2006/9/22
飼育依頼のため来院。
・時々開眼している
・保護時、そのうに粒状物あり。
・体毛は産毛のみ。嘴は柔らかく、大きい。
・刻んだ新聞紙を入れた箱の中に入れる。
・床ヒーターで保温する。箱の中は約27度。
・温めた犬猫用流動食をカテーテルで強制給餌
(ポポンS、豆乳もやるとよい)
2006/9/24
・体重 29g
・よく鳴くようになる。嘴を閉じたまま、非常に小さい声で鳴く。
2006/9/25
・ほぼ開眼。
・犬猫用流動食(粉)と粟玉をすり潰したものを混合し、
たこ焼きの生地程度の流動状にし、温めて与える。
先を切り取ったシリンジ(5ml)に入れると、吸うように食べる。
・顔と嘴が汚れるので、食後に湿らせた綿花でふく。
2006/9/27
・筆毛が目立ち始める。
2006/9/28
・犬猫用流動食+粟玉(そのまま)をクレープ生地程度の
流動状にして与える。吸いながら、また、少し口を開けて食べる。
2006/9/29
・筆毛が徐々に伸び始める。
・翼の筆毛の付け根が、数ヶ所で出血して膨らんでいたため、 数本根元から抜く。
・右脚が膝より外転している。
・左脚の指が開きにくい。
2006/9/30
・検便では特に異常なし。
・右脚の外転を矯正するため、足かせをつける。
・柔らかい梱包材に穴を開け、足を入れる。
2006/10/1
・体重 43g
・皮付きの混合飼料を混ぜて与えた。また砂も少し加えた。
2006/10/4
・昼間は枝を敷き詰めた箱の中に入れ、ヒーターなし。
夜は新聞紙入りの箱に戻すようにし、床ヒーター保温。
・人の気配に良く反応し、姿を追うように方向転換し羽ばたきも増した。
2006/10/5
・乾燥したままの粟玉と混合飼料も少し食べだした。
床に落ちているものは食べようとしない。
2006/10/6
・体重 53g
・体や足かせをつつくようになった。
2006/10/7
・翼下面の無毛部から出血あり、羽ばたいた時に受傷か。
・そ嚢は朝1回の充分な給餌で翌朝になってやっと空の状態。
2006/10/8
・体重 59g
・よちよち歩きをよくするようになった。
・給餌は、1日1回で10分間ほどで以下の順番に与えた。
@ 5%ブドウ糖液0.5ml+ポポンS1滴
A 乾燥したままの粟玉と混合飼料
B 犬猫用流動食+粟玉+皮付きの混合飼料を流動状にし温めたもの約15g
2006/10/12
・羽ばたいて、ピョンとホッピングの様なしぐさをするようになった。
・少し大きな音や振動に反応し、首を長く伸ばすようになった。
・乾燥したままの粟玉と混合飼料の入った容器を箱の中に
置いておくと、自分で突付いて食べるようになった。
大きく口を開けて、パクパクと食べる。
午前に一日量の3/4、午後に1/4を与える。
2006/10/19
・足かせをよくはずすので、そのまま装着せず。
やはり右脚の足先は滑らせるが、様子を見る。
2006/10/20
・ダンボールで作った止まり木に、少しの間止まることができるようになった。
・日光浴と、遠景の視界を得るため、昼間はかごに入れて外に出すようにした。
2006/10/23
・一定量を食べると、粒餌を拒否するようになった。
空腹時は、自分で餌の容器からかなり食べるようになったが、
地面に落ちている餌はほとんど食べない。
小さい石ころを口にするが、出している。
草なども良くつついている。
2006/10/26
・体高ほどの段を上がろうと何度も羽ばたいていたが、上がれなかった。
・強く羽ばたいた時に、飛び立つ羽音(キュキュキュ)がした。
2006/11/1
・餌と水は全て自分で容器から採食可能となった。
・餌は、ニワトリの餌と今までの粒餌を混合して与える。
2006/11/6
・体重 112g
・地面で羽ばたき、浮き上がって50cmほど移動した。
・粟玉より少し大きい小石を4〜5個食べた。
・当院保護日より46日目 生後推定54日目
2006/11/8
・ニワトリ用の餌をふるいにかけ魚粉を出来るだけ取り除いた。
砕かれたトウモロコシが多くを占める餌になった。
少し大きめのものは、食べるのが苦手。
・人につかまれたり触られたりするのを嫌がるようになった。
・犬に対して、突付いたり羽を広げたりして攻撃行動をとった。
・止まり木では、足が滑って止まれないが、
地上では、足を滑らせることなく早く歩けるようになった。
・地面から飛び立ち、地上80cmほどを約5m羽ばたき、
高さ50cmのブロック塀の上に止まることができた。
2006/11/10
・ピラカンサの実を与えると、ちぎって嘴でくわえたが、
落としてしまい飲み込まない。
・人の姿を見ても、あまり鳴かなくなった。
2006/11/11
・夜の間にピラカンサの実をほとんど食べていた。
ちぎって与えるとよく食べる。
2006/11/12
・止まり木に止まる訓練(自力では止まれないため)
止まり木にベトラップを巻いて滑りにくくし、
夜間止まらせておくようにした。
翌朝、床に下りていたが、止まり木の下には
大量の糞があったので、長時間止まっていたもよう。
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