12月23日(火)


レーゲンスブルクへ
ヒルトン名物の白ソーセージをお腹に収めて
次の目的地に向かいます。

Regional Expressの車内はまたまた貸切。
雲が切れて青空が見えたのもつかの間。
冬のバイエルン地方はどんよりした裏日本的お天気のようです。

駅からまっすぐ伸びるマクシミリアン通りを数分歩けば すぐホテル。
チェックインには早すぎて スーツケースを預け 街へ。

ネットで調べてわかったのですが 
ここは 池田理代子さんの「オルフェウスの窓」という傑作の舞台になった街だそう。
懐かしい名前に記憶が蘇り クリマル以上に楽しみにしてきたレーゲンスブルクです。

 
石畳の道をたどり旧市街の外れまでやって来ました。
石橋の下には滔々とドナウ川がいくつかの中州を縫って流れていました。

石畳の小路をくねくね歩いていたら
クリマルに行きつきました。
名物 炭焼きソーセージを出すヒストーリッシェ・ヴルストキュッヘが
出店してたので 早速一つ。
焼き立てソーセージを2本と熱々ザワークラウトを
丸パンにはさんで2ユーロ。
キャベツの汁が垂れてくるのを上手くかわしながら 大口開けて
夢中でパクつきました。もの凄〜く美味(^^♪
グリューワインを頂くものの 私はちと苦手。カップは持ち帰ります。
旧市庁舎内にある帝国議会博物館はガイドツアーでしか見学できないので
で14時からの英語ツアーを予約しました。
では その前に大聖堂をゆっくり見物と行きますか。
2つの尖塔をもつゴシック建築。
ファサードの彫刻も精巧で 内部にはステンドグラスもありますが
あいにくのこの天気。中が暗くて良さを堪能できませんでした。
この大聖堂には有名な雀たちがいます。
Domspatzenと呼ばれる少年合唱団です。
普段は日曜日のミサで歌声を披露しているそうですが
今回はクリスマス前なのでもしや練習風景なぞ と思いましたが
残念ながら遭遇できませんでした。


  


大聖堂の内部です。カメラの解像力のおかげではっきり写ってますが、実際は暗いです。

旧市庁舎へ向かう途中小さな回転木馬と遭遇
 
可愛いお客さんが乗ったら やおらお兄さんが取っ手を持って走り始めました。
人力の回転木馬にしばし見入ってしまいました。

そろそろガイドツアーの時間です。
参加者はワシントンDCから来たという3人家族と 我々の5人。
ガイドさんが気を使って 日本語の説明書を見せてくれました。 あー、助かります。
16世紀の建物の中は 神聖ローマ帝国時代の会議室と王侯たちの控え室が
当時のまま残されていて ガイドさんの丁寧な説明がより一層想像を掻き立ててくれます。

地下の牢や拷問室は興味がありませんが 
大砲の並ぶ部屋にあった天井から下がっている大きな秤は
ガイドさんがカギを乗せただけでぐっと傾くくらい精巧で びっくりしました。
昔は塩を計っていたそうです。

重々しい扉の外は明るい現世。
さて 丁度おやつの時間となりまして ダンプフヌーデル・ウーリ というお店へ行きます。
  
これが噂のダンプフヌーデル。ま、蒸しパンなんですけど温かいバニラソースをかけて食べるのが
特徴で この地方に昔から伝わっているお菓子だそうです。
狭くもないお店なのにほとんど席が埋まっています。平均年齢、かなり高いです。
座ると おばちゃんがメニューを出してくれるものの 「あれでしょ?一つ?二つ?」ときました。
の顔に はっきり 一つ と書いてあったので コーヒーと紅茶を頼んで あれはシェアー。
熱々の紅茶でほっと一息ついたら これまた湯気のたったダンプ登場。
期待のお味は?
う〜ん、ミルクにつけたパンの食感? もっと美味しいけどさ。
バニラソースの甘さが程良くてしつこくはないんだけど
こちらが勝手に神戸の熱々チーズケーキのようなものかと想像していたので
そのあっさり感が物足りなく感じたのかな?
でも 一度試す価値はありです。

  
街の花屋さんにはまだたくさんモミの木が。買ってる人も見かけます。


 
ようやくチェックインです。
部屋はヒルトンより広いかも。簡素ですっきりした4つ星ホテルです。
お風呂とトイレが別々だったのがポイント高いけど スリッパなし、リンスなし。。
89ユーロまで下がるのを待って正解だったわ。
はバスタブにお湯を張って温まります。
湯あがりにリンゴとオレンジ&塩豆のおやつ。

  
夜のトゥルン・ウント・タクシス城のクリマル。ここは有料でしたが 雰囲気にひかれてか 凄い人出。
お城の中には入れませんでした。

 
再び市庁舎広場へ。今年最後の夜のクリマルを惜しむ人々がグリューワインを楽しんでいました。

さて 私たちはそろそろ引き上げますか。
ホテルの別棟にあるイタリアン・レストランで軽く食事をします。
  
濃厚なトマトスープが冷えた体に沁み渡りました。