Gold Plum





第二章


交錯


〜みのり&涼介の場合〜




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 外にでた涼介は、

ポケットでもがいている手のひらサイズの雪姫を早々に救出した。

「ぷはっ、何をするんだマロ!」

「すみません。痛かったですか?」

 甲高い声で非難してくる雪姫へ謝るも、彼女はかまわず大声をだし続ける。

「のみーのみはどこマロー!」

 叫ぶ雪姫を落ち着かせようと、涼介は尋ねた。

「のみさんってどんな方なんですか? 雪姫様」

「の、のみは、わらわの友マロ。呼べばすぐに来てくれたマロ。

いつも一緒にいたマロ。それなのに……それなのにー!! の゛み゛ー!!」

 優しい声を意識して問いかけた言葉だったが、

その甲斐もなく雪姫の鳴き声があたりに響き渡る。

「の゛み゛は゛と゛こ゛マ゛ロ゛ー!!」

 割れるほどの声で号泣する雪姫を前に、涼介は慌てて雪姫をあやした。

「ああ、泣かないで。どうにかして捜しますから」

 パーカーの袖で涙をぬぐっていると、後方から明るい声がした。

「お待たせ! って、まだ泣いてるの?」

 呆れた様子のみのりに対し涼介は頷く。

「ああ、なんかのみさんに会いたいってことらしいんだけど。君、知ってる?」

 みのりへ問いかけると、彼女は顎に指をあてた。











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