きさき・・・・・・ ・
后兄弟

異星の王子様 33



和也

 「そう言う事かっ!よ〜し、これからもバリバリ仕事して、身体も鍛えて、スキンケアも
 怠らないゾッ!!」
マリオン  「え〜、ホントに?嬉し〜いv」 (でも、「そう言う事」ってどう言う事?) …通じてない。
汐瑠  (あ…、イチャつき始めた。テレビ、テレビ…)

いつもの事なので慣れたもん。




マリオン
 「あ、そろそろシュリオンを寝かせる時間だよ。呼びに行って来るね」
和也  「え〜〜〜〜〜…」
汐瑠  (「え〜〜」って……)



その頃のシュリオンは・・・



シュリオン

 「『キリエ』の歌詞にさ、“christos”って出てくるよね?辞書で引いたら、“油を注がれた者”
 ってなってたんだけど、どういう事?油ぎったオッサン?

尚也



 「いや、オッサンは関係ない。ヨハネ福音書の中で、メシアを“油を注がれた者”と意味して
 いる事から、ヘブライ語の“メシア”の訳だと言えるな。
他にも、イザヤ書では『主は私に
 油を注ぎ、主なる神の霊が私を捉えた――』などとある事から“神が油を注いで祝福した者
 という事になる
シュリオン  「へ〜〜ぇ…。なんとも、ありがた迷惑な祝福だね」 ギトギト〜

尚也ってば、子供の話し相手もできるなんて、なんて器用な…!と思ったら、シュリオンが
大人の話にもついてこれる子だ、というだけの事らしい…。納得。





シュリオン
 「ところでさぁ、なんか、学校のクラブ活動で『宇宙人研究会』っていうのがあるんだって」
尚也  「!!」
シュリオン

 「僕、そこに誘われてて…。面白そうな気はするんだけど、ちょっと胡散臭そうだし、どうし
 ようかな〜」





尚也

 「そ…そういうのは……、興味本位で手を出さない方が良いと思うぞ…?…その、呪われ
 たりだとか…。とにかく危険だっ」

シュリオン  (…それって、コックリさんとかの話じゃ……)


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