知恵先生のはからいにより、保護司が北条家を訪問したようだ。
しかし、その保護司を沙都子は追い返してしまった。
本人の意思に関係なく緊急保護が可能な保護司。
その保護司が緊急保護を行わなかった理由と沙都子の生い立ちが語られた。
ほう、ダム肯定派だった父も沙都子の実の親父じゃないのか。
しかも、沙都子の母は幼い頃から内縁の夫と同棲する事が何度かあったですと?
その度に、色々な男性を「父」と呼ばなければならなくなり、沙都子はそれに反抗した。
母親が北条の男性と結婚した時も、沙都子は「父」に馴染もうとはしなかった。
逆に「父」を追い出すために、嘘の虐待話を作り、通報して陥れようとした。
考えていたよりも遥かにすさまじい人生だ。
だから、今回も嘘の可能性があるので様子見な訳ですか。
(本編読み進め)
……沙都子が取り返しのつかない事になった。
昼食時、何気なく沙都子の頭を撫でた圭一。
それをきっかけに、沙都子が吐き、暴れ、狂乱した。
この事で、圭一は沙都子を救うには既に手遅れだという現実を知る。
そして魅音の自分達の無力さを嘆く一言がトドメとなり、圭一が変貌した。
鳥肌たった。