参考文献
 
 本書の記紀神話解釈は、これまでの解釈とはその方法も結果もまったく異なっているため、解釈上直接参考にした文献はない。もちろん本書を執筆する上で参考にした文献は多いが、記紀神話とは直接関係のないものがほとんどである。だから、ここでは原典・資料・引用文献を記すにとどめる。
 ただし、解釈する上で貴重な示唆を与えられたものは多く、とりわけ大林太良・西郷信綱・吉田敦彦の三氏の著作には多大の啓発を受けた。ここに格別の謝意を表したい。
 
原典
 《日本書紀》
 『日本書紀』は漢文体で書かれてあり、本書では、漢字の訓みは
  坂本太郎他『日本書紀』 <日本古典文学大系>岩波書店
 に拠った。これは文庫本も出ている。本格的に原文を読みたいなら
  『日本書紀』 <新訂増補 国史大系>吉川弘文館   もある。
 《古事記》
 『古事記』は変体の漢文体で書かれてあり、本書では、漢字の訓みなどは多く
  荻原浅男『古事記』 <日本古典文学全集>小学館
に拠り、必要に応じて
 倉野憲司『古事記』 <日本古典文学大系>岩波書店
 次田真幸『古事記』 講談社学術文庫
を参照した。他に、代表的な注釈書としては
 西郷信綱『古事記注釈』 平凡社
 西宮一民『古事記』 <新潮日本古典集成>新潮社  などがある。
 
資料
秋本吉郎『風土記』 <日本古典文学大系>岩波書店
吉野裕『風土記』 <東洋文庫>平凡社
青木一夫他『続日本紀』 <新日本古典文学大系>岩波書店
石原道博『隋書倭国伝』ほか (中国正史日本伝1)岩波文庫
石原道博『旧唐書倭国日本伝』 (中国正史日本伝2)岩波文庫
家永三郎他『聖徳太子集』 <日本思想大系>岩波書店
西宮一民『古語拾遺』斎部広成著 岩波文庫
『理科年表』一九九六年版 国立天文台編 丸善
『天文年鑑』一九九六年版 誠文堂新光社
 
引用文献
吉田敦彦・松村一男『神話学とは何か』 有斐閣新書
土橋寛『日本語に探る古代信仰』 中公新書


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