沙都子を殺した事が、結果的に悟史との約束を詩音に思い出させた。
彼女は沙都子の事を頼まれていた。
しかし、彼女は頼まれた妹を自分の手で殺してしまった。
空しいですな。
彼女は一体何の為にこの凶行に走ったのだろう、本当に。
ここまでの過程は「綿流し」編とほぼ同一だ。
しかし、今回は凶行に走った詩音の心情を読む事ができる。
彼女は自分を捕らえにきた友人達を前にして園崎家次期頭首を名乗り、この地の歴史を語る。
まるで、その歴史が自分が凶行に走った理由であるかのように。
でも、彼女が想っていたのは最初から最後まで1人の少年の事だけだった。
この村の歴史なんて、彼女にはどうでもよかった。
まあ、その事実は「綿流し」編で、彼女の話を真摯に聞いていたワシもショックなんですけどね。