
自作パソコンを買おう!
手順4:買ってみよう!
実践買い物編
ここでは、実際の買い物を賢くする方法をご説明します。
題名どおり「自作パソコンを買おう!」ですので、「自作」に当たらないメーカー製とショップ製の組み立て済みのパソコンは省きます。
ショップ製BTO/自作キット編
ショップ製BTO/自作キットのパソコンといっても、まさにショップの数だけあり、選ぶにも注意が必要です。
どんな点に注意して、どう買えばスムーズに買えるのかを解説していきます。
まずはショップ選び!
ショップ製BTO/自作キットを買う上で最も重要なのは、ショップ選びです。
ショップといってもピンからキリまであり、ここを間違えると、とんでもない事になってしまう事もあります。
では、ショップはどう選べば良いのでしょう?
それは、ラインナップの数と、一緒においてあるバラパーツの豊富さで選ぶのが良いでしょう。
店の規模とも言います。
店の規模が大きい店ほど、パーツのチェック体制も充実しており、選べるパーツの数が豊富である事が多いのです。
しかし、ここて一点注意が必要です。
店の規模が大きくても、総合量販店(パソコンからソフトまで幅広く売っているような店)は避けましょう。
そのような店は、大きくなりすぎており、マニュアル化が進んでいて、手間を惜しむ傾向があります。
パソコンパーツを専門に取り扱っているようなお店が、一番ベストです。
しかし、規模の大きな店だけ選んでも、安く買えるという保証はありません。
そこで、もう一点。
ショップ製BTO/自作キットを販売しているお店は店頭やお店の一角にラインナップの表を掲載しています。
それを参考にしましょう。
大体のお店で、多くのラインナップを乗せている事が多いので、その中から、自分の欲しい物に近い物の価格を見てみましょう。
それをベースとして、自分の欲しい物にオーダーしなおす事で、おおよその価格が見えてきます。
ネット通販を考えている方、もしくは事前にネットが使える方は、各ショップのホームページで掲載されている商品をオーダーシートでカスタマイズしてみて、
価格を比較してみるのもいい手です。
オーダーシートとは、各ショップがショップ製BTO/自作キットの選べる範囲を大体網羅している事が多く、どの範囲でパーツを選べるのかが確認できます。
ショップ選びで最大の注意点は、複数のショップを検討する事を前提とする事です。
ショップ製BTO/自作キットと言えども万能ではありません。
どこかしらに、不満に思う点が出てきます。
多くはケースの選択肢の幅の少なさだと思いますが・・・。
せっかくの自作パソコンですから、不満は少しでも少なくするべきです。
見積もりは無料のお店が多いので、複数のお店で見積もりを出してもらう事を前提に考えるのが良いでしょう。
場合によっては、無理を聞いてくれるお店もあるかもしれません。
見積もりを出してもらう!
ショップ製BTO/自作キットを購入する上で、見積もりは重要です。
ダイレクトで価格が出る上に、受け渡してもらえる期間、在庫があるかなどの情報も入手できるからです。
しかし、ショップ製BTO/自作キットを購入したいと相談に来る人の多くは、見積もりを出してもらう事をためらいます。
理由はさまざまですが、大抵は日本人特有の「遠慮」から来るようです。
ですが、実際にお店で見積もりを取ってもらうと、それほど嫌な顔はされないものです。
はじめから、「購入を検討しているので、見積もりをして欲しい」と言う旨を伝えれば、相手もちゃんと対応してくれます。
実際に私がそのような業務をした事がある訳ではないので、正確にはわかりませんが、見ている限りでは、
「速いの!」とか、「○○ができるの!」と言うような曖昧な注文をする方のほうが、やり難そうにしているようにも見受けられます。
それと、お店のシステムを無視する、あるいは、全く理解しようとしない方も、やり難そうだなと感じられます。
お店もプロですから、きちんと趣旨を伝えれば、きちんと説明してくれますので、ちゃんと説明に耳を傾ければ、何もトラブル無く見積もりを手にする事が出来ます。
見積もりを出してもらったら、その金額と内容で納得できるのであれば、その場で決めてしまうのも良し、他を見てみたいと思うのであれば、
「解りました。他も検討してみたいので、ちょっと他も見てきます。」と言う旨を言えば良いでしょう。
