3月3日(木) 
  

       5時に一旦 目が覚めたけど、6時半までじっと横になっていた。
       今日からレンタカーの旅。
助手席で居眠り常習犯の身としては ドライヴァーの睡眠を妨げる訳には行かない(^_-)-☆

       シャワーを浴び 髪をセットして 8時に朝食。
       日本のツアー客をちらほら見かけるが どうもご挨拶が苦手らしく 目が合わない。
        “おはようございます” ぐらいは言ってもいいと思うんだけど。

       9時半にチェック・アウト。
昨日のレストランの食事代をカードで払って明細を良く見ると サービス料が付いてない。
       いけない、いけない。あんなに丁寧なサービスを受けたのにチップを忘れた。
       どうもお勘定の時じっくり見る習慣がなかなか身に付かなくて・・・。

         Hertzまで歩くの? タクシーじゃないの?
          すぐそこよ〜。
         
       今日は抜けるような青空が広がって絶好のドライブ日和だ。
       ほんとはちょっとある距離を ガラガラ スーツケースを転がしてレンタカー屋さんへ。

       カードの旅行保険でカバーしてくれる分を除いて ほぼフルにかけて 一週間で450.10ユーロ。
      因みに1400ccのコンパクトカー。
シチリアの街中は道が細くてくねくねしてるからなるべく小さい車がいい って何かの本にあった。

        営業所の人からこまごまアドバイスを賜って 10:00 さあ 出発だ〜。

         久しぶりの右側通行。いつもと逆の助手席に座っていると 路肩の幅や 脇からヒューっと出てくる車が
      気になって仕方がない。

        K君は でもさすが こちらの緊張をよそにすぐ勘を取り戻した様子で 快調に走らせている。
         空の青さが違いますねぇ。
          
         山桜のようなアーモンドの木は もう盛りが過ぎてるようだけど まだまだ目を楽しませてくれた。 
        あちこちに黄色い花が群生している。
 
                  11時ごろセジェスタに到着。            

                入場券と劇場へ行くバスのチケットを買い ついでにトイレも借りて と。
  登りを歩けば20分のところを 軟弱な我々はバスで行く。


 はるか遠くの青い海を背景に 紀元前3世紀ごろ造られたという劇場の 石の観客席に座って風に吹かれてみたり なんて
 何と贅沢なひと時だろう。
  さて 神殿へは緩やかな下り道。お花を愛でながら歩いて行く。

 遠足らしい高校生の一団とすれ違う。
 「・・・・マンカ・・・・・?」

                  「へッ?」  何で私たちに聞く? マンカ、マンカ manca ?
                 「アト ドレクライカ ってこと?」
                 「ソウ、ソウ」
                 「もうすぐよ、あと5分ぐらいよ」って言うと
 げんなりした顔で でも Grazie! と 登っていった。 可愛い!!
                 こういう時期をとっくに過ぎちゃった我がDスケをちょっと思い出した。 

                   さっきまでいた賑やかな団体さんはもうバスで出発したらしく 神殿の周りに人影はない。
                 6本×14本の大きな円柱で支えられてきた神殿、屋根のない姿がいっそう神秘的。
                          
           Ericeに到着

         エーリチェ(エリーチェではなく エーリチェと言うんだそう。by Hertz)に着いた頃から雲行きが怪しくなった。
 
        駐車場はトラーパニ門の外。事前に旅行記でチェックしてたので 迷うことも無く 大助かり。
        風に押されるようにホテルへ急ぐ。

         三ツ星らしくこじんまりとアットホームなホテル、難点は設備が古いことかな。
        せっかく浴槽付きだったのに 熱いお湯が出なくて使えなかった。
        
         鷲ノ巣村を彷彿させる山上の小さな町は 石畳と 見晴らしが ご自慢らしいのに 生憎のお天気。
         ノルマン城まで行ってみたものの、強風と霧で視界 ゼロ。 残念なり。                                                                                              

        馬車の幅だけあるメインストリートから ちょっとした小路までが全部石畳。
        ぴんころ石を只敷き詰めただけじゃないから 
いろいろな幾何学模様を追いかけるだけでも面白い。
        中世の街を歩いているようだ。
         
        間口が狭いから目立たないけど お土産やさんもエノテカもレストランも 案外多い。
 
        今は観光客が少ないけど 夏はホテルが足りないくらい人気がある街だそうだ。

        苔むした城壁をたどり ひっそり佇む教会をカメラに収めて 
        また石畳の散歩を楽しみながらホテルへ戻った。


        さてさてお楽しみのクスクス料理
        ここではハーフペンションをお願いしてたので お仕着せメニューかと思いきや、
        二品づつ選んでいいと言われ K君はグリルの盛り合わせ、私は手長海老のグリル +クスクスを頼んだ。
      
        クスクスは魚のスープをかけて頂くらしい。
クスクスそのものはあまり好きではない私も 濃厚な美味しいスープのお蔭で完食しちゃった。
       手長海老も新鮮な海老特有の香りが食欲を刺激する。 美味しかった(^^♪
        もうお腹がいっぱいでデザートはお断りしたんだけど 勧め上手につい少しばかり。 本当にご馳走様でした。