目明し編(13)

 おそらく、悟史と喧嘩をした、その日の夜。
 魅音とのやり取りで、詩音はある事について問う。

 今までは園崎家に優しかった悟史が突然冷たくなった理由…か。

 普通に考えるなら、魅音の言った通りだろう。

 今までは、憎い園崎家に対しても大人の対応をしていた。
 しかし、ストレス状態の悪化により、そんな大人の対応ができなくなった。
 そう考えるのが妥当だ。

 だけど、その理由だと詩音と悟史の最初の出会いは無かったように思える。
 憎い園崎家の者が、がらの悪い連中に絡まれているのなんか無視すればいいし。

この後、詩音さんは雛見沢村民に助けられました


 そうなると、やはり「鬼隠し」編の圭一のように、ストレス以外の何かがからんでいると考えた方が良さそうだ。
 ま、その何かが全くわからないから意味ないンスけどね。



 ケンカに等しい会話を電話上でしていても、魅音は詩音の事を気に留めている。
 その証拠に、葛西に詩音の力になってほしいと頼んでいる。

 それが引け目からなのか、それとも本当に心配しているのかはわからない。

 けれど、姉妹仲は本当にすこぶる良好だ。

 それなのに、何故1年後の「綿流し」編にて、あんな事になってしまったのだろう?

 現在の状況を考えると、2人の間にできた亀裂とは長年憎みあってできたものではなく、ココ1年のものに思える。

 しかし、あの時の魅音(と思われる人)の話だと、長い年月の間に積もり積もった何かが爆発した感じだった。
 だが、今の2人の間に長い年月の禍根があるとは感じさせない。

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