・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 16

シュリオン
「そういえば、女の子タイプの
アンドロイドもあったよ」

アーロン
「ええ〜!女ぁ〜!?」
マキシム
(何だ、その反応…)
「へ…へえー、
女の子もあるのか」

シュリオン
「でも尚也さんが、
女の子はダメだって言うから
イブキにしたんだ」
アーロン
「そうだよ!女なんてバカだし
うるさいし生意気だし、
やめた方が良いねっ」
マキシム
「そんな事はないだろ…」
アーロン
「いいや、現にうちの母親が
そうだ!女ってヤツは、世の中で
自分が一番正しくて素晴らしい
という妄想にとり付かれた
醜い生き物さ。
学校の女達だってそうだろ?」

シュリオン
「え〜?そうかなぁ…?
今日、クラスの女の子が
お菓子くれたよ?
みんな優しいし可愛いよ」
アーロン
「それは君が
市長の息子だからさ。
女は金と地位が大好物だからね。
実際、僕の目から見た奴らは
とてもバカで攻撃的だ」

マキシム
「…おい、言い過ぎだぞ」
アーロン
「なに?この家には女はいないん
だから良い子ぶってもムダだよ」

イブキ
「……あの、
差し出がましいようですが…」

シュリオン
「? どうしたの?イブキ」

イブキ
「先程からお話を伺っていると、
シュリオン様は女性に好感を
抱かれていて、
アーロンさんが
女性陣にとても嫌われている

という、至極単純な話のように
思えてならないのですが……」
何の議論ですか?

・ ・ ・ ・ ・ ・。

シュリオン
言い切った…。
マキシム
言い切ったな……。

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