Gold Plum





第六章


対峙


〜みのり&涼介の場合〜





DIB




「う!」

「まっ、まぶしい!」

(芽衣子さんや飛田さんは大丈夫だったかしら?)


 みのりは高松と市長の呻き声を聞きながら、前回参加していなかった

2人のことを思う。しばらくして、光が収まり瞼をあけた。


(良かった。2人は問題なかったみたいね)


 あらかじめ山波から聞き及んでいたのかもしれない。

芽衣子と飛田は平然としている。それとは逆に光をまともに

喰らったであろう高松と市長は、未だに顔へ手をあて身悶えていた。


(いい気味だわ。きっと高松さんと市長には天罰があたったのよ)


 みのりが内心で悪態をついていると、太一が銚子の上で佇んでいる

雪姫の元へ近寄る。


「雪姫様、とっても可愛かったよー」

「うむ。主は素直な童マロ」


 雪姫が腰へ手をあて胸を反らした。その姿には、先ほどまでの

儚げで、どこか妖艶染みていた雰囲気は一切なくなっていた。


「雪姫様。お疲れ様でございました」


 梅田のみが雪姫へ頭を下げると雪姫は彼女の腕を伝い始める。

そして肩へ辿り着くや、いつもの定位置と言わんばかりに梅田のみの

髪を掴みながら腰を下ろした。










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