綿流し編(10)

 真相を読み終えた。

 途中までは火●サスペンス劇場のようだった。
 自白はどうせなら崖がよかったな、と思いつつ、のんきに魅音の自白を聞いていたら騙された。

 やはり火●サスペンス劇場ではないな。
 犯人の往生際が悪いよ。



 今回のレナは、ただの名探偵コ●ンでほっとした。
 何の裏もなかったよ。

 ここまできてやっと言える。

 「綿流し」編のレナ大好きだっ!
 (決して「鬼隠し」編のレナではない)



 話が締めに近づくにつれ、ワシの思考は、
「圭一の命だけはお助けを。命だけはぁぁ!」
という祈りの状態に陥っていった。

 そのため、圭一が犯人に捕まったり、救出されたり、刺されたり、入院したりする度に、
「ええいどっちやねん!はっきりせいっ!」
とイライラした。

 それなのに、最終的には死んだのか生きているのかよく分からない終わり方でしたな。
 圭一にとって、「鬼隠し」編よりはましなラスト…か?



 訳の分からない謎も残った。
 大石さんが言っていたように、死んでいるのに動いている人が多すぎだ。

 祭り前日に死亡していたのにもかかわらず、祭具殿侵入をそそのかした鷹野さん。
 井戸から落ちて死亡していたのにもかかわらず、圭一を刺しにきた魅音。

 どういうことだろうか?
 長期の監禁で壊れた詩音が圭一の所にやって来て、刺したのか?

 おまけに、その時に言っていた言葉の意味もわからない。
 確か「間に合った」「殺したい人を全て殺せた」って言ってましたな。
 訳分からんッス。



 今回の話はただ恐怖がバーンとあるだけではなく、どこか物悲しい。

 惨劇の始まりは、綿流しの日の祭具殿侵入の時ではなく、圭一が魅音に人形を渡さなかった、あの時。
 そこから始まっていたんだと考えたら…深いッスね。



 あとこれは自分の管理能力の問題ではあるが、文句をひとつ。

 綿流しの日以降の話を一気に読んでしまったぞ。
 徹夜どころか、次の日の正午までくいこんだぞ!

 ちくしょー!
 (当然本日は休日)
 余計な補足をすると、この頃は毎日が休日。(アイタタ)

フハハハハ

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