●依頼No.1050(1722) 依頼者:MARIAさん(08/05/03)

亡くなった少女が天使か神様に案内されて自分探しをする話について

件の作品を読んだのは今から15〜20年くらい前だと思います。入手先は古本屋で母親が購入したと記憶しており、きっと作品がこの世に産み落とされたのはもっと前のことだと推測します。

作品の内容で覚えているのは、

・主人公は若い女性(高校生くらい?)で、確か『一生を終えて』いる。
・割と快活、頭が回り、口も達者。
・髪はベタ塗りでは無く、明るい色のイメージ。(日本人なのか、外国の方なのか、髪が長かったか短かったか、お名前も?です。)
・亡くなった(?)理由は不明ですが、所謂『魂』の状態っぽい。
 (ただし、姿形は若い女性で描かれています。人魂とかでは無いかと。)
・生前、何も悪事(たとえば殺人など)は起していないのに、天使か神様に責められ?、理由を聞くと『恋をせずに亡くなったことが罪』といった趣旨のことを言われ、多分・・・恋の相手か、恋する気持ちを知るため(探すため?)に天界といわれるような場所を順に見て回ることになる・・・。
・案内役を務めたのは・・・2人いたような。(男性)
 片方は『アポロン』というお名前だった気がするので、今の知識をもってして、多分もう一人は『ヘルメス』だったのでは、と。
 所謂、ギリシャ神話の美形の神様〜という描かれ方で、クルクル巻きの金髪、ワンショルダーのヒラヒラの膝丈のギリシャ風衣装、生足、(今年流行のグラディエーターっぽい)靴、という典型的ないでたちでした。
・少女と案内役が回るのは、ギリシャ神話の神々の元だったかと。
 (この神様はこういう性格だから〜と紹介されたり覗き見したりして、その度に少女がアレコレ、コメントをつけて拒否したりしてたような。)
・ちょっとナルシストだったり、ナンパ好き?だったり、奥さんが怖かったり、とかいう神様(複数)がいたかしら?という記憶が。
・キューピッドの矢、が何かで登場したかもしれません。(当ると恋をしちゃう、という典型的な役割で。)
・アダムとイブの神話、リンゴを与えたヘビの話が出ていたかと。(聖書の楽園追放のエピソードは何かこのマンガで知った気がします。)

……内容の記憶はこんな感じです。け、結末は、スポーンと記憶の彼方へ旅に出てしまっております・・・。

絵柄は、当時の私(初期『ときめきトゥナイト』を読んでいました)でも「あぁ、きっと今よりずっと前の流行の絵柄だなぁ」と思った記憶があります。線が細く、くるくるの天然巻き髪とか、衣装の描き方、こう、瞳の中に星が入りそう、といった雰囲気です。

本の大きさは、A5くらいあったと思いますが、分厚かったです。りぼんコミックだったら2・3冊分はあったかと。それを思い出すと、この本、どなたかの総集編だったのかもしれません。カラーのカバーがかかっており、表紙は若草色、黄緑色のイメージがあります。(多分、キャラクターが前面にいて、の背景色だと思います。模様かもしれません。)りぼんコミックのように決まったレイアウトの中に絵がはめ込んであるのではなく、表紙は全部イラストだったと思います。

何時頃のどなたの作品なのかとても知りたいと思うのですが、自分の記憶に自信が無く、果たしてこのような作品が存在していたのかだけでも、どなた様かのご記憶に縋れれば、と思う次第でございます。どうぞ、よろしくお願い致します。

●ギリシャ神話を元にした古い作品ということで、パッと頭に浮かんだ絵柄は、神野あつこさんの作品なのですが……残念ながらタイトルが思い出せません。検索してみたら、一部の内容は合ってる気がするのですが。ここまでしかわからなくてごめんなさい。(ぱちさん・08/05/05)

●神野あつ子さんのギリシャ神話ものについては、依頼No.394の書き込みがご参考になると思います。(ねこパンチさん・08/05/05)

●ぱち様、わざわざお調べ戴き、本当に有難うございました!! [神野あつこ]様というお名前は、お恥ずかしながら、初耳でした。 幼い頃の曖昧すぎる記憶しか寄る辺が無く悶々としておりましたので、とてもとても嬉しいです! (※早速、検索いたしました内容は次の投稿にてUPさせて頂きたく存じます。)

 絵柄は確かに傑作集1の表紙の絵の雰囲気と記憶が合うように感じます。
 金髪の男の子、星が入りそうな瞳、確かに記憶の中の絵柄はこんな感じでした!
(検索中に「妙に絵が色気があっていい」という表記をお見かけし、「あぁ解ります!!」と!)
 探している作品の作者様は、神野あつ子様に間違いなのだと思います。(りぼん、というのは何故か意外でした!)
 
