8/30(土) 

山の天気は変わりやすい。
雲が切れてアルプスの全容が見えたかと思うと 瞬く間にガスが広がり すっぽり隠してしまう。
楽しみにしていたハーフェレカーだけど もっとお天気の良い時に行きたいから 諦めよう。
昨日急いで見た王宮と 大聖堂にもう一回行って 後は ヘルツォーク・フリードリヒ通りのテラス席でお茶。
空気は冷たく パラソルの外の日差しが嬉しい位の陽気。インスブルックはチロルの中心、
今更ながら実感する。

タクシーを呼んでもらって早めに駅へ。
13時27分初のECはコンパートメント。三人で独占だから楽ちん。一路ヴェネツィアへ向かう。
ブレンナー峠は さすがに険しそうな山岳地帯、木々は深く 列車も速度がぐんと落ちる。
それでも きれいな草地は青々と広がり 日本ではお目にかかれない風景を たくさん楽しんだ。
列車はあまり綺麗とはいえないし、食堂車も プラハ〜ウイーンの方が断然良かった。
登山姿が多くなったのは ボルツァーノが近くなったのだろう。
ヴェローナに来たら 目的地はもうすぐ。

ヴェネツィア到着
18時35分 サンタ・ルチア駅に着いた。
ヴァポレットでサン・ザッカリアへ行き すぐ近くのサヴォイア エ ヨランダにチェック・イン。
海側ではなく ちょっと手狭だけど エアコンはあるし 浴室も綺麗だから良しとしましょ。

テラス席でお楽しみのイタ飯のお味はどう?
ずっとお肉ばかりだったから 久しぶりの海の幸に生き返りました(^^♪
宿泊者は25%引きっていうのも魅力でしょ?

夜の帳が降り始めたサン・マルコ広場へ向かいます

8/31(日)

朝食の時 ヴェネツィアだけをご旅行中というご夫婦とお話した。
そういう旅行もいいわねって水を向けても色よい返事は返ってこない。
分かってる、分かってる、 行きたい所がまだまだ沢山あるんでしょ?

ホテルの前で記念写真(?) ロマネスク・ビザンチン様式美を誇るサン・マルコ寺院
  
一年半ぶりのヴェネツィアは上天気で迎えてくれた。楽しみは何と言ってもそぞろ歩き。リアルト橋のお土産屋さんも健在ね。
暑い中 カ・ドーロを見学した後 スーパーを見つけてビールや水を仕入れて 一旦 ホテルへ戻ってきた。

ヴァポレットの24時間券を買い 先ずはムラーノ島へ行く。
去年 ホテルで勧誘された時は気が進まなかったけど 綺麗なヴェネツィアングラスが見たくなった。
来た船に乗ったら ちょっと寄り道が多く時間がかかったから 上陸するや トラットリアを探してランチ。
変哲もないスパゲティやラザニアがとても美味しい。
空が怪しくなった と思う間もなく 突風が吹き 大粒の雨が降ってきた。慌てて店の中へ避難。

青空になってから ガラス製品のお店を冷やかして歩く。
買いたいけど もって帰ることを考えると 二の足どころか、ねぇ?
工場を見せてもらったり ジェラートを食べたりしてたら あっという間に時間が過ぎた。
帰りは直行便。飛ばすからか 波が荒いからか 波を被って 喚声が上がる。

 ゴンドラに乗らない?
 この3人の目の前で唄ってもらっても リアクションが微妙じゃん?

はいはい、じゃあ ホテルで一休みね。

Trattoria alla Madonna
リアルト橋近くのシーフードの美味しいお店だというので 行ってみた。
7時頃は まだ客足も鈍く 奥のテーブルに通された。
白ワイン、イカ墨のスパゲティ、海の幸のリゾット、ラビオリ、チキンのグリルでお腹がいっぱい。
我が家の口には合ってました。

お隣は 年配のご両親と息子さんの地元の家族連れ。
時々 奇声を発したり 落ち着かない様子を見せる息子さんをたしなめながら 楽しそうに食事を楽しんでいる様子。
お店の人たちもさりげない気使いを見せて とても雰囲気がいい。
思わず K君と “いいねぇ” と 顔を見合わせた。

ダイにも一人自閉症と診断された従兄がいる。
義兄も義姉もしっかり現実を受け止めて 大切に育ててきたし 小さい頃から水泳やスキーを通して 少しでも社会性が身に付くようにいろんなことに挑戦させてきた。
いざという時は しっかりものの妹が守ってくれるし、親戚のおじさんもおばさんも従姉弟も仲良しだけど、
窮屈なことをたくさん経験した。
こんな風に普通に生活できる環境が整うと良いのにね。

お店を出るころは 満席状態。
味もサービスもいい証拠ね。



 カフェ・フロリアンで優雅な調べ。
夜はさすがに随分涼しくなった。もう8月も終わり。
あっという間に季節が変わる感じ。




9/1(月)

ヒンヤリ肌寒い。一枚余分に着て ヴァポレットでアカデミア橋へ。
この橋は 鉄骨で補強してあるらしいが見かけは木製、 趣がある。
路地から路地を リアルト橋まで歩いてきた。
市場はもう店じまい。
“スープが飲みたいね、醤油味の”
じゃ、中華にしましょ。

ホテルへ帰って お昼寝タイム。

ドゥカーレ宮殿
かって権勢を誇ったヴェネツィア共和国の総督の居城

中庭から2階へ上がると 広場や海が見渡せる回廊がある。
3,4階には 総督の居室を始め フレスコ画や華麗な絵画の豪華な部屋が
続いている。
美術館を見て廻るくらいの時間と体力が必要だと思った。

2階の建物は 溜息の橋へ続き さらに 隣の牢獄へ行くことができる。
大理石の美しい外観とは裏腹に 橋の内部は 木造で質素。
牢獄は 堅牢だから余計怖く感じる。


    写真は溜息の橋


サン・マルコ寺院は 思ったより内部が暗く 人がわんさか。
入場制限までされておりましたよ。

ヴェンrツィア名物のバカリ(居酒屋)を体験したくて Vino Vino を探し当てたけど ちょっと入りにくい雰囲気。
おとうもお疲れ気味だから ホテルのリストランテへ戻りましょ。
ここは プリモだの、セコンドだの いろいろうるさく言われないから気が楽。
前菜を肴にワインを飲んで パスタでもうお腹がいっぱい。

明日から 長いドライブの始まりよ(^^♪