目明し編(15)

 ゲームをプレイしつつ感想を入力するという平行作業を行っていると、読み進めるペースがおちてしまう。
 よって、読む事だけに専念してみた。

 結果、6時間以上読みっぱなし。

 続きが気になり、途中で中断できない。
 そして最後まで読み終えてしまった。



 という訳で、いきなり総まとめの感想。



 この話「綿流し」編に直結していたのか。

 それなら、「鬼隠し」編直結の「解」と「祟殺し」編直結の「解」もあるんでしょうな。
 「罪滅し」編が「鬼隠し」編の「解」、「皆殺し」編が「祟殺し」編の「解」っぽいッス。

 つまり、圭一の死にっぷりを少なくともあと2回読む必要があるのか。

 …。

 憂鬱だ。

 頼む圭一、幸せになってくれ。



 結局、4年目の北条叔母殺害が誰の手によって行われたのか、というのは明らかになっていない。

 しかし、悟史が直前に何か常軌を逸した精神状態であったのは間違いないようだ。
 そして祭りの時の会話から判断するに、梨花は今日で沙都子の苦しい生活が終わるのを知っていた。

 そこから考えると、叔母を殺したのは悟史か梨花の手の者、または叔母殺害を自白した犯人のうちの誰かだろう。
 それ以外に誰か怪しい人はいるだろうか?

 今回で疑いは薄くなったが、園崎家という線も捨てきれない。



 事件発覚直後は、殺害動機が1番強い悟史が疑われた。
 これは、まあ当然だろう。

 その時、悟史のアリバイを立証するための裏工作を行わなかった魅音は詩音に怒られている。

 うーむ、この時の反省が「祟殺し」編で生きたのかもしれないな。
 だから、あの時彼女達は「圭一は綿流しの祭りに来ていた」事にしたのかもしれない。
 その事で、逆に圭一はひどく混乱したのだが、あれは圭一を守るためだったのだろうか?



 そして、魅音が後手にまわってしまったため、悟史のアリバイを詩音が証明(というよりは偽証)した。

 自分は詩音だと名乗って。

 私は魅音じゃない、だから綿流しにはいなくて当たり前。
 彼と一緒にいたと嘘をついた。

 正直、感動した。

 こんな形で詩音は自分が「詩音」である事を悟史に伝えたのか。
 ドラマチックだ。

 感動した分、その後の爪はがしの落とし前が格段に気味が悪かったけどね。

爪が変な感じ


 そこまでして助けようとした悟史が「鬼隠し」になってしまうとは、本当に残酷な結果だ。

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