……となりますと、次は不明な作品名が気になって気になって……!!ぱち様の行き当たられました >一部の内容は合ってる気がする、という情報がどのようなものか気になる次第でございます。厚かましいお願いですが、もう少しだけお力を御貸し頂ければ大変嬉しいです……!!

 また、私の探している作品は、ギリシア神話関連の登場人物はいますが、何かの神話を(忠実に?)描いたものではありませんでした。主人公である女の子の存在が≪神話≫を描くには異質なものになってしまうので、これは所謂≪ギリシャ神話シリーズ≫には含まれないのでしょうか?(●依頼No.394情報により、コミック2冊には≪ギリシャ神話シリーズは未収録≫とあったもので・・・)

 どうぞ、引き続きよろしくお願い致します。(ペコリ)(MARIAさん・08/05/06)

●(連続投稿、失礼致します。)
神野あつこ様にて検索をかけた結果……

・神野あつ子、との表記もある。(苗字は、≪じんの≫)
・1975年「りぼん夏休み大増刊」にてデビュー。
・刊行本は2冊。
 神野あつ子傑作集1 ナポリタンは恋の味 リボンマスコットC, 集英社、1978年初版
 神野あつ子傑作集2 恋はケセラセラ リボンマスコットC, 集英社、1979年初版
 (収録作品のタイトル一覧は不明でした。)
 (※どちらの本も、オークションサイト(終了済)にて表紙を確認出来ました。)
 (ただ、「新書版」という表記を目にしました。所謂普通のりぼんコミックのサイズも「新書版」というカテゴリーなのでしょうか?オークションで見た上記2冊は普通のコミックのサイズでした。)
・読切(?)作品に『おれたちゃアウト・ロー』『イタリー式恋の狂騒曲』『サニー・メイの神父さま』『カナリヤが歌った朝』『アリゾナ・キッド』「独身パパにさようなら』『この愛バトンタッチ』『あいつがくれた季節』『チャオチャオ・バンビ!』『カーちゃんと呼ばないで』『アイラブあねきサマ』『ひまわり』『雨好き空好き君が好き』『アダムとイブのXマス物語』『恋の呪文はアブラカダブラ』『9月はくれいじい』等。(タイトルが解ったのはこれくらいでした。)
・こちらの、【依頼No.394 依頼者:ままあずきさん】のご質問にて、ギリシャ神話シリーズをお描きになられていた、ということ。
 ※『アドニス』『アポロンとダフネ』『ヘルマフロディートス』『エコーとナルキッソス』等。
 (そして、それらは単行本未収録ということ。)※ねこパンチ様よりもご指摘を賜りました。有難う御座います!

 以上がネット上で得られた情報でした。(もし何か、上記のタイトル等を見て、何かお心当たりの情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、(些細なことでも大変有り難いです!)、どうぞよろしくお願い致します!)(MARIAさん・08/05/06)

●MARIA様
私の微かな記憶であまり自信がなかったので、中途半端な情報ですみません。

ねこパンチ様
情報補足してくださり、ありがとうございます。
私は、394に書かれている4つの作品のどれかを読んだのだと思いますが、単行本に収録されてないということですと、りぼん掲載時の記憶なので、どれかは思い出せません。最初に『神野あつ子 ギリシャ神話』で検索して出てきたのはこちらです。

この177の内容がそうかなぁっと思ったのですが……。奥さんが恐いとか。私自身は、内容を全く憶えてなくて、またまた中途半端でごめんなさい……。(ぱちさん・08/05/06)

●再び、ぱち様、レスをありがとうございます!
 2●hログ確認させて戴きました。(凄いですね〜!)
 おそらく、話題に上っていた>両性体(多分主人公)という(りぼん本誌でぱち様がご覧になられた?)作品は、≪ヘルマフロディートス≫だったのではないでしょうか〜?と。 (元の神話が両性具有の神のお話なので!そういえば≪ヘルメス≫とアフロディテの息子さんなんですよね・・・)
 また、>人間の女の子も出てきたような気がする との一行に眼が吸い寄せられ、>ギャグストーリーでした。という表記で、≪神話シリーズ=神話を忠実に描いた訳では無い≫という推測で良いのかなぁ、と思う次第です。……いえもう、この『人間の女の子』の役ドコロが知りたくて知りたくてしょうがないです!(><)
 ここで少女に『死ぬまで(?)恋をしなかったのが罪といわれた』とかいう設定が出てくればドンピシャなのですが〜!! (>ニンフ(妖精?)の女の子が出てたような というカコキが、人間の女の子、と勘違いされていた?可能性は否めませんが・・・)

……が。
 その2●hカキコの続きから、とある疑惑が・・・
 『>オリンポスがどーのというタイトルだったような』!えぇっ?と思って調べたところ、『>マーガレットの西谷祥子『オリンポスは笑う』と似ている』という情報が。(ただ、2●hの方の質問は掲載誌が「りぼん」と断定されていたので神野さんで解決のようです。)

