燃焼系TOP

無酸素運動と有酸素運動

運動には、無酸素運動と有酸素運動の二種類があります。トレーニングをする場合、各運動の効果、特性などを知っといた方がいいでしょう。

●無酸素運動
無酸素運動とは、エネルギー産生方法が無酸素的であるということで、運動中に呼吸をしないということではありません。誤って窒息しないように。 (^^;;
無酸素運動は瞬間的に大きなパワーを生み出す運動で、ごく短時間しか持続できません。短距離走や重量挙げ、そして筋力トレーニングがこの運動に該当します。無酸素運動では、筋肉内に存在するアデノシン三リン酸(ATP)を利用するか、筋肉内のグリコーゲンや血糖を利用して無酸素的にATPを作ります。
無酸素運動をしたとき、たとえば短距離走をしたときにも実際には息が切れます。これは、無酸素運動では一時的に酸素を借金している形になっているからです。その瞬間には酸素を使わずにエネルギーを取り出しますが、その後始末のためにやはり酸素を必要とするのです。短距離を走った後に呼吸が荒くなるのは、借りていた酸素を返すために、たくさんの酸素を取り込もうとして、早く大きな呼吸になるからです。借り入れられる酸素の量には限りがありますから、無酸素運動を続けられる時間には限度があります。
無酸素運動の持続可能時間は1〜3分程度で、3分半を越えると、すべて有酸素運動の範疇に入ります。
無酸素運動は筋肉のボリュームアップに直接関係し、基礎代謝の向上にはかかせないのです。

●有酸素運動

有酸素運動では、血中の糖分や筋細胞内に貯蔵してあるグリコーゲンを燃料として使い、酸素を使って燃焼させATPを合成します。有酸素的なエネルギー代謝は、無酸素的なエネルギー代謝に比べてエネルギー産生の効率が高く、乳酸を生じないので長く続けることが可能です。十分な酸素がないと無酸素的なエネルギー代謝が行われてしまうため、有酸素運動では十分な心肺機能によって酸素の供給が確保されることが重要です。
有酸素運動においても、運動の始めの数十秒間はまず筋肉内にあるATPが消費されます。この蓄えがなくなると、有酸素的なエネルギー代謝によりATPが産生されます。有酸素運動で発揮できる力は、蓄えられていたATPを利用する最大限の力(瞬発力)に比べると5〜8%低下することが知られています。したがって、有酸素運動の能力が十分に鍛えられている選手でも、運動を開始して3分半を過ぎると若干のパフォーマンス低下が起こります。
有酸素運動の能力は、6カ月間のトレーニングにより15〜20%増加すると言われています。また3〜4週のトレーニング中止で減退を始め、2〜3カ月の中止ですっかり失われてしまいます。1時間のレースをようやく走りきれる選手が2時間のレースを走りきれるようになるには、単純計算で少なくとも2年半の持久力トレーニングが必要ということです。
筋肉の性質などにより、生まれつき有酸素運動に適した体質というのも確かにありますが、優れた心肺機能やグリコーゲンの貯蔵などは努力によってのみ獲得されるものです。トップアスリートの有酸素運動能力は決して「生まれつき」のものではありません。