と体でしっかり関節運動で歩行できるように体で覚えこませましょう。

 

 

2021年04月17日(土)

動かせる、動ける身体をつくる、取り戻すためにはリハビリだけでなく日常生活で己の意思で身体を動かすことが何よりも重要。

私たちは肉体的に楽を求めていきます。そして、すぐに楽に流されてしまいます。

痛いから動かせない、動かさない。でも動かさないと筋肉も痩せ、さらに痛くなる。

まだまだ大丈夫と安心するなかれ。普段から四肢を可動不足にさせていたり、腱と筋線維の伸縮力と弾力を低下させていくような作業をし続けていくと、よくあるのが突然肩に痛みを起こし、腕が挙げにくくなったり、後に腕が回せなくなってりさせてしまうようなことが起きます。同時に腰に痛みが伴うような状態にもなります。

年を重ねていくほどに無理の少ない続けていける適度な運動が必要。 "続けていける"ことがポイントです。

これまで運動らしい運動はせずにいて急に「すこしは運動しないと。」と思い立った方はまずは、やさしくて簡単な運動から始めてみましょう。

 

 

2021年04月01日(木)

我々の身体は四季の気候の変化や個々の環境の変化の中に順応させようとします。

気候と環境の変化に順応し、活動させていくために生体リズムを一定期間崩し、筋肉と神経の緊張と緩みを起こさせながら、敢えて身体を現在の状態とは違った形でゆがみを起こすようになる。

それによってこれまでの疲労の蓄積や不摂生などが要因で体のだるさなど不調がでたり、これまで感じずにいて平気だった身体箇所に痛みをだすような症状を発することがあります。

起きる痛みの症状は当然様々。これまでの酷使で腕、足が神経痛のような痛みがでたり、腰痛であったり、首、背中のだるさ痛みであったり、緊張性頭痛であったり。

ゆがんだ身体は安定した状態には戻ることはなく、ゆがんだ状態のまま筋肉と神経の緊張の働きで体勢を立て直すようになる。そして疲労とゆがみが蓄積されていけば、一時しのいだとしても、またさらなる筋肉の拘縮で慢性化が進み強い症状を起こす可能性が高くなる。

季節の変わり目で体調を崩しがちなこの時期、しっかり睡眠をとること、そして普段から体のケアとメンテナンスをする意識を持って頂ければと願います。

 

 

2021年03月20日(土)

身体の上半身、下半身に平衡バランス崩れが起こることで腹筋にもゆがみからくる緊張が生じるようになる。

腹筋のゆがみと緊張が生じ、持続されているために身体のバランスが常に崩れた状態にあり続けていくのではと考察します。

腹筋は取り囲み支える骨格がなく筋力だけで維持し、他の骨格を支え、腸を保護している。

それゆえ平衡バランスの崩れからくる歪みと偏りによる緊張が生じやすく残りやすくもあると見られる。

特に腹横筋にゆがみと緊張が起きると体幹が常にバランスの崩れた状態であり続け、腹横筋にゆがみと緊張があることで左右の上肢下肢に緊張差を起こすようになり、一時身体を整復し改善へと向かわせても、腹横筋にゆがみと緊張が残っているために再びバランスが崩れた状態に身体を戻し、改善へと向かうものの歩みは遅いように思われる。

腹横筋にゆがみがあれば自ずと骨盤を転位させ、無意識に腹横筋と骨盤のゆがみと転位を繰り返すことで横隔膜のゆがみと緊張を生み、腰椎を拘縮させていく。

また偏った緊張を起こすと腹筋全体と腸内を緊張させ、特に左側に緊張が強く起こした場合、状態次第では横行結腸の蠕動が滞り刺激されることでゴロゴロとガス溜まりのような状態をおこし、お腹が張ってスッキリしない状態を起こすことがある。

 

 

2021年03月06日(土)

受者の腰、股関節・大腿を施術しているとき、個々の様態によっては思うように施術が進まないことがある。

要因としては様々あると思われるが、要因の一つと考えられるのが『恥骨筋の緊張の維持』。

この恥骨筋の緊張が維持され残っているがために腰の緊張と拘縮の緩和が思うように進まず、また股関節の可動柔軟性の低下が緩和されないことがある。

恥骨筋は股関節を内転させると働くが、体幹深筋、特に腰・腹部を捻転させ股関節を非対称に連動させていくと恥骨筋の緊張し、股間節大腿骨頭を内転へと強調させていくようになると考察する。

その状態で歩行や体幹内部を非対称に捻転的に運動し慢性的に緊張させ続けていくと左右の恥骨にゆがみ、恥骨結合を下垂に転位させてしまい、さらに恥骨筋の緊張が増していくようになるとみる。

恥骨筋の緊張が強くあることで恥骨結節と大腿小転子の転位が強調され、股関節・大腿を膝関節のゆがみも起きていることで内転内旋状態に固定したかのように維持され大腿骨幹部に負荷が生じやすくなり大腿幹部周辺の痛み、股関節骨頭周辺を悪くさせていく恐れがあると思われる。

