Surgeon & Driver  Keiko Hamaguchi Website

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2007年度 全日本ダート耐久シリーズ第3戦・8時間耐久参戦記

 819日 〜8時間耐久 前半〜 

 約1ヶ月後にファラオラリー本番を控えた8月中旬、ラリー直前の最終調整を目的に、全日本ダート耐久シリーズ第3戦・8時間耐久 (8) に参戦してきました。
8耐前半-1 当日は6時過ぎに民宿で起床後、近くのコンビニで多少の食料を買い込んだ後に、現地入りしました。
 前夜は、翌日の8時間のレースに備えまして、充分にスタミナ補充を行ったつもりでしたが、朝から珍しく空腹感と共に、多少の脱水感を感じていました。
 緊張はしていませんでしたが、こういった大きなイベント事の前には、ちょっとした様々な変化に対しまして、敏感になってしまうものですね。
 とにもかくにも、時間的には充分に余裕を持って現地入りしましたが、何だか慌ただしいまま、スタート時間が迫ってきました。

 今回、スタートはゼッケン順で行われました。
 私は、24台中20番目のスタートとなりました。
 これまでの耐久レースでは、後方スタートにてゆっくりと走行をしている方が良かったのですが、今回は後方スタートである事に対しまして、少し物足りなさも感じました。
 前日の練習走行の際に、各車両の速さや走行レベルは把握していましたし、自分でもパジェロに乗れている感じがありましたので、出来れば真ん中よりも前 (上位3分の1くらいの位置) からスタートしたいという気持ちがありました。
 ただ、この我慢の走りも最初の2030分程度で、その後はコース上も空いてくる事が分かっていましたので、とにかくスタート直後は前走車を追うように、走りました。
 どちらかと申しますと、加速をするというよりは、前走車に追突しないようにと、アクセルを緩めながら、またブレーキを踏みながら走っている自分がいました。
 いわゆる、レース本番前のウオーミングアップの様な状態でした。

8耐前半-2 レース開始後2030分程度が経過しますと、案の定コース上は空いてきましたので、私は無理のない範囲にて、抜かせる車は抜かしていくようにしました。
 ただ、今回は翌月のファラオラリー参戦前の、最終調整での8耐参戦ですので、如何に速く走るか、というよりは、常に一定のペースにて、車を壊さずに淡々と走る事を念頭に、レース参戦を行いました。
 ある一部分だけ速くても、オーバースピードにて車両がスピンする可能性がありますし、他車との接触の可能性もあります。
 万が一そうなった場合には、タイムを大幅にロスしてしまいますし、車両故障の原因にもなりますので、当日は誰と競うこともなく、周囲のどんな状況にも惑わされずに、とにかく淡々と淡々と、走り続けました。
 決して、走行ラインを乱す事もありませんでした。 (8時間のうちで、ステアリングコントロールを失いかけたのは、3回のみでした。)
 前走する車に付いていきますと、かなりペースダウンをしている部分もありましたので、本当は一気に抜いて、自分なりのペースにてバンバンと走りたい気持ちもありましたが、とにかく我慢の走りをしました。
 ここで抜いた際にぶつけられたら、レースが終わってしまうかも知れない
 常にその気持ちの下、ハンドルとアクセルを繰りました。

 正直なところ、8耐参戦車両の中で、自分よりも速いと感じた車は45台のみで、その他の車両は自分よりもゆっくりとしたペースにて、走行をしていました。
 しかし、参戦している選手のレベルも様々で、必ずしも皆さん周囲の状況が見えていて走行しているとは限りません。
 よって、急に走行ラインを変えてきたり、またイン側に入ってくる車もありますので、常に自分の前を走行している車両が自分とぶつかる可能性を考慮しながら、いつでも止まれるスピードにて、運転をしていました。
8耐前半-3 やはり、前走車、或いはそれよりも前々走車両の動向には、目が離せません・笑。

 実際、コース上で一箇所、スピンしやすい路面がありました。
 私も過去に何度かスピンした事がありましたので、その部分は最もスピードを落として走行をしなければならない場所としまして、注意が必要でした。
 私は、その場所に関しましては、他の場所以上に気を遣って入るようにしましたし、常に前走する車がスピンする事を予測して、車1台分以上の間隔を空けるようにしました。
 案の定、その場所では8時間の間で56台は自分の目の前でスピンをしていました。
 ある時は、スピンをして向きを変えてしまった前走車と正面衝突をしそうになった事もありましたが、自分の他車両に対します動きの予測は的中していましたので、全く慌てる事なく、その横を通過していく事が出来ました。
 中には、目前でスピンした前走車を避けて通過したところ、その直後からその場所で激しい黒煙が上がり、もう1周してみますと車両が炎上していた事もありました。

 途中、コース整備の為に競技が中断され、再スタートがきられる事になりました。
 その当時の順位は、10位だったそうです。
 スタートから1時間半から2時間が経過しまして、私は (スタートの) 20番から10位まで、順位を上げました。
 とにもかくにも、私はペースを乱す事なく再スタートがきられた後も、淡々と淡々と走り続けました。前走車の車の挙動を予測しながら
 前半4時間の走行後は、30分のインターバルです。
 私は車を壊したくない思いから、前半戦最後の1時間は、それまで以上にペースを抑えて、守りの走りに徹しました。
 こうして無事に、前半4時間の走行を終えました。



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