罪滅し編(7)
「目明し」編の圭一は、詩音から馬鹿っぽい・うざいという評価を受けていた。
「罪滅し」編のレナからは無神経扱いされている。
いいとこ皆無だぞ、K!
圭一はモテモテの主人公じゃなかったっけか?
今まで聞いた一番良い評価が"面白い"という言葉な気がするぞ。

帰宅中、レナは圭一を"おしゃべりな圭一君"呼ばわりしていた。
この言い方、おしゃべりが悪のように聞こえる。
レナ…、いや礼奈はやけにリアリストで、今までと違った方向に怖いな。
(本編読み進め)
おぅ。
また礼奈は圭一が無神経と悪口を言っている。
1年前、悟史は叔母と沙都子の板ばさみになっていた。
その時に、礼奈は悟史を励ます事しかできなかった。
それがどれだけ無責任な言動であり、どれだけ悟史を傷つけていたか。
その事を圭一の"無神経な"言葉から最近自覚できるという。
…だんだん腹立ってきたな。
人の事を無神経、無神経と失敬な。
(モノローグだけどさ)
現在の状況は去年と明らかに異なる。
同じじゃないよ。
だって、誰も礼奈の家庭環境が悪い事を知らない。
あなたが何も語らないから、誰もあなたの心境を察する事もない。
それなら普通の人は口に出す言葉を選んだりしない。
笑ってくれると思うから、人を楽しませる言葉を優先する。
そして、そんな環境を作ったのは、あなた自身ですよね?
大体、圭一にだって礼奈と同じく、そう振舞おうと考えるようになった何らかの過去があるかもしれないのだぞ。
うーむ、無神経の連呼は馬鹿っぽい・うざい発言よりも、気に障るな。
ワシの中の礼奈株、急落。
前へ 次へ
戻る