3月2日(水)

         夜中に何度か目が覚めたものの、結局6時まで眠れたので すっかり疲れは取れたみたい。
        シャワーですっきりして ついでに洗濯も済ませてしまう。

        朝食はいわゆるアメリカンってやつで温かいお料理も並んでいる。
        パンがとても美味しくて もりもり食べちゃった。

         曇ってはいるけど 晴れてきそうな予感。
        9時にはもう外へ飛び出した。

        駅のインフォメーションで地図をもらい 先ずは クワットロ・カンティを目指す。

        ペッリーニ広場に来たところでK君の足が止まる。さて 撮影モードに突入? 隣にプレトーリア広場もありますし。

        バシャバシャやってる間に 地図とガイドブックで今日のルートを大体決める。
            我が家の旅行は殆ど私がプラニング。行きたいところ、見たいもの、食べたいもののお伺いを立てながら コースや移動手段を決めさっさと手配。
専門以外のものにとんと疎い主人の 言わばツアコンです、私は。

          
 写真のイメージよりずっと小さかったクワットロ・カンティ
        17世紀に作られた広場が基になってるんだから 当たり前か。
        4つの建物の壁面にある噴水も守護聖女の装飾も さすがに細工が見事なんだけど 
        車がバンバン通るのでおちおち見ていられない。

        
 シチリアが大好きな友人から これだけは外せないと勧められたパラティーナ礼拝堂
 入口が分からず大回りして ようやくインディペンデンツァ広場側に王宮の入口を見つけた。
 礼拝堂正面入口の壁にあるモザイク画を見ただけで期待が高まる。
 内部は 壁は勿論 柱 床 円蓋に至るまで贅を尽くしたモザイクで埋め尽くされていた。
 すごいの一言。

         マルトラーナ教会のモザイク画も見事だった。
         金色に輝くモザイクの壁に見惚れてしまった。

         大きなカテドラーレに感嘆し サン・カタルド教会へ急ぐ。3つの赤いドームが可愛い教会。
        何しろ日程が1日狂ってきたから どうにも気がせいてしまう。
        
         ヴッチリアの市場で白子を見た。こちらではどうやって食べるのだろうか。
        さすがに新鮮な魚が並んでいたが 思ったほどの活気はない。
        レストランも閑散としていて 何か侘しげだったので Piccolo Napoliまで足を延ばすことにした。

        ガイドブックには12時前に行かないと随分待たされるように書いてあったが 先客は一人だけ。

        どうやらお持ち帰りのお客が多いみたいで 好きな前菜を好きなだけパックに詰めている。と そんな様子を
        白ワインを飲みながら見ていると お待ちかね、ウニのスパゲティとシラスのスパゲティが運ばれてきた。
        初めて食べたウニスパは美味しいってほどではなかった。つまり ottimo じゃ ない。ちょっと薬品臭いと言うか・・・。
        K君のシラスのほうは大当たりだったみたい。食の細いK君が完食してた。今でも思い出すと垂涎ものらしい。
         シラスはシチリアでは ネオナータと言うのだそうだ。

         ホテルへ戻りちょっと休憩。
        今日のうちにモンレアーレへ行っちゃおうと出かけたのはいいけど、バスの接続に泣かされた。
        それでも ドゥオーモキオストロはやっぱり行ってよかった。
    ドゥオーモ 正面の2つの大きな塔が堂々とした印象で 
   内部の 手を広げたキリストのモザイク画に圧倒された。
 キオストロ 回廊付き中庭には228本もの円柱があり 
  それぞれに異なった模様が施され、勿論モザイクもはめ込まれている。
  きれいに刈り込まれた庭が本当に美しかった。


          市内までたった6kmしかないと言うのに 帰りはなんと3時間もバスに乗っていた。
          夕方のラッシュに加え 信号のない交差点では 右から左から割り込み放題で 
          地元の人たちは途中でどんどんバスから降りて歩き始める始末。

         土地勘のない私たちは只ひたすら乗ってるしかなかったと言う訳。
         お蔭で予定していたレストランへ行けなくなってしまうわ、ホテルまで歩く羽目になるわで アリタリアの呪い、いまだ解けず?と
         笑ってしまった。

        
         やっとホテルに辿り着いたのが9時半過ぎ。もう外へ食事に行く元気もない。

        コンシェルジュに軽い食事がしたいとお願いして案内されたレストランだけど 恭しいお給仕がちょっと恐い。
        ウエルカム・シャンパン(スプマンテか)がサービスされたし。

        ほんとは温かいスープとパンだけでもいいくらいだったんだけど 
        結局 白のハーフ 海老のサラダ ポロねぎとポテトと海老のスープ アスパラガスと海老のリゾット(海老ばかり!(^^)!)を注文。
        お料理は全てワゴンで運ばれ、そこで取り分けられる。
        リゾットはシェアしたいと言ったら 大きなお皿にちゃんと取り分けてくれた、3対2で レディには少なめに。
        (我が家には小さな親切、大きなお世話)

        案の定、K君が目で合図してきたから こそっとお皿を取り替えた。(へへへッ) 
            実はK君、胃がないのだ。25年以上も前に摘出手術を受けたんだ。以来 “早く”、“たくさん”食べることができなくなった可哀想な人なんだ。 

        けれども元々食いしん坊。好奇心が旺盛だから珍しいものに目がない。好き嫌いもない。只一度にたくさん食べられないから
          家でゆっくり食事をする方が本当は好き。奥さんは大変(!?) 

          明日からの運転に備えて今日は早く休みましょ!