綿流し編(9)

 祭具殿に一緒に入った相手が誰なのか悩みつつ、話を進める。

 圭一は「詩音」と名乗る誰かと会話している。
 追究している。


 (本編読み進め)


 ギャアァァー!

 いきなり「くけけ」って笑い出したぁ!

 「くけけ」っすよ「くけけ」!
 すげー怖い!

誰もがギョッ


 その後、何か変な眼ぇ出た、変な眼!

 怖いよ、怖いよ。
 話し進める気が失せたよ。

 嫌だー、これから何が始まるって言うんだ。



 しかし、何も始まらずに朝になった。

 ほっとするやらがっかりするやら。

 祭具殿侵入の事を悔い、ぼんやりとしている圭一。
 そこにレナが迎えに来た。

 今回のレナは本当に良い人だ。
 祭具殿侵入の件をビシッと叱ってくれたあたりは、圭一の本当の母親よりも母親っぽく見える。

 「鬼隠し」編のアレさえなければ、普通にいい娘だと思えるんだけどな。

 アレのせいで、こんなによくしてもらっていても心のどこかでレナを疑ってしまっている。

 だけど圭一を叱った時のレナは、怒ってはいても狂気をはらんだ顔ではない。
 それに今はホッとする。

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