Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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「それはどうなのかなあ。

昨日話した限り雅秋に同調してるように思えたけど」


 碧の言葉に高松が首をかしげる。

彼らの話を聞いていた雅秋がしたり顔で答えた。


「まあ、当然だな」

「そんなことありません!」


 ふんぞり返っている雅秋を前にみのりが全力で否定する。

碧がすかさずみのりを援護した。


「そうですね。

先ほどお話させていただいたときは随分と揺らいでいたように思いますよ」


 碧の言葉は至極もっともだ。

涼介は無言で同意する。

だが、雅秋にとっては腹立たしい物言いだったのだろう。

わざとらしく碧を無視して、みのりへ視線を向けた。


「おや。何故そんなこと言えるんですか?

貴女は現当主でもなく、次期当主の座さえ捨てようとしているのに?」

「それは……」


 雅秋の揶揄にみのりが言い淀む。

唇引き締め俯くみのりの姿は痛々しく、涼介はテーブルを低く叩いた。










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