私にとって最高のものは、やはり、(1)のレ・ミゼラブル公演バージョンです。最初抑えて歌うところから、最後の方ででは大迫力の声で観客にせまります。エポニーヌの哀しみがそのまま、観客の心に響いてくる歌い方です。
本公演から時間がたって、コンサートでのオン・マイ・オウンを何回か聴いたのですが、本公演時の歌い方と違いがあって、ずっと違和感がありました。誰でもピカソ(5/14)の歌い方も甘い声バージョンでした。この時は、さらに、美奈子さん自身が感極まって、あんまり良いできとは思えませんでした。
もしかしたら、本公演時のオン・マイ・オウンは、時間がたつうちにどこかに行ってしまったのかと思っていたら、2004/7/19のレ・ミゼラブルin
コンサートで、良い意味で裏切られました。
2004/7/18、7/19に東京の帝国劇場で、7/25に大阪の梅田コマ劇場(現、梅田芸術劇場)で合計、4回、美奈子.エポニーヌのオン・マイ・オウンを聴いたのですが、本公演の時の感動が倍加されて伝わって来ました。エポニーヌの衣装を着て、エポニーヌの気持ちになると、歌い方が変わるようです。
2004の7月は、東京と大阪のレミ・コンの間に、白寿ホールでのコンサート(7/23)もありましたが、この時は、美奈子クラシックの完成度に驚きました。 2004年7月は、美奈子クラシックでも、ミュージカルでも、美奈子さんの成長ぶりに驚かされた時期でした。
ミス・サイゴンの配役が決まった後、本田美奈子さんが進化したとは良く言われるのですが、2004年頃も、それと同等以上の進化があったと思います。
レ・ミゼラブルの公演時のオン・マイ・オウン、もう二度と聴くことはできないとあきらめかかっていましたが、実際には残っていて、フィルム・コンサートで披露されているようです。この音源、なんとかDVD化、せめてCD化して欲しいものです。