魅音へ悟史から電話が来たそうだ。
これは「詩音」宛の電話なのだろうと推測し、魅音は詩音へと取り次いでくれた。
もしかして悟史はこの電話で、沙都子を綿流しに連れて行ってくれと頼むのか?
「祟殺し」編の会話を思い出し、この疑問が浮かぶ。
それにしても、魅音は詩音に対して本当に献身的だ。
ここまでしてくれているのに、何故詩音は1年後に圭一と魅音の間を冷やかす行為に走っているのだろうか?
その答えもこの「目明し」編で分かるといいのだが。
電話で語らう悟史と詩音。
これ、綿流しの日が近いんだよな。
という事は、時間がもうないじゃないか!
(悟史がもうすぐ失踪する)
自分は詩音だと言え!
言うんだ!
最後まで魅音だと思われているのは、すごく悲しいじゃないか。
当然そんなワシの願いが届くわけも無く、電話越しの会話は続く。
悟史の会話にやたらと含みがある。
「ここまで追い込んだ奴ら」って誰?
園崎家の事か?
悟史は圭一と比べると、感情があまり表に出ない。
そのため何を考えているのかが、イマイチよくわからない。
…いや、比較対象が悪いか。
圭一と比べれば、誰でも感情表現を薄く感じるに決まっている。
悟史は絶対に圭一のように「うおおぉぉぉおお!!!」とか人前で言わないだろう。