「鉄道模型シミュレーター」とは、
株式会社I.MAGICより発売されているWINDOWS用のソフトウェアです。
パソコンのデスクトップ上で鉄道模型レイアウトを手軽に作成できます。
通称「VRM」と呼ばれており、現在は3つのバージョンがリリースされています。
多彩な機能と豊富な部品があり、背景や地面のカスタマイズも行なえて、
自由度の高い鉄道模型レイアウトの作成環境が用意されています。
作成したレイアウトは、クリック1つで立体映像として表示されて、
列車の運転や色々な角度から閲覧して楽しむ事ができます。
現実とは異なり、鉄道模型レイアウトを設置するスペースの心配が要らないので、
仮想空間ならではの広大な路線を敷設する事が可能です。
作成した鉄道模型レイアウトは1つのファイルとして保存できます。
レールや建物、車輌などの配置にも制限はほとんどありません。
思い描いた鉄道模型レイアウトを、いつでもデスクトップで作成できます。
なお、VRM公式サイトでは、毎年『レイアウトコンテスト』が開催されていて、
ユーザーの方たちの力作が掲載されています。
モデル化されている車輌は、
最新のものから引退したものまで多彩なラインナップです。
北は北海道から南は九州まで、日本各地の人気車輌が精密に再現されています。
車輌は1両ずつ分けられているので、編成を自由に組み合わせる事が可能です。
例えば、甲種回送中の特殊な編成を再現したり、地域毎に牽引機が異なる北斗星など、
様々な編成を作成した鉄道模型レイアウト上に走らせる事ができます。
鉄道模型メーカーTOMIXの部品がモデル化されています。
ターンテーブルやカーブポイントなどのレール部品をはじめ、
木造駅舎や角店、扇形機関庫などのストラクチャー部品もあります。
また、TOMIX鉄道模型のレイアウトを制作する際には、
使用部品のリストなどを出力する機能が備わっているので、
着工前の設計ツールとしても活用する事ができます。
最新のVRM4では、両ギャップレールやDCフィーダーといった部品も加わっていて、
電流の流れやショートの可能性をテストする簡易機能も追加されています。
仮想空間の特性を活かして、簡単に天候や季節感を変更する事ができます。
同じ鉄道模型レイアウトでも、背景と地面の画像を編集して入れ替えれば、
一面真っ白な真冬の雪景色から入道雲が青空を覆う真夏の風景へと、
マウスをクリックするだけで即座に変える事が可能です。
天候には、雨や雪なども用意されていて、こちらも簡単に切り替える事ができます。
たくさんの車輌が縦横無尽に駆け巡る鉄道模型レイアウトが作れます。
トンネルや鉄橋など、3D空間ならではの立体的な路線を敷設できます。
在来線が慌ただしく行き交うターミナル駅の頭上を、
高速で駆け抜けて行く新幹線がいる鉄道模型レイアウトなど、
作成できるシーンは無限大と言っても過言ではありません。
電車が好きな方なら誰でも夢見る憧れの運転台からの景観。
最新のVRM4では、新たに運転台周りも忠実に再現されており、
まさに運転士の視点で車輌を運転する事が可能です。
信号機や標識が横をかすめて行き、プラットホームに進入して行く。
憧れの景観で自分の作った風景を心ゆくまで眺める事ができます。
最新のVRM4では、スクリプトと呼ばれる機能で車輌や部品を制御できます。
ヘッドライトやパンタグラフを操ったり、編成の切り離しなども楽しめます。
センサーやキーボードを使って、信号機の現示やポイントを切り替える事も可能で、
たくさんの列車の運行を自由に制御する事ができます。
最新のVRM4では、時間帯も自在に変更できるようになっています。
朝日や夕暮れもありますが、中でも魅力的なのはイルミネーション輝く夜景です。
暗闇を切り裂くように駆ける列車の車内やプラットホームなどの建物には、
自動的に明かりが灯り、幻想的なイルミネーションが映し出されます。
仮想空間に作成した自分だけの鉄道風景から陽が暮れていくと、
昼間とはまた違った別の表情を見せてくれるはずです。
VRM4の車輌は、ナンバープレートやヘッドマークなどをカスタマイズする事が可能です。
車輌には、それぞれ専用のテクスチャー画像が用意されているので、
それらをペイントソフトなどに読み込んで編集します。
実在した車輌を再現する事はもちろん、独自のヘッドマークを付ける事もできます。