・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 8

シュリオン
「じゃあ良いや、イブキで」
イブキ
(そんな残念そうに……)

イブキ
「ああ…、イブキ……。
それが私の名前なのですね…。
なんだかくすぐったいです」
シュリオン
「そ…そう?///
(ダンゴムシも捨てがたかった
けど、本人が気に入ってるなら
良いか)
イブキ
「ありがとうございます…。
ご主人様」

シュリオン
「その『ご主人様』って呼び方も
何とかしようよ」
執事カフェじゃあるまいし…。
イブキ
「え…?申し訳ありません……。
ご主人様とお呼びするのは、
失礼でしたか…?」
シュリオン
「失礼ではないけどさ。なんか
倒錯世界みたいでキモチ悪い
から、名前で呼んで」

イブキ
「かしこまりました。
…シュリオン様」

シュリオン
「え!?」
シュリオン様!?

イブキ
「あ…、
これもいけませんでしたか…?」
シュリオン
「いやいや、良い良いっ」
それでいこう!

『ご主人様』には萌えなかった
けど、名前に様付けには
キタらしい…。

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