・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 16
●シュリオン
「そういえば、女の子タイプの
アンドロイドもあったよ」
●アーロン
「ええ〜!女ぁ〜!?」
●マキシム
(何だ、その反応…)
「へ…へえー、
女の子もあるのか」
●シュリオン
「でも尚也さんが、
女の子はダメだって言うから
イブキにしたんだ」
●アーロン
「そうだよ!女なんてバカだし
うるさいし生意気だし、
やめた方が良いねっ」
●マキシム
「そんな事はないだろ…」
●アーロン
「いいや、現にうちの母親が
そうだ!女ってヤツは、世の中で
自分が一番正しくて素晴らしい
という妄想にとり付かれた
醜い生き物さ。
学校の女達だってそうだろ?」
●シュリオン
「え〜?そうかなぁ…?
今日、クラスの女の子が
お菓子くれたよ?
みんな優しいし可愛いよ」
●アーロン
「それは君が
市長の息子だからさ。
女は金と地位が大好物だからね。
実際、僕の目から見た奴らは
とてもバカで攻撃的だ」
●マキシム
「…おい、言い過ぎだぞ」
●アーロン
「なに?この家には女はいないん
だから良い子ぶってもムダだよ」
●イブキ
「……あの、
差し出がましいようですが…」
●シュリオン
「? どうしたの?イブキ」
●イブキ
「先程からお話を伺っていると、
シュリオン様は女性に好感を
抱かれていて、アーロンさんが
女性陣にとても嫌われている
という、至極単純な話のように
思えてならないのですが……」
何の議論ですか?
・ ・ ・ ・ ・ ・。
●シュリオン
言い切った…。
●マキシム
言い切ったな……。