また恥骨と恥骨結合の転位緊張を起こしていることで可動柔軟性を低下を増長し骨盤と腰部筋群を拘縮する。さらに連鎖的に後背筋群の拘縮が伴いことで常に腰椎と腰椎筋群を拘縮状態に保ち続けていくようになる。そのために慢性的に腰に重い感覚がし鈍痛を起こしたり、ぎっくり腰などの慢性的な腰痛を起こす要因となっていくと考えられる。

 

 

2021年02月19日(金)

アキレス腱は足関節を曲げ伸ばしさせる運動機能だけでなく、下肢の踏ん張りでかかる重心負荷をやわらげ地面着地で起こる衝撃をやわらげるクッションの働きがあると思われる。

アキレス腱は腓腹筋とその下にあるヒラメ筋が合わさった筋肉の終末にあたる部分がアキレス腱となる。

このアキレス腱は全身の筋の流れを左右し、左右のアキレス腱の緊張具合いによっては骨盤を転位させ体幹のゆがみを招き、柔軟性を低下させていくようになる。

アキレス腱は腱の中では大きい腱なのであり、踵から受ける衝撃や応力による緊張を吸収し続ける性質があるとみられる。

しかし、無意識に下肢にかける重心が踵骨方向にあると常に腓腹筋、アキレス腱を硬く緊張させている状態にあり続け、下肢関節がゆがみ、特に足関節に拘縮がある状態で運動を行い緊張状態にあり続けていくとアキレス腱が攣ったり、下腿から下肢全体に疲労による緊張痛がおきるようになる。

膝関節と足関節の回旋と脛骨の転位方向によっては内・外側の腓腹頭筋の筋線維を拘縮し蓄積させていくことで過労、冷え、脱水からくる腎臓疲労などの要因で就寝中に体の神経の緊張がやわらぎだすと急激に足が攣ったように痛むことがある。

下腿は身体のバランスを安定させるために内側方向に力作用が働き、緊張させていく。下肢にゆがみがある状態で外側方向へ負担を強いらせると力の反発で腓腹筋内側や他の箇所の筋肉が肉離れを起こし痛める場合がある。

またアキレス腱の弾力が損なわれていると踵への後方重心移動に対してアキレス腱が衝撃を吸収できず急激な運動を行い踵への後方に重心を移し地面に着地した衝撃を与えてしまうと衝撃にアキレス腱が耐えきれず、突然アキレス腱と共に足関節の腱を痛めたり、最悪になると腱を断裂させる恐れがある。

そして、アキレス腱の緊張の慢性化と腱の伸縮力の低下は下腿三頭筋の筋ポンプ作用の能力が衰えを招き静脈を詰まらせ下肢静脈瘤を発症させる引き金となるのではと考察します。

アキレス腱は硬くなりすぎてもよくなく、弛緩し続けていてもよくない。しっかり伸縮され、年を重ねていっても緊張と緩和がうまく働くようにしなければならない。

 

 

2021年02月06日(土)

コロナ禍の状況下で就労スタイルが変化し在宅ワークが長く行われていくことで気づかぬうちに体を「冷え」の状態にさせてしまっていくのではと私は考え危惧しています。

たとえエアコンの効いた部屋で仕事をしていても暖気は上へと上昇していくに対し、足元は気温が低くなり冷気が滞る状況になります。その状況に長くいることで徐々に冷えが足元から襲い、体内へと侵入し常態化させてしまいます。

座位姿勢にいる時間が長いと全身を動かすことが減り、体を硬くなりがちになり、体から熱を作る力が低下させていきます。とくに太ももを長時間の座位によって緊張状態にし運動量の低下で筋肉量と弾力を落とすと体の熱量を低下させていくようになります。体の熱を作るのは筋肉です。筋肉を硬く緊張させた状態にいると代謝が低下し体から熱を作る力を低下させ冷えを助長させ、さらに体を硬くさせていくことになります。

室内が温かい状況でも足元が冷えの状態させると「冷えのぼせ」にさせてしまい、顔や頭はボーとしているのに手足は冷たいといた状態にさせます。

また緊急事態宣言再発令の影響による環境の変化と先の見えない不安感でコロナ鬱のような精神状態にもなることで自然と体が冷えの状態になってしまっている方もいる。自律神経の乱れは神経と同時に筋肉も常に緊張状態にさせ「冷え」を常態化させてしまいます。

身体が「冷え」の状態あると、このページに書いているように、

いつも体が寒い感覚に襲われ、疲れが抜けにくくなる。
急激に腰や背中、四肢の関節が痛む。
胃腸内部の血流が悪くなり食欲が低下する。
免疫力が低下し風邪ひきやすくなる。
自律神経が乱れ体調が安定しない。
不安感が増し精神が不安定になり感情の起伏が激しくなる。

など体と心に悪影響を及ぼします。

変わらず出勤をされ職場オフィスが感染予防対策で換気をよくするために窓を常に開けた状況の中で常勤を強いられている方は特に冷えが慢性化、常態化させないようにお気を付けください。

