目明し編(12)

 詩音、雛見沢の学校に潜入。

 魅音の事前説明によると、最近の悟史は魅音を嫌い、避けているという。

 その辺りも「鬼隠し」編の圭一と一緒ッスね。
 ただし、圭一は魅音よりもレナに恐怖を感じ、距離を置きたがっていたと思う。

 ん、いや、悟史もレナの方が怖いという可能性もあるか。

 話かけないほうがいいという魅音の忠告を無視し、詩音は悟史に声をかけた。
 その時、悟史が取った態度は今までと全く異なりそっけなかった。

 またそれが「鬼隠し」編の圭一と魅音のやり取りと似ているのだ。

 ここまで類似していても最後が違うんだよなぁ。
 片方は死亡し、片方は行方不明だ。

 もう訳がわからない。
 本当に投げ出してもいいですか?



 悟史に冷たく拒絶され、傷心の詩音の耳に泣き声が聞こえた。

 沙都子だ。

 泣いた理由は、この際何でもいい。
 ただ、その時に「助けてにーにー」と叫んで泣くのはダメだ。

 ここに至ってまで、…いやここまで至ったからこそ悟史の助けを求めるのかもしれない。
 だが、この時の詩音にとって悟史の助けを求める泣き声は腹の立つ事以外の何物でもない。

 あぁ、同じ「助けてにーにー」という言葉なのに「祟殺し」編と「目明し」編という違いだけで、ここまで受ける感情が異なるとは…。

 案の定、泣き叫ぶ沙都子に対して詩音は暴力をふるった。
 そのすさまじい暴力描写にびびるワシ。

 あかん、あかんぞ詩音。
 それでは、アンタのしている事も虐待だ。

 更に詩音は沙都子に暴言を吐く。
 その暴言を読み進めていると「へそでも噛んで勝手に死んじゃえばいい」という言葉が出た。

 つい、真剣にへそを噛んで死ぬ人の姿を考えてしまった。

 へそを噛んで死のうとする人はへそを噛もうと必死だ。
 へそを噛んで死ぬためにはデベソの方が有利だろう。

 …。

 余計な事を考えて気が抜けてしまった。
 シリアスなシーンが台無しだ。

へそ噛みにくいな


 気が抜けたまま話を進めると、沙都子をかばうために梨花がやってきた。
 レナもやってきた。

 そして、悟史がやってきた。

 今まで見た事がないりりしい立ち絵の悟史だ。
 そんな事考えている場合なのか疑問だが、一度気が抜けたワシはもうシリアスには戻れそうにもない。



 画面の前で詩音と悟史が大喧嘩だ。

 詩音、君は一体何をしにきたんだ。
 こんな事をするためにやって来た訳ではないだろうに。

 レナのおかげで、どうにか仲直りはできたので安堵。

 喧嘩の後片づけの指示をテキパキと行ったレナ。
 彼女の方が委員長に適任じゃないか?



 詩音も喧嘩をするためにココに来たんじゃないのに、と思っていた。

 でも、それなら結局何が目的だったのだろう?
 悟史に「詩音」という名を名のりにでもきたのだろうか?

 しかし、結局後は何もせずに詩音は退散した。

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