3月4日(金)
朝 レストランへ降りていって 我々以外に泊り客がいなかったことに気が付いた。
私たちの周りだけ明かりが灯ったテーブルで 静かに朝食を頂いた。
シチリアへ来て初めてのブラッド オレンジジュース。 甘酸っぱくて、美味しい。
一気に飲み干しちゃったら お代わりを下さった。
ツイン ハーフペンションのお値段は 163ユーロ也。
雨が降ってるのかと思ったら霧が濃いのだ。
数メートル先が見えない。そしてすごく寒い。ヒーターを上げて慎重に山を下る。
中腹ほどで視界が晴れて 太陽に照らされている海岸沿いの町が見えてきた。
頭上は相変わらず厚い雲。
エーリチェは幻想的な町だった。
東京を発つ時からちょっと風邪気味だったK君の体調を考慮して マルサーラとモツィアを飛ばし セリヌンテへ直行する。
料金の要らない((^^♪)高速道路A29をパレルモ方面へ戻り、アルカーモから南下するルートを通る。
セリヌンテ
気温は上がってきたものの 海近くの遺跡は風が強く 体感温度が低い。
神殿は一つだけ姿を留めている。掘り出された円柱や土台がゴロゴロ放置されていてびっくりした。
文化財の扱いが日本と随分違うのね。
東神殿群からアクロポリスまで車で移動して はるか昔 カルタゴ人が歩いたかもしれない街並を同じように歩いてみた。
ランチはどうしても行ってみたいお店があった。
美食の本で一押しの Da Vittorio
地図と首っ引きで 農道のような道を走っている時 偶然看板を発見した。
波の荒い海辺に そのお店はあった。
夏ならばさぞかしの賑わいだろうが 今は私たち二人だけ。
恰幅の良いご主人が暖炉に火を起こしてくれた。
ワインを勧められたけど 車だから と お水だけ頼んで料理を待つ。
ツブ貝のような巻貝のトマト煮 | イカのマリネ | 魚介のスパゲティ |
写真の他に(つい食べる方が先になって写真を忘れてしまう)
彦鰯のマリネや太刀魚に似た白身のフリットなどお任せのアンティパストは
温かいのと冷たい料理が半々で ほんとに美味しくて後先考えずにバクバクいってしまった。
プリモはムール貝とあさりタップリの魚介スパゲティ(これも食べかけ!(^^)!) 信じられないくらいの量(本当は)で ここでギブ・アップ。
セコンドはいいの?本当に?
ほんとにもう入らないんですってば。
エスプレッソに添えられたお菓子を 置いて行くには忍びなくて お持ち帰りさせてもらった。
シャッカ
今日のホテルは温泉のすぐ隣。
予約のFaxを送ったとき 夜中に電話で返事をくれたホテルだ。
いきなりのイタリア語にパニクッてしどろもどろ。
予約ができたのか心配だったけど ちゃんと入っていた。良かった〜。
部屋は海に面していて明るいのがうれしい。
バスタブはないけど広さも設備もまあまあ。ダブルベッドというのがちょっとね。
イスラム都市に似ていると言われるラバト地区からサン・ミケーレ地区、パラッツォ・ステリピントへと歩いた。
外階段のある家が多い。コルティーレと言うんだそうだ。
ドゥオーモの天井のフレスコ画を見てから また 通りへ戻り 夕飯の調達をする。
八百屋の店先には アーティチョークが山と積まれている。
美味しいんだろうなと思うけど 生を買っても仕方がない。
真っ赤なトマトと大ぶりのオレンジを2〜3こづつ計ってもらう。 1・1ユーロ。安い!
揚げ立てのアランチーニ2つとパン。
ハムとサラミを切って貰って 以上 今日の夕飯。
たまにはこういうのもいいよね。