簡単にできる予防法は貼る用の使い捨てカイロを活用することです。「冷え」が集約しやすい腰のど真ん中に貼って温めて下さい。そして、適度に軽い運動を心がけ、体の熱を生む筋肉、特に太ももの筋肉を運動させ筋肉量と弾力を保ち体から熱を作る力を落とさないように心がけて下さい。そして日中昼間でも適度に外出し、日の光を浴び気分転換を計ってください。

冷えは新型コロナウィルスのように他者には感染させることはありませんが、健康面にとってはいい影響はありません。コロナと並行し予防に努めて下さい。

 

 

2021年01月23日(土)

肋骨の弾力が低下し拘縮が進む要因は加齢、オーバーワーク、そして四肢の可動不足が大半。

肋骨のゆがみと拘縮を起こす引き金となる大まかな箇所を挙げると左右の鎖骨下の第一肋骨と後背部肋骨。この肋骨箇所が拘縮し、対称、非対称にゆがみと転位が生じ、上記の要因が陥ることで胸郭全体を拘縮させ弾力を低下させていくとみられる。

鎖骨下の第一肋骨は肩甲骨上肢帯の関節運動に連動し緊張する。胸部鎖骨下の第一肋骨が転位し拘縮が慢性化すれば肩甲骨・肩関節周辺の腱が拘縮され可動柔軟性を低下させ、左右に拘縮をおこすことで後背を緊張または拘縮させていくようになる。

後背部肋骨のゆがみと拘縮は横隔膜を同時にゆがみと緊張を起こさせ、後背部肋骨の転位とゆがみの状態によっては腰椎を曲げ大腰筋を過緊張、または拘縮させ骨盤と大腿に負荷を無意識に高めていくようになる。

肋骨に弾力が低下し拘縮させた状態でいると上記の身体反応を起こす他に、

体幹が過緊張を起こし、身体の柔軟性が低下する。
それによって姿勢を正す力が低下する。
平衡感覚に乱れをおこし急激に運動パフォーマンスの低下が起こる。
呼吸がしづらくなる。
肋骨のゆがみにより横隔膜のゆがみと緊張が起こることで上腹部が張ったような感覚が起こる。
腹腔内圧が低下し、脊柱を支える力が弱まることで腰痛を起こしやすくなる。
代謝が低下し、老化を促進させる。
肋骨のゆがみで偏りができ拘縮状態でいると加齢に伴い心臓と肺機能に負担が強いられ内臓機能を低下させていく恐れがある。

などの身体への悪影響を起こす恐れがあります。


肋骨をやわらかく保つためにも、加齢を除いた上記の要因を注意し、激しい運動をしつづけない、暴飲暴食を控える、腹式呼吸を身に着ける、四肢を大きく運動させ体を伸縮させていくように心がけることが必要です。

年を重ねていっても動ける体を保ち続けるためにも肋骨を硬くさせていかないようにしましょう。

 

 

2021年01月12日(火)

疲労、ストレスの蓄積は免疫力をも低下させる。

これは私自身、身をもって経験し実感したことなのですが、昨年、左耳が中耳炎を患ってしまいました。

深夜就寝中に左耳が焼けるような痒みに襲われ、無意識にかきむしったのを切っ掛けに翌朝、左耳穴が詰まり、ふさがった感覚が起き、そして耳鳴りが起こるようになりました。

2院の耳鼻科医院へ通院し、2つ目の耳鼻科医院の医師に診察して頂くと、左耳に膿が溜まり、鼓膜に1ミリほどの穴が開いるとのことでした。

検査の結果、原因は、『カンジダ菌』、簡単に言うと左耳に真菌(カビ)が発生しているということでした。医師の説明によると、このカビが悪さをし鼓膜に穴を開け膿を出していると。

カンジダ菌は、健康な人にでも皮膚や粘膜にも常在し誰にでも発症する可能性はあるのですが、免疫力があることでカビの増殖を抑え発症させずにいているのですが、疲労やストレスが原因による免疫力の低下で発症させることがあるようです。

なるほどと納得できましたね。私はどちらかと言えばストレスを蓄積していくタイプの人間ですが、過去にストレスが原因で『寒暖差アレルギー(2018年04月04日(水)記事)』を発症させた以降は日々ストレスを軽減させていくよう工夫していたはずでしたが、昨年のコロナ禍での状況と夏の炎暑、炎暑でのマスク着用、そして自分では気になっていないと思い込んでいた何かしらの不安によるストレスと疲れが私自身気づかぬ間に脳を過緊張にし、ストレスと疲労の蓄積を早め、耳を掻く癖もあって一気にストレスと疲労が体から吹き出し中耳炎として発症させたと考え反省しております。

このコラムで解説したり、お客様に直にアドバイスさせて頂きながらお恥ずかしい限りですが、一つ気づき再認識したことは、ストレスの発散の方法は個人個人様々ございますでしょうが、それは一次的なことで意識をごまかしているに過ぎず、一次的な方法と併用し二次的な方法として体のメンテナンスを行うこともストレスを和らげ解消させていくために本当に必要な方法ではないのかと思います。

自分の経験のもと、心身の疲れは感覚を狂わせ、免疫力も低下させていきますので気をつけて下さい。

自分自身の素直なリズムを大事にするほど魂は充実してゆきます。