(2) 高音の再現性


 実は、既存のクラシック歌手の方が、発声の正確性、安定性では上と思うところ、確かにあるのですが(これも、ずいぶん改良されてましたが)、それでも、美奈子クラシックの方が良いと思う点が多くあります。

 以上ごちゃごちゃ書きましたが、実は、美奈子クラシックと既存のクラシックの比較は、クラシックファンでなくても誰でもできます。両者の歌を聴き比べてください。少なくとも、私は、既存のクラシック歌手の場合、確かに技術的にうまいとは思いますが、一部の曲を除き、そう何度も聴く気にはなりません。美奈子クラシックは、実際、何百回聴いても、あきず、感動し続けられます。


(3) 生演奏


 最近の美奈子さんのコンサートは、大きく分けて、ピアノだけ、ピアノ+ストリングス+α、フルオーケストラの場合があります。無料イベントのコンサートではカラオケの場合もあります。

 当然ですが、CDの場合は生演奏ではありません。生演奏で聴く美奈子さんの生歌は格別なものがあります。

 例えば、昨年7月のHakujuではピアノだけ、昨年1月の大阪や12月の新宿のリサイタルでは、ピアノ+弦楽四重奏の構成でした。フルオーケストラは、ゲスト出演の場合で、先日の題名のない音楽会や、N響との共演などがあります。
 美奈子さんのコンサートの場合、美声が良くひきたつピアノだけというのも良いのですが、私はバイオリンなどの弦楽器をバックに歌う時が好きでした。

 いわゆるクラシックの歌手がオーケストラと一緒に歌う場合、声楽ばかり目立つということが往々にしてあります。そのためか、クラシックは好きだが、声楽は嫌いという人、結構います。