上機嫌で買い物をしている最中、詩音がバイクを蹴り倒した。
バイクはドミノ倒し。
そして、持ち主にからまれる。
…詩音、あんた実は圭一じゃないのか?
何故、圭一と同じ事をする?
ついでに言うと、意味不明な言語を発する辺りから判断して、からんだ主もあの時と同じではないだろうか。
だが、圭一の時とは全く異なる点がある。
詩音はこの状況を全く恐れていない。
とても素敵に冷静だ。
まだ登場もしていない圭一が情けなく思えてきた。
圭一の時に、この状況に陥った場合の結末を見た。
だから、この場所で雛見沢の人間に手を出すのが、どれだけ恐ろしい事なのかはわかる。
従って、詩音が余裕なのもよくわかる。
しかし、状況をより悪化させるために悲劇のヒロインを装う作業は不要だ。
詩音、君は本っっ当に悪魔だ…。
その時、このケンカを止めようとする声がした。
線が細くて文化系。
おおぉ、悟史か、悟史だろ?
立ち絵初お目見えだー!
止めには入ったものの、殴る蹴るの暴行を受けていたので、確かに腕っ節は弱そうだ。
しかし、女の子を助けに入ったその勇気に乾杯!
魅音(あるいは詩音)に助けられた圭一とは大違いだな。
漢だよ、北条悟史。
更に圭一が情けなく思えてきた。