祟殺し編(1)

 ついにやってきた、「祟殺し」編。

 ワシはこの編の重要なネタバレを知り、このゲームに興味がわいたのだ。
 そういう意味では、ようやく待望の編にたどり着いたと言ってもいいかもしれない。

 でもこの重要なネタバレ、知らないほうがきっと楽しかったはず。
 でも知らなければ、このゲームに興味を持ったかどうかわからない。

 妙なジレンマだす。



 圭一達の話から察するに、この編でも「綿流し」編と同じくカレー勝負をやっているようだ。
 うーむ、他の編との関連性がよくわからない。
 圭一はこの編でも「綿流し」編でやったメイド服の罰ゲームをやっているのだろうか?



 弁当勝負の前夜、飯作りで家を燃やしそうになる圭一。
 どう考えても鍋に入れる油が多すぎだ。

 結局、圭一を見返しにきた沙都子に飯を作ってもらっていた。
 何だか腹減ってきたな…。

 沙都子と圭一のやりとりを微笑ましく見守る梨花ちゃん。
 その様子は本当に大人のようだ。
 梨花ちゃん、年齢詐称していないか?
 実は君の正体が妖怪とかオヤシロさまで、数百年生きていると言われても僕は驚かないぞ。



 そして弁当勝負当日。
 魅音は圭一の弁当の平凡さに罰ゲームの感触を得て、ゲテゲテと笑う。

 こ、怖えぇー!

 ゲテゲテと笑わんでくれ、ゲテゲテと!

 「綿流し」編思い出しちゃったじゃないか!

げてげて


 弁当勝負が弁当の出来の評価から「心」中心の討論に移行した。
 やたら"シュシュシュキラーン"の効果音が入り、画面がきらめく。
 画面もしょっちゅう揺れる。
 おぉ、目がチカチカする。

 そしてこの討論の結果、自作の弁当ではなかった3人が罰ゲームとなった。
 NOT自作3人組と、それを承知しているレナさん、そして全く関知していない魅音さん。

 魅音が1人蚊帳の外だ。



 罰ゲームを済ませ、買い物をし終えて帰る途中に圭一が考えた『いつか終わる平穏』という言葉が非常に重い。
 このゲームではシャレにならない。

 こんな時間がいつまでも続いてくれればいい…って。

 断言しよう、圭一。
 この時間はいつまでもどころか、数日もきっともたない。

 けれど、その事は圭一も薄々気がついているらしく、根拠のない不安が彼の中にあるらしい。
 彼はそれを何故察する事ができるのだろうか?

 いや、しかし、物語の主人公の根拠のない不安が的中する事は多々ある。
 そこまで疑問視しなくてもいい……のか?

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