ストーリー

 レ・ミゼラブルは、1815年、ツーロンの徒刑場から話が始まります。主人公の、ジャン・バルジャンが、パン一切れを盗んだ罪で、19年間も投獄された後、仮釈放されます。19年という長い期間は、バルジャンが脱獄を何度も企てたためです。
 仮釈放となった後、バルジャンは、仕事をしても他人の半分しか給料をもらえない、宿屋からも宿泊を断られる等、世間の冷たい風にさらされます。泊まるところを探しあぐねていたところ、親切な司教様が、泊まるところを提供してくれたばかりかパンとワインまで与えてくれました。しかし、バルジャンは、司教様の善意を裏切り、銀の燭台を盗んで逃げ出しました。バルジャンはすぐに警察に捕まり、司教様のところに連れてこられました。司教様は、「銀の燭台は彼にさしあげたものだ。」と言い、さらに、別の燭台までも「忘れていったのであろう」とバルジャンに与えてくれるのでした。
 バルジャンは、司教様の心に打たれ、生まれ変わることを誓います。

 8年後、真人間として生まれ変わったバルジャンは、モンフェルメールで、工場を起こして成功し、市長にまでなっています。バルジャンは、工場で、騒ぎが起こっているのを見て、工場長に騒ぎを沈めるように命じます。騒ぎの原因は、工場で働いていたファンティーヌという女性に私生児(コゼット)がいるのが分かり、ファンテーヌに下心を抱いていた工場長や労働者達がののしったといようなことでした。工場長は、騒ぎの責任を取らせて、ファンティーヌを首にします。

  ファンティーヌの娘のコゼットは、うさんくさい宿屋を営むテナルディエ夫妻に預けられています。テナルディエ家には、娘のエポニーヌもいました。ファンテーヌは養育費を稼ぐために娼婦に身を落とします。しかし、もともと病弱であったため、すぐに病の床に伏すことになります。

 この後、バルジャンは、犯罪者であることが明るみになるのですが、コゼットをテナルディエ夫妻の手から奪い返し、パリに移り住みます。パリで、再び、テナルディエ夫妻と成長したエポニーヌに再会します。

       ・・・・という感じで物語は進みます。