Top Page | Profile | Diary | 活動報告 | レースの歩み | 掲載記事 | リンク | Contact |
---|
2007年度 全日本ダート耐久シリーズ第3戦・8時間耐久参戦記
8月19日 〜8時間耐久 インターバル〜
前半4時間の走行を終えてピットに戻りますと、ピットではメカニックが待ち構えて下さり、車両誘導後に、即座に私の元へ駆け寄って下さいました。
「車内に工具が散らばっているので、拾っておいて下さい。あと、CAMELBAK のチューブが引っ張れなくなったので、見ておいて下さい。その他、車の方は全然問題ないです。」
私はそうメカニックにお願いをして、車から降りました。
CAMELBAK は、長さに余裕を持って固定をして下さったのですが、何の拍子か、走行中に充分に引っ張れなくなってしまいましたので、再調整をお願いしました。
私がそういったお願いをするや否や、メカニックの口からは、口早に指示がありました。
「今3位だよ! あそこ (近くに停めてあった乗用車) の車の中、冷えているから、あそこ行って休んでな! 」
それを聞いた私は、素直にそのまま乗用車の方へ直行しました。
前半を終えて3位と言われた時の感想ですが、(この時に、初めて聞きました。) 直ぐに私は一昨年の7時間耐久を思い出してしまいました。
6時間10分が経過して、残り50分という時間で車両を横転させ、3位から4位に落ちたレースを…。
私は嬉しさや驚きというよりは、更に手綱を締めるように、自分を戒めました。
“後半、絶対に車を横転させないようにしないと。恐らくオーバースピードで、コースアウトする可能性もあるナ。だから、これまで以上にペースは抑えていこう。” と。
決して、現在の順位に対しまして、高ぶる気持ち等はありませんでした。
クーラーの効いた車内にて休憩中、後半4時間のレースに備えまして何かエネルギー補給をしようかとも思いましたが、固形物は全く食べる気になれず、少量の水分補給のみで、体を休めていました。
その間、スタッフの方はテキパキと作業をして下さっていましたが、私はそちらに構う余裕もなく、とにかく体を休ませる事に専念しました。
1度休憩をしますと、時間経過と共に、徐々に疲労が現れてきました。
走行中は、全く疲労は感じませんでしたが、涼しい乗用車内にいますと、徐々に体も怠けてきて、もっともっと、休んでいたい気持ちになりました。
“このまま暫く休んでいたいな…。30分といわず、後半スタートした後も、少し休憩してから行こうかな…。”
そんな悪魔の囁きが聞こえ始めた頃、突然、私が休んでいた乗用車の助手席ドアが開きました。
「スタートだよ! 」
“えぇ〜っ! もうぉぉぉ〜〜〜? もっと休んでいたいよぉぉぉ〜。”
腰の重い私に対しまして、畳み掛けるように、メカニックは言いました。
「3位だよ!! 3位なんだから!!!」
そのメカニックの言葉に後押しされつつ、私は泣く泣く (?) 乗用車から降り、再びパジェロの方へ向かいました。