お店の方は、どのお店も価格と内容に自信を持っているので、大抵は何も問題なく、その場を後に出来ます。
むしろ、後で、再度そのお店に注文をしに行くと、すごくよろこばれたりもします。
こうして、幾つかのお店で見積もりを出してもらえば、どこのお店が自分のニーズに一番近いか、どこのお店が一番お得かが具体的にわかります。
見積もりを出してもらう際に、絶対にやってはいけないことがあります。
それは、他のお店で出してもらった見積もり表(親切なお店は、印刷して手渡してくれます)を、そのまま別のお店で見せる事です。
これはやってはいけません。
相手も人間、しかもライバル点同士のお店のものだったりすると、下手すると喧嘩になっちゃったりします。
あくまでも、礼儀として、さも、そこのお店で見積もりして貰うのが初めてのように振舞ってあげるのが、お客のマナーでもあります。
変に感じる方もいるかもしれませんが、トラブル無く、気持ちよく買い物をする上では重要な事と理解してください。
それと、見積もりを出してもらう際に、最低限のルールがあることにも気をつけてください。
まずは、買う気が無いのに見積もりを出してもらうような事はしてはいけません。
試しにというような軽い気持ちと言うのは、一番質が悪いです。
ちゃんと、ニーズに合えば、それを買う意思がある場合だけ、見積もりを出してもらいましょう。
それと、往生際が悪いのもダメです。
簡単に言うと、無理に値切る行為です。
ショップ製BTO/自作キットを扱うお店は、大体が値切り不可のお店です。
値切りOKを謳っているようなお店以外で値切るのは、営業妨害にもなりかねませんので、気をつけましょう。
あとは、きちんと保証している部分(相性など)を、いつまでもしつこく聞くことも嫌がられます。
下手をすると、「そんなに嫌ならよそで買ってくれ!」とも言われます。
気をつけましょう。
いざ、注文へ!
さて、見積もりも取れたところで、実際の注文です。
注文は、見積書があれば、簡単に済みます。
無い場合も、見積もりを出してもらうのと同じ要領でやれば、さほど苦も無く終わります。
ですが、気をつける点が幾つかあります。
まず、即日受渡の商品(多くは自作キット)を買う場合は、時間に気をつけましょう。
閉店間際に見積書を持って「コレ下さい!」と駆け込むのは、かなりの迷惑です。
注文の品が1点ではないので、揃えるのも時間が掛かります。
そして、何より、その時間、自分が待っていなければならない事にもなります。
閉店よりまだ時間があれば、店内を見て廻る事も出来るでしょうが、閉店後に受け渡しなんて事になったら、暗い中を外で一人で待っているなんて事にもなってしまいますので、気をつけましょう。
つぎに、荷物の量です。
ショップ製BTOは、多くの場合、個別パーツ毎の化粧箱も一緒に渡されます。
自作キットは当然、組み立てていませんので、化粧箱ごと、中身が入っているものが全て手渡されます。
コレは、当然と言えば当然ですが、各商品ごとにメーカー保証の保証書などが入っているので、一緒に全部手渡されます。
お店によっては、化粧箱がないと、保証の対象外になる場合もありますので、その場で捨てる訳にも行かないのです。
そうすると、両手で持ちきれないくらいの量の荷物がいっぺんに来る事になります。
車などで買い物に行く方ならまだしも、電車などで行く方は、その点を十分に考慮に入れて行かないと、辛くてひどい目に会う事が良くあります。
十分に気をつけましょう。
バラパーツ/ベアボーン編
バラパーツ/ベアボーンを使って、自作パソコンを作るには、パーツに関する知識が必須です。
しかし、パーツは常に最新の物が市場に出てきて、規格もどんどん変わり、ついていくだけでも精一杯なのが、一般ユーザーの正直な感想なのではないでしょうか?
正直、今となっては、バラパーツで個別にパーツを買ってきて自分で組み立てる人は、furufuru的に言っても、もはや勇者としかいえません。
そんな勇者たち、あるいはこれから勇者を目指す人たちに向けて、バラパーツ/ベアボーンの賢い買い方を解説します。
まずは下調べ
バラパーツ/ベアボーンを買う場合は、下調べが重要です。
パーツをばらばらで買うと言う事は、当然相性や仕様等も自分で調べなければいけないからです。
furufuruの経験上、勢いや勘だけで買ったパーツは、大抵失敗します。
下調べこそ、バラパーツ/ベアボーンを買う時の、生命線です。
では、何をどこで調べればいいのでしょう?
