罪滅し編(15)

 祭り後の話は「鬼隠し」編に似ている。
 この時の部活として始めたゲームも「鬼隠し」編と同じではないだろうか。

 1つ違う点があるとすれば、その部活の途中に呼び出されたのが圭一ではなくレナだったという事だ。
 つまり、この編で大石への状況報告を依頼されたのはレナのようだ。

 そういえば「鬼隠し」編では、圭一はしばらく後に部活メンバーの裏話を聞いた。
 そして、レナの裏話も聞いている。

 そうだとすれば、レナは圭一の裏話を聞いてしまうのだろうか?

 うーん。
 圭一の過去がいまだに明確にならないのは何故なんだ?
 そこに何かあるのだろうか?

 それにしても、この村で1番新入りの圭一を飛び越え、レナに協力を求める理由がわからない。
 村内で評判が良いようだから、圭一を避けたのだろうか?



 大石の話を聞いた後、礼奈は図書館での鷹野との邂逅を思い出している。

 そこで意外にも礼奈は一連の事件とオヤシロさまの関連を否定していた。
 本当にリアリストだ。

 そこから考えると、以前魅音が言っていた悟史やオヤシロさまの話をすると起こる豹変。
 その間の記憶が礼奈には無いのではないだろうか。

 茨城在住時、精神に異常をきたした礼奈は首をかき切った。
 すると、その傷口からうじ虫が湧いてきた。
 それがあまりにも気持ち悪くて、血管内のうじ虫をかきだそうとした。

 礼奈も言っていたが、この行動は富竹さんの死に様に似ている。

 その事に関心を示し、礼奈は亡き鷹野さんから借りたスクラップ帳を読む事にした。

 そこで礼奈は、過去の雛見沢住人も自分と全く同じ体験をしていた事に驚く。
 ワシも、うじ湧きが礼奈特有の幻でなかった事に驚く。

 鷹野さんが死亡したという事実から、このスクラップ帳は事実を語っていると信じる礼奈。
 内容を更に読み進めようと決意し、自分なりの説をたてていく。



 それは構わないのだが、頼むから圭一を巻き込まないでくれよ。

 TIPS見たンスよ。

 父親が感染性妄想性障害を起こす可能性を危惧する書類だ。
 しかし、感染性妄想性障害は家族や恋人のように親身になってくれる人にも感応しやすいと書かれている。

 これ、圭一以外の誰がこの状況に相当するというのだ。

 実際、奴はすでに引き込まれつつある。

 しかも、互いに傷つけあい死に至らしめるか、心中する可能性があるというではないか。

 あぁ、嫌だ。
 梨花ではないが圭一と礼奈の最後を知っってしまった気分だ。

 死に至らしめるのも、心中するのもどうにかして避けてくれ、圭一。

 っつうか、圭一は犯罪に手が染まりやすい奴だなぁ。
 「綿流し」編、「目明し」編以外は殺人か死体遺棄、あるいは両方を体験しているじゃないか。

野蛮コンビ


 梨花は自分が死なない未来を願っているように見える。
 でも、死ななかったとして他のメンバーが犯罪を犯している未来で長生きして嬉しいのだろうか?

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