Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





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 みのりたちは、梅畑雅仲の家で朝食をとったのち、

家主である雅仲へ暇を告げ外に出た。


(なんだか空がいつもより澄んでいるみたい)


 それどころか草木や建物すらも心なしか輝いているように

見える。万全の体調だからだろうか。


(あ、ここって昨日……夢じゃないのよね……?)


 みのりは昨夜この場所で言われた涼介の言葉を思い出した。

体温が上昇する。まさか彼から告白をされるとは想像もして

いなかった。一晩経った今でも実感がわかない。それでも緩む

頬に、みのりは眉間に皺を作り誤魔化した。


(こんなんじゃ、みんなに変に思われちゃう)


 幸いにも本宅から出てきた市長と高松の登場で、こちらには

視線が向けられていない。今のうちに平静を取り戻さなくては。


「やっぱりどうあってもついてくるつもりなんですね」


 涼介がげんなりとした様子で市長に詰め寄った。

しかしそんな末弟の態度に市長はどこ吹く風といった態で

言い返す。


「当たり前だ。見届けると言ったはずだぞ」

「俺は興味があるからかな」


 鼻を鳴らす市長の隣で高松がのほほんとした口調で答えた。










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