それは、まず自分の組み込みたいパーツにどれほどの種類があるかを調べる事です。
マザーボードなら、自分の使いたい要件に合うマザーボードがどれ位の種類があるのかです。
調べるには、当然インターネットが必要です。
インターネット無しでは、調べるのはほぼ無理でしょう。
インターネットで、パソコンパーツショップを幾つか廻り、その上で、どれ位の種類があるかを見るのです。
そうすれば、実際に販売されている種類と同時に価格帯も見ることが出来ます。
大抵のネットショップの上では、そのメーカーのホームページへのリンクが付いていますから、そこからメーカーのホームページへ行って、詳しい機能を調べましょう。
メーカーのホームページには、不具合の情報や、注意点も詳しく書いてあることが多いので、それを見ていく内に、どれが自分に最適なのかがわかってきます。
そして、実際に欲しいパーツを見繕って、あとはネット検索や価格を調査しているサイトなどで、安い店を探します。
このように、バラパーツを買う場合は、インターネットは必須アイテムであります。
「ならば、全部ネットショップで買えば良いんじゃない?」と言う声も聞こえてきそうですが、そこが落とし穴です。
その点についても、以下で詳しく見ていきましょう。
ただ買うだけでは能が無い
バラパーツ/ベアボーンを買う人にとって、保証なんて、在って無いような物です。
そこが、狙い目です。
秋葉原を筆頭とした、多くの電気街では、ジャンク品やセール品と言う保証は無しだけど安くしますよと言う魅惑の商品が存在します。
そんな物は、相性が怖くて使えないよと言う声も聞こえてきそうですが、相性が出にくいパーツならどうでしょう?
例えば、電源やケース、キーボードやマウス、CPUやハードディスク、フロッピードライブや光学ドライブなんかも相性はほぼ出ませんね。
そういった、相性が出にくい部分で、セール品を生かすことが出来ます。
ネットショップでは、あまりお目にかかれない物や、輸送費のほうが高くついてしまうものでも、店頭なら手軽に買えます。
単価の安い物であれば、壊れても修理してもらうよりも買い換えた方が早く済むものも多いです。
そういった物は、はじめから割り切って、本気で安いものを買ったほうが、あと腐れなく使う事が出来ます。
保証が必要な物とそうでない物をしっかり見分けて、割り切って買うと、バラパーツ/ベアボーンを選択しても、かなり安く、いや、最も安く上げることも可能になります。
それでも心配だと言う方に、良い実例を挙げてみたいと思います。
今、furufuruがこのページを作るのに使用しているマシンの電源は、通常9800円する250W小型ケース用電源ですが、実はコレは、
とある店で保証無しで1990円で買いました。
既に半年以上使用していますが、全く問題ありません。
8000円近く安く済ませている事になります。
この威力を見逃す手は在りませんね。
でもやっぱり相性は怖い
それでも相性が怖い方は、自作キットを販売しているお店を活用するのが良いでしょう。
お店は限定されてしまいますが、必要な部分だけを販売してくれるお店もあります。
そういったお店で、相性の気になるマザーボードとメモリを購入し、それ以外をバラで買い集めると言う手もあります。
裏技として、自作キットを販売しているお店のラインナップに乗っているマザーボードとメモリの種類を調べ、それと同じ物を捜し歩くと言う手も在ります。
また、自作キットを販売しているお店ですと、相性問題の多いメモリなどは、メーカー名をわざわざ載せている商品のほかに「メジャーチップ」という名前で安価なバルクメモリも販売している事があります。
これは、そのお店の自作キットやBTOで使用されているメモリと同じ事がほとんどです。
そうしたお店の自作キットやBTOの中に、自分の使いたいマザーボードが無いかを調べれば、そのメモリが相性を起こすメモリかどうかがわかります。
メモリだけをそのお店の「メジャーチップ」のバルク品にし、あとは、目的のマザーボードを別で購入すると言う手もあります。
ビデオカードなどは、マザーボードメーカーのホームページなどを見れば、大抵、相性問題の情報が乗っていますので、そこを参考にすると良いでしょう。
それ以外の方法でも、メモリと同じように、自作キットを販売しているお店を活用する手もあります。
買い時に注意!
