祟殺し編(2)

 恋愛感情抜きの圭一と沙都子のやりとりは微笑ましくて好きだ。

 しかし、この状況に恋愛感情が加わってしまえば、途端にひきそうですがね。



 次の日の会話で、一緒にご飯を作って食べた事を遠まわしに冷やかされる圭一と沙都子。
 魅音だけが状況を把握できていない。

 またもや魅音が蚊帳の外。

 ……いじめ?

 この時のからかいっぷりといい、レナの性格が最初の鬼隠し編の頃から変化していないか?
 最初はもう少し大人しめの子だったような気がする。



 自分が把握できていない冷やかし話を流し、魅音が午後の予定を全員に訊く。
 圭一は父親の仕事関連の用事(ホームパーティ)があるらしい。

 だんだん、圭一の親父の職種が画家であるという事に疑問がわいてきた。

 健全な方では、何かエロス系の仕事やってるんじゃないかという疑惑。
 (健全じゃなかったな)

 パーティで編集者が圭一に熱く語る内容が理解できなかった。
 しかし、エロ話である気がしたのだ。

 不健全な方では、薬の密輸でもやってるんじゃないかという疑惑。
 それなりに金持ちそうなので、それぐらいの事はやっていそうだ。



 その後、圭一は沙都子に呼び出され、パーティを抜け出す。
 そして、野球勝負に挑む事になる。

 その流れで、今回最も気になる文章。

「レナが舌をカメレオンのように伸ばし、
 梨花ちゃんをぐるぐる巻きにして捕食する!」

 舌!?

 そして、もういっちょ。

「一番熱い握手を交わした瞬間だった」

 あんたら小便した直後だよな。
 手洗ってないよな。

汚友情


 それにしても、この編の圭一はエンジェルモートの存在を把握している。
 だとすると、あのステキな格好の魅音と出会っているのだろうか?

 ますます各編との繋がりがわからなくなってきた。

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