罪滅し編(10)

 久しぶりにモノローグが圭一に戻ってきた。

 疲労で授業中に居眠りしているレナを皆が思いやってくれている。
 疲れている原因を知ったら全員驚くだろうな。

 礼奈に「あまり物事を深く考えない」と評されていた魅音だが、この時の話を聞くと実は結構良くわかっているようだ。
 「レナ」を礼奈が演じている事を察してくれている。

 …よく考えると「あまり物事を深く考えない」という言い方も失礼だよな。

 礼奈は周囲の人達を嘲りながら付き合っていたのか?

 誰から聞いたのかはわからない(たぶん魅音?)が、圭一は礼奈の両親が離婚している事を知ったらしい。
 「平穏な日々は退屈だ」という発言の無神経さを素直に反省している。

 いい奴だ、前原圭一。
 あなたのモノローグになるとほっとするよ。

 本当にいい奴だよ、前原圭一。
 (何故か2度言う)



 この後に出てきたTIPSが謎だ。

 誰かと誰かの会話の話らしいが、結局この2人が誰なのかはわからない。

 本当に梨花ちゃんは二重人格なのだろうか?

 片側はどう考えても「拷問狂が」と呟いた、あの梨花ちゃんの口調だ。
 しかもワインを飲んでいる。

 もう一方は「だめなのです」と、いつもの口調の梨花ちゃんだ。

 「拷問狂が」の梨花ちゃんが死に方が決まったと語る。
 死に方が決まった?
 しかも、死体は黒焦げのバラバラ?
 今まで見た事がない死に方だ。

 本当にそうなるとしたら、「罪滅し」編冒頭では梨花ちゃんが生きていたのが気になるな。

 うーん、黒焦げのバラバラ、黒焦げのバラバラねぇ。
 どんな状況なのかがさっぱりわからないが、圭一達も巻き込んでいそうだ。

 おそらく、この編の圭一も死んで退場だろうな。

 そう考えると、読み進めるのは死に近づく事を意味するのか。
 嫌だな。

ちゃくちゃく


 それはさておき、梨花ちゃんの死亡日時は6月25日の夜。
 夜か。

 圭一達はその場にいるのだろうか?

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