バラパーツでの買い物は、買い時に注意が必要です。
買い時なんて存在するのか?と言う声も聞こえてきそうですが、これは値下がり状況とは違います。
つまりは、セール時期を狙うのです。
バラパーツでの買い物は、歩いて探すのが命です。
店から店へ、渡歩いて買う物です。
ですから、お店のセール時期を狙った方が、安いものが買える確率が上がります。
また、時価変動していく商品も多いので、値下がり状況もやはり注意が必要です。
CPUやメモリやハードディスクは、値下がり状況が、インターネット上で調べる事が出来ます。
その値下がり状況を見つつ、セールの行われる、連休やボーナス時期を狙うと、安くて良い物が買える可能性があがります。
裏技として、あまり値下がりのしない物、マザーボードやケース、電源などを気長にセール品を探し、コツコツ買い集め、ある程度そろってきたところで、値の張るCPUなどを買うと言う手が在ります。
これは、時価で値が下がっていくCPUなどの特性を生かし、一番安い時期にそれらを買うと言う物です。
いっぺんに購入しなければならない、自作キットなどでは絶対に出来ない手です。
あまりに気長にやりすぎると、マザーボードなども値が下がってきますので、注意は必要です。
バラパーツはどんなお店で買うのが良いのか
バラパーツの命は値段です。
当然、同じ性能ならば価格の安いものがいい物に決まっています。
しかしながら、じゃあどのお店が安いんだと聞かれても、答え様がありません。
バラパーツは、特に値の張る物ほど、価格の変動が早く、今日はこっち、機能はあそこと言う感じで、最安店が変わっていく物です。
ですので、最も安いお店を探す事は、かなり難しい事であるとも言えます。
お店選びのコツは、あらかじめインターネット上で、安めのお店を探しておき、その何件かを廻ってみて、一番安い店で買うのがベストでしょう。
電気街にある全部のお店を廻るのは、体力的にも時間的にもかなり厳しいからです。
そして、インターネット上での一番安い店だけにしない理由は、インターネット上のデータは、貴方がお店におとずれるその瞬間のデータではないからです。
つまりは、インターネット上で二番目に安いお店が、実はその日に一番になりました、なんてことも有るからです。
また、インターネット上のデータはみんなが見ているので、安いと書かれたお店は人が集まります。
そうすると、当然在庫切れも起こします。
行ったけれども買えなかったなんて事が無いように、安めのお店を見て廻る事が重要なんです。
比較的値の張らない商品や、価格変動の少ない商品は、色々と見て廻るのがベストです。
それは、前にも述べたセール品を見つけられる可能性があるのと、価格変動の少ない商品は、比較的種類が豊富な割に、1つのお店に置いてあるラインナップの数が少なかったりする事が良くあるからです。
多くのお店を廻れば廻るほど、より良い商品に出会える確率が上がります。
バラパーツは、足で稼ぐのが重要です。
ベアボーンに関する注意
ベアボーンは、小型や特殊な物の場合、買うお店を注意深く選ぶ必要があります。
それは、ドライブなどに特殊形状の物を要求する事が多く、そう言った物も含めて、商品ラインナップを置いている店でないと、合うのか合わないのかを聞けないからです。
そこら辺の規格に関して、詳しい人ならまだしも、そうでない人の場合、ベアボーンに関しては、かなりお手上げになってしまう事が多いです。
特に、ノートタイプベアボーンの場合は、メモリの種類などはほとんど聞かないようなタイプの規格だったりしますので、注意が必要です。
サプライ品にご注意
パソコンの自作に必要になる、何かとこまごました物に関して、少し述べましょう。
いわゆるサプライ品と呼ばれる、ケーブル類や、ネジなどは、パソコンパーツのお店で売っている物が全てではありません。
ケーブルなどは、パソコンパーツを取り扱っていないようなお店でも手に入ります。
むしろ、そちらのほうが安かったりします。
パソコンパーツを取り扱う店では500円もする物が、なぜかケーブル専門店では100円だったりします。
ネジなども、パソコンパーツ専門店では、セットで980円する物が、電子工具のお店では10個単位で50円から売ってたりもします。
パソコンパーツはパソコンパーツ専門店で買う必要はありません。
安いほうで買ったほうがお得です。
そういったお店をのぞいてみるのも、お得な方法の一つです。