エピソード16(哀川死ぬ!?)
ある年の海水浴シーズン、俺は兄弟分の小川英二ら3人で闇金融で預かった客のワンボックスカーで茨城県白里海岸に遊びに行った。夜中に現地に着くなりビールを飲みまくり、海の家で店内の花火を全部買い占め波打ち際に打ち上げ花火を一列に並べ点火しまくった。一度自分が主催する花火大会なるものをやってみたかったのでやってみた笑!夜中にも関わらず海岸に来ていた多くの観客達に喜ばれ気分を良くした俺はレイバンのサングラスだけ外しアロハシャツを着たまま缶ビールを片手にまだ誰も入っていない真っ暗な海へと入って行った。台風の影響があって俺は一瞬にして高波にさらわれた。海底でぐるぐる回り、ハハッ俺死ぬなぁ…まぁこんな死様もありかぁと思った。しばらくして海面に浮かび上がり自力で助かったのだが、海岸では英二の兄弟が呆然として立っていた。兄弟が言うには俺が波に飲み込まれた後、しばらくしてビーチサンダルだけがプカプカと海面に浮き上がってきて肝心の俺は浮かんでこなかったらしい笑!あっ笑い事じゃないかっ、傍で見ていた人にとっては…これから海水浴シーズン皆様も気をつけましょう!
エピソード17(行方不明)
俺の知り合いで遊びによるたびに、そこの若い衆が消息不明になっている不思議な某事務所があった。何故だろうと思ってそこの幹部に尋ねると、「うちのおやっさんはよぉ、ちょっと機嫌を損ねるとあの野郎を沖縄に連れて行けっ!が口癖でよう…沖縄に連れて行かれた奴はサメの餌にされて二度と発見される事は無いし今まで一度も発見されねぇからなぁ。」と答えが返ってきた。寒っ!山の中に埋めるとか港にコンクリート詰めにされて沈められるとかは良く聞くけどサメの餌はなぁ…恐れ入りましたぁ
エピソード18(舎弟)
俺にも舎弟が居た。常に24時間体制で俺の身の回りの事をこなしていたが、変な奴だった。車の免許を合宿で取り、早速姐さんの送迎を任せたが、姐さんからすぐに電話が入り「ちょっと哀川君!何なのあの若い子、あんな運転怖くて乗ってられないから明日から哀川君が来て!」と言われ、兄貴分からも今度入った若いのは何じゃありゃ使えんぞ!とクレームが入り仕方が無いから俺の専属運転手にした。ある日の夜中、国道を走っていると急にブレーキを踏んで止まり彼は涼しげな顔をして前を見ているので「おいっ!何でこんな所で急に止まってどうしたんだっ!」と俺が聞くと、平然とした顔で彼は「信号、赤ですから。」と言うので前を見ると50メートルも先の信号は確かに赤で、彼はコンビニエンスストアの歩道の停止線で信号が青に変わるのを待っているのだと分かった瞬間、笑えた。その使えない俺の舎弟は年中俺に怒鳴られながら一生懸命頑張っていたが、結局シャブに手を出して暗闇に消えていった。今ごろシャブぼけして赤信号の手前200メートル前辺りで青になるのを待ち続けているに違いない笑。
エピソード19(芸能人とHができる!?)
芸能興行を手がけている各組織には、1発やれるリストなるものが存在し、実際にリストを見たという渡世の方は結構いらっしゃると思いますが、アイドル歌手、グラビアアイドル、演歌歌手やらと(30万円〜上限は相当高い)とにかくHができるのですが、しかしながらお金さえあれば誰でもできる訳ではなく社会的知名度のある方しか利用できないシステムになっており、残念ながら哀川力程度のチンピラではせいぜいお気に入りのレースクイーンと10万円で1発が限界でした笑!
エピソード20(ホストクラブ)
俺の古くからの友人で新宿歌舞伎町のホストクラブ超有名店でナンバー2にまでなった男がいるが俺も1度だけ知り合いに頼まれオープン初日のホストクラブでホストをやった経験がある。オープン初日は招待客ばかりが入店してきてすぐに店内は一杯になった。でもその店、俺も良く話しを聞いてから手伝いに行けばよかったのだが、現役ホストは頭のハゲあがった50代くらいの店長一人でバーテン1名、厨房が中国人の方1名のみで若手のホストは俺一人という事だった。ヤクザの経験しかない俺は、いきなり店長に「哀川チャン3番テーブルお相手してあげて」と言われ、30代前半の女性が一人でポツンと座っているその席に行き、注文をとり人がいないので自分で生ビールを2つ持って席についた。緊張のあまり、オープン初日の店だという事を忘れてしまった俺は自己紹介をした後で「初めまして哀川です。お客様は良くこの店に来られてるんですか?」と質問し笑われた。その後も色々な席につかされ、客に萩原健一の若い頃にそっくりだとか褒められ?(若い頃の顔知らないし…笑)何とか一晩を切りぬけたが当然2日目からは行きませんでした笑!