罪滅し編(13)

 引き続き、礼奈の態度が微妙だなぁ。

 まとめると、
「人殺しをした事のない奴が軽々しく人を殺せるとか言うな」
と仰っている。

 自虐なんだか自慢なんだか。

 知らないのは当然だが、ココとは別の場所で圭一は実際に人殺しを決行しているんだよ。
 当然、自慢にならない事だけどさ。

 モノローグを読むと、圭一はその蛮行を行った自分を心のどこかで知っているようだ。
 そして、とても後悔している。

 違う世界の圭一がやった蛮行が、この世界の圭一を諌める。
 「祟殺し」編の全てが無駄だった訳ではなかったのですな。


 (本編読み進め)


 ……ほら、やはり結託して隠蔽の方向に話が流れつつある。

 圭一がそういう方向に持っていこうとしている。
 それも蛮行じゃないのか、圭一?

 しかし、結託して隠蔽か。

 雛見沢怪死事件1年目の話を思い出すな。
 あれも隠蔽しようとしたけれど、確か仲間の裏切りによって発覚したんだよな。
 今回もそうならなきゃいいけど。

 というか、基本的に結託して隠蔽に賛成できない。
 その思想こそが詩音が憎んだ雛見沢の根幹じゃないのか?

 どちらかといえば、わしは斜に生きる詩音の思想(目明し編終盤を除く)が好きだ。


 (本編読み進め)


 圭一にちょくちょく「祟殺し」編の記憶がフラッシュバックしている。
 「祟殺し」編が好きなワシとしては嬉しいのだが、他の編の記憶はどうなっているのだろうか?

 それに人殺しを蛮行と思い、反省したのはどのタイミングなんだろうか?
 「祟殺し」編のエピローグでは、あんた(かどうかは確実ではないが)人に死ねと念じとるやないけ。

崇リ殺シ


 結局、部活メンバーで遺体を谷河内の山奥に隠蔽してしまった。

 ワシは微妙な気分だ。
 どう考えても、この5人が幸せになれる気がしない。

 この面々の幸せな日々は有限な気がする。
 しかも結構短そうだ。
 少なくとも梨花は6月25日の夜に死んでしまうはずだから。



 出てきたTIPSを読んだ。
 遺体を埋めた辺りで植樹するという営林署の連絡だ。

 やべー!

 ほら、みたことか。
 蛮行で得た幸せは長く続かない、って自分で言っていたじゃないか。

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