罪滅し編(26)

 屋根に出た圭一は間一髪のところで時限発火装置の発動を阻止。

 そして、そのまま屋根の上で圭一とレナは決闘をする事になった。

 徐々にその場から殺意が消えていく。
 これは、ただの部活モードだ。

 実際にはありえないだろうが、今まで人質だった生徒達も2人を応援している。
 これ、マンガで見てみたいな。

 この闘いに圭一が勝ったら、レナは圭一専属のメイドだそうだ。

 こんな事になっていても、圭一は圭一だ。
 またイリーが乱入するぞ、イリーが。

 レナが勝ったら、圭一はレナの宇宙人・寄生虫説を肯定。

 しかし、
「寄生虫に宇宙人?バカじゃねーのか、バーカ」
と言って始まった戦いなのに、認めるも何もない気がするけどね。

 レナが、自分が勝った時のご褒美がつまらないと言い出す。
 うっすらと目覚めてきていた。

 結果、この闘いはレナの勝利。

 圭一はレナを殺せなかった。
 けれど、レナも圭一を殺せなかった。

 圭一は月夜に吼える。
 俺たちは地獄の観劇者に勝った、と。



 良くやった。
 初めてのハッピーエンドだ。

 と、ここである事を思い出す。

 この人達、死体遺棄してたよな。
 それを考えると、ハッピーエンドでいいのか、という気分になってきた。



 しかし、その気分も最後に出現したTIPSを読むとかき消された。

 この篭城事件の後、古手梨花は惨殺されていた。
 しかも、監督が自殺していた。


 雛見沢大災害だ。


 わ、忘れてたー!

失念大災害


 それじゃあ、圭一達はあの後死んだのか。

 うわー、結局死んだー。
 何じゃそりゃー!

 だから圭一は「祟殺し」編の記憶は曖昧なままだったのか。
 「祟殺し」編の記憶が蘇れば、間違いなく雛見沢から逃げ出すだろう。



 最後まで読むと、「最初の過ちをどうか」というサブタイトルは、レナではなく「鬼隠し」編の圭一を指していたようですな。
 しかし、「ひぐらしのなく頃に」という全体の物語としては、圭一の思考の好転により良い方向に進みつつある気がする。

 でも、次は「皆殺し」編なんだよな。
 この名前で良い方向に進めるのだろうか?

 「皆殺し」編の「皆殺し」は雛見沢大災害の毒ガスの可能性もあるかな。
 それの秘密を暴くということだろうか?

 今回、圭一は連続怪死事件は存在しないのではないかと考えていた。

 少しでも推理をして楽しみたい自分からすると、それはさすがに嫌だ。
 何らかの関連性はあってほしい。
 このままでは、全てが誰かの妄想で完結してしまう。

 寄生虫説は結構筋が通っていると思ったのだが、最終的には一蹴されちゃったな。

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