祟殺し編(5)

 皆が惨劇に陥るのを見たくない。

 そのため、何か嫌な事が起こりそうになると、ゲームの進行が非常に遅くなる。
 何かが起こった後は、最後までやらないと釈然としないため、進行が速くなる。

 今現在、まだ惨劇は始まっていない。

 我ながら進行遅いな。

 そして、前回祟られたトミーと鷹野さんがまだ登場していない。
 もしかして、犠牲者が変わるのだろうか?



 今回は虐待の話がでてきた。
 矛先は沙都子だ。

 嫌だな、沙都子が可哀想だ。

 魅音が虐待の件について語る。
 この様子だと、魅音は沙都子の事を心底案じているように見える。

 それなら何故、「綿流し」編の魅音は沙都子を"呪われた子"扱いしたのだろうか?
 やはり各編によって性格が微妙に異なっているのだろうか?

 あぁ、各編のつながりが本当に謎だ。


 (本編読み進め)


 うぁー、腹立つ。
 沙都子の叔父に腹が立つわー。

 1年前、沙都子の叔母は沙都子とその兄悟史を虐待していた。
 その叔母が殺された事で沙都子に平穏が訪れた。

 こんな事件を起こす犯人が再度出現し、叔父が殺されるのを待つ。
 それしか沙都子が自由になれる方法は本当にないのだろうか?

 ああ、腹立つ。

 それにしても、監督が沙都子をやたらと気にかける理由が謎だな。
 鬼隠し編で聞いた『監督』がこの人である可能性もあるわけだし、何か企んでいる可能性もあるんだよな。


 (本編読み進め)


 圭一の思考がヤバイ方向に進んでいる。
 「隠れ住まう」ってお前、沙都子にそれを実行させる気か!
 一歩間違えれば監禁じゃないか。

 冷静になれ、圭一!
 クールになれ、圭一!

 己が監禁実行の犯罪者になるぞ。



 ダムに向かう圭一。

 この編でも圭一はレナと一緒にダムに行っているようだ。
 各編とのつながりが謎…と、最近よく浮かぶ疑問に思いを馳せていると、トミーが登場した。

 マズイ、トミー!
 あんた、また殺されるよ。

あっはっは


 古手神社の行き方を訊ねるトミー。
 そこで鷹野さんと待ち合わせをしているご様子のトミー。

 …まさか、また祭具殿を暴くつもりなのだろうか?

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