意識不明のリオンを助けるために遺跡に行こうという話になった。
軍師のルクレティアにその旨を告げると、大切な人を失っているのは王子殿下だけではない。
だから個人的な行動をとるのは控えてほしい、と言われた。
自分の甘い考えを謝ると、ルクレティアから別件の仕事を頼まれた。
ゴドウィン側が他国と組んで攻めてきた場合、竜馬騎士団に協力してもらうという約束をとりつける仕事だ。
その竜馬騎士団のある場所は、先程リオン救出の話で出た遺跡の近く。
時間に余裕はあるから、ゆっくりしてきてもかまわないと言われた。
つまり、そういうわけである。
先程ルクレティアに控えてほしいと言われた時、すぐに遺跡に向かうのを諦めたのは、
「遺跡・・・まただだっぴろいんだろうな。めんどくさい」
と思っていたからなのに。
どちらにしても行く羽目になるのか。
いや、リオンは心配なのだがね。
ゲームを実際にプレイする立場としては、広い場所を彷徨いたくないのだ。
外に出ると、1番年配の女王騎士ガレオンが本拠地を去ろうとしていた。
取りあえず、仲間になってほしいと頼んだ。
他の人の説得もあり、ガレオンも留まる気になってきたようだ。
そこでガレオンは王子殿下に向かって、わたしがいる事で少しは王子殿下の心が癒せるかというような事を訊いてきた。
王子殿下が「YES」という意味で頷くと、ガレオンが正式に仲間になった。
仲間になった次の瞬間、ガレオンが自分は王子殿下について行った方がいいか(つまりパーティーに加入するか否か)を訊ねてきた。
・・・。
さっき頷いた手前、ついてこなくてもいいとは言いづらい。