3月17日(月) モンサラーシュ
ポルトガルで最も美しい村の一つ
スペインとの国境近くの中世の城砦都市
夜明けと夕暮れに沈黙の音がする
この村で生まれ 一度も村を出ることなく死んでいく人もいる
こんな言葉に誘われて Estalagem Monsarazに予約依頼のFaxを送った。
古い民家は 他の家同様 石灰で真っ白に塗られ 内部に木の梁、狭い階段、暖炉等 趣を残す 村唯一の 四つ星ホテル。
レストランはないが 夜 外食に疲れた と言ったら
サンドイッチやチーズ、果物の軽食を用意してくれた。
言葉は通じないけど 温かい心で 一生懸命もてなしてくれる そんな宿。
1175年 アフォンソ・エンリケスによりムーア人から取り戻された後も スペインの攻撃にさらされた
村は強固な城壁で囲まれている。白い壁の家並みと石畳の路地。 ワンちゃんが 村はずれの教会までずっとお供してくれた。 13世紀にディニス王によって建てられたお城。
17世紀に補強され 今では闘牛場として使われる見渡す限り大平原
お昼ご飯は 地元の人でにぎわっているレストランでミーガッシュ・デ・ポルコに挑戦。
硬くなったパンを細かくして 炒めた豚肉の汁を吸わせてどでかいお饅頭のように練られたもので
これが 大きなお皿の真ん中にでんと置かれ まわりに豚肉が添え物のように付いた一皿。
二人でやっと片づけたものの これが響いて 夕ご飯に出かける気力が失せてしまった。
ほとんどの観光客の姿が見えなくなった夕暮れ 路地に控えめに開いている木の工房を発見。
ミニチュア家具が可愛くてお土産に購入。
“沈黙の音”がいかなるものか 凡人の私たちには響いてこなかったが
平原の中に小高く建つ城砦都市は 確かに 下界とは異なる時間が流れていた。