何がどう似ているのかしら?とググると……あらら、絵柄の雰囲気といい、こちらも人間の少女が登場し、どこかコミカルなオリンポスの神々が登場、等、『え?え?』と、頭がこんがらがってきてしまいました!(ちなみに、1974年「別冊マーガレット」(4.5月に前・後編として掲載)だそうです。コミックスは絶版状態。)人間の少女(リーリ)と、神である兄(ユーリアス)、そして恋心、キューピッド?(アンテーロス)の愛の矢の登場……なんかキーワードだけ聞いたら……ゴクリ。 (アンテーロスは多分、≪ヘルメス≫(若しくは水星)とヴィーナス(金星)の息子さんという位置付けかしら・・・?)
 (※マーガレットレインボーコミックス 1976年7月25日 初版)
 最後は実の兄弟では無い二人がゼウスの計らいでハッピーエンドだそうです!(確か記憶でもゼウスもいたかなぁ……)

 そして、更にググり中のトドメが『神さま恋の矢はいかが』松本るい先生、という作品の存在でした! ……私の記憶の中のキューピッドの矢はコレなのっ!?という……設定と絵柄。(もう、どうしましょう!状態に!)(『初恋Uターン』収録 若木書房 ティーン・コミックス・デラックス 1981 2版 新書判)
 ※ただし、この作品は電子化されており、有料で閲覧出来るようでした。(でも多分、流石に探しているのはこの作品では無いのだろうなぁ、と。)

 何と申しますか、ギリシャ神話、というモチーフが一番の手がかりであり、又、混乱の種なのでしょうね……。(涙)(私が目にしたのは本1冊の状態でしたので、こんなに出版社を股に掛けての豪華版な訳は無いのですが、かといって・・・あれ?(悩)と。)また、どのコミックの表紙絵柄や装丁も記憶とは異なるような?……あわわ。

すみません、もう少しだけこの場をお借りして、皆様のご記憶、お知恵を御貸し頂ければ幸いです。(MARIAさん・08/05/07)
 
●『神さま恋の矢はいかが』は読みました。アポロンやヘルメス、ナンパ好きで奥さんが怖い神様(ゼウスのことでしょう)は登場しますが、お探しの作品とは違うと思います。(星 飛竜さん・08/05/08)

依頼No.1019で『神さま恋の矢はいかが』の情報を読むことができます。毎回、過去のご依頼を紹介するだけというのもなんですから、『オリンポスは笑う』について少し書いておきます。私のかすかな記憶によると、ヒロインは一生を終えてはいません。羊飼いだかなんだか、当たり前の人間の生活をしていました。

リーリは兄とは対照的に、周囲から容姿をけなされる、美しくない少女として登場します。血のつながりがないので、兄とは似ていないのです。兄は美貌ゆえに女神に拉致されて眠らされてしまうし、兄を探すヒロインは他の神様に誘惑されるし…という、たいへん人間くさい神様が出てくるお話です。
私の記憶は不確かですが、案内役の神様がいたら、兄と再会するためのヒロインの冒険は成立しないように思います。また、片思いが実ってよかったね、というお話でもあるので、恋をしなかった少女が天界をめぐるお話とは別物だろうと思います。 (ねこパンチさん・08/05/08)

●『オリンポスは笑う』が手元にありましたので、読み返してみました。

ねこパンチさんのおっしゃるように、ヒロインは生きている、元気な人間の女の子です。美しすぎて月の女神にさらわれた兄を探してオリンポス山に登るところを、エロス(ビーナスの息子)に気に入られ、エロスとエロスの弟マンテーロスが味方となって(この2人は愛の矢を持っています)、様々な騒動や冒険をくぐり抜け、最後は血のつながりのないことがわかった兄(実はビーナスの隠し子)と結ばれるお話です。エロスとマンテーロスは神ですが、まだ若い男の子と小さな子供で、案内役というよりは、騒ぎを起こしたり、失敗したりという役柄。マンテーロスが持っていた矢がヒロインのリーリをチクリと刺して、兄に本当に恋してしまうというおまけつきです。

ですので、ヒロインは一生を終えている、ということと、案内役の神と共に天界を巡るという、お探しの作品とは異なっていると思われます。(ぺるさん・08/05/13)

●参考までに「カバーが全部イラスト」のコミックスをあげてみますと、「プリンセス」「ひとみ」「なかよし」「フレンド」「マーガレット」などがそういうデザインだったと思います。微妙なのが「少女コミック」と「ちゃお」です。こちらは現在はそういうデザインですが、昔は決まったレイアウトの中にイラストだったと思うんです。(星 飛竜さん・08/05/23)