Gold Plum
最終章
再生
〜みのり&涼介の場合〜
四
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「……もしかして、お2人ともすっかりラブラブなの?」
顔を見比べてくる小越に、みのりが飛び上がらんばかりに顔をあげた。
「ラっ! そ、そんなそれは先生たちに比べたら、その……」
顔を真っ赤にして下を向くみのりがかわいらしくてたまらない。
これは自分の出番かな、と思い言葉を紡ごうとしたが、
先に小越のほうが、でも、と言葉を畳み込んできた。
「さっきから手を繋いでるから。お付き合い始められたのね!
おめでとう!」
パチパチと手を叩かれ、涼介は目をしばたたく。
1人納得して喜んでいる小越を前に、涼介は頬を掻いた。
「は、はあ、どうも……」
「……ありがとうございます」
みのりも半分呆れ顔で礼を言う。
どう収拾したものだろうか。悩んでいると、麗が助け船をだしてくれた。
「ここに善郎さんや翔君のお母様もいらっしゃったら良かったのにね」
しみじみと呟かれ、涼介は同意する。
「そうですね……」
「山波さんもどら焼き好きって言ってたべ」
朔太郎の言葉に知らず目を見開いた。
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