エピソード296(半年間の内偵捜査)
ある世間を騒がせた事件で逮捕され、その事件が新聞(全国版)テレビで放映され挙げ句の果てには警視庁24時間で「○○県警執念の半年間に渡る大捜査」とかなんとかいうのでまで放映されたのを俺が知ったのは面会に来た女からだった。
取り調べの際、刑事からもオマエの背後関係を暴く為に半年間も内偵捜査したんだぞと言われた。
半年間も?そんなに長く張り込みされていたとは知らなかったのだが、俺は家の外に出ると周囲を見渡す癖があり向かいの家の窓に怪しい人影がないかとかマンション周辺にスモーク貼りの不審車輌が停まってないかとかをチェックするのだが・・・思い当たる事がなかったので、いったいどこから俺を監視していたのか取り調べの刑事に尋ねた。
色んなショットの俺の写真を見せながら刑事はこう言った。「通常なら向かいの家の空室で監視するとこだったんだけどなぁ・・・あいにく借りれる部屋が無くて植え込みの中に隠れて撮った写真だ。オマエの内偵は本当に疲れたぞ!」
マジかよ?あの植え込みで?想像した俺は思わず笑ってしまった。いやぁ刑事って仕事は大変なようです(笑)

エピソード297(公正証書原本不実記載)
ある日、友人と東陽町の免許センターに免許の書き替えに行った時の事、俺が講習を受けている間に1階のロビーで待っていた友人がたまたま少し前に俺と友人が世話になった刑事達に遭遇したのだった。ある事件の犯人確保の為の張り込み中だったらしいが・・・
刑事「久しぶりだなぁ!今日は何しに来たんだ?」
友人「いや今日は哀川君の免許更新に付き合いで来ただけですよ。」
刑事「そうか・・・アイツ免許の書き替えかあ!おいっ!そういやアイツ新しい住民票持ってきたのか?」
友人「・・・。」
刑事「俺達、アイツがここで免許の更新しに来てる事、知らなかった事にしてくれよっ!」
と友人に言い残し、その場を去ったらしい。何でか?俺は18歳で普通自動車免許を取得してから一人暮らしを始めて住所が転々と変わってるのにも関わらず、10年近くも免許の住所変更を故意にしてなかったのだ。
通常、厳密的にこのような事は「公正証書原本不実記載」という立派な罪に問われるらしく、そんな事でいちいち俺を逮捕しても仕方がないのでその場を去ったらしい。
見逃していただき助かりました(笑)

エピソード298(そんなの有?)
俺がある事件で逮捕され起訴された時、共犯として女が在宅の任意取り調べとなった。
まさか女まで逮捕されて起訴されては女まで前科者になってしまうし御両親にまで責任を取らされかねない!と思い必死で厳しい取り調べにも耐えたにも関わらず・・・
刑事は「オマエが必死で共犯の存在を否認してもオマエの女は全て自供したぞっ!」と言うのだった。さんざん刑事に毎日休日なしで20日間めいっぱいの取り調べを受け、最後の最後に検事に謝罪文を書き共犯の存在を認め、無事に女は起訴される事なく嫁入り前の娘を・・・なんて責任を俺は取らされる事なく結局女とは別れられた。
でも・・・俺がそんな必死の思いでかばった共犯の女、実はある意味主犯だったにも関わらず俺が厳しい取り調べと寒い塀の中の生活まで味わったのと比べると女の取り調べとは・・・なんと取り調べの刑事と一緒に昼間ゲーセンでUFOキャッチャーで遊んだりとキャーキャー盛り上がってたらしい。オイオイ!そんなの有りかよっ?(笑)
若い刑事の中には、その女が気に入ってたのもいたらしく事件解決後も飲みに誘われたりしたらしいが・・・まぁ別に恋愛は自由だし俺自身、その女とは別れたかったので好きにさせておいた(爆)逮捕されて結果オーライだったらしい(笑)

エピソード299(別れたかった女)
エピソード298で書いた、俺が塀の中へ落ちてメデタク!?別れられた女・・・押しかけ女房のように俺の家に勝手に3年も居座り借金ばかり増やしてくれて(笑)気性は荒く男勝りで喧嘩っ早く、車を運転中(軽自動車)に気に入らない大型トラックがいただけで俺が助手席で熟睡中に派手なアクション走行をした挙げ句、相手のパンチパーマの運転手をトラックのハシゴをよじ登ってまで引きづりだし・・・国道4号線のド真ん中で大暴れするし(笑)、自分が気に入らないと思ったら相手が誰だろうとお構いなく暴れる事の好きな女だった。
いつか、くだらない喧嘩に巻き込まれて俺がパクられるんじゃないかってヒヤヒヤさせられる毎日だった(爆)
それ以来、俺はアバレル関係の女性とは付き合わない事にしている。え?オヤジギャグ?スミマセン(笑)

エピソード300(遠い過去)
極道とはなんだ?何も知らなかった13歳の俺・・・東京都足立区という東京でもかなり柄の悪い街なだけに同級生や先輩の中には今の極道界を支える名立たる有名な某広域指定暴力団の副会長クラスの親分の実子がいた。
ヤクザという言葉くらいは耳にしていたが、極道という言葉を知らなかった俺は21歳の若さにして他界してしまった友人から初めて極道という言葉を耳にした。
「2コ上のO先輩だけどよぉ・・・あの人は極道になる為に選ばれてこの世に生まれてきたような人だよ・・・」そう耳にした俺は良く意味がわからなかったが「ふーん」と言っただけだった。
内心俺は不良の話だから、きっと悪さを極めた少年の事・・・「極童」と漢字と意味を勝手に解釈してしまった(笑)そんな俺がその彼から初めて耳にした極道に自分がなるとは夢にも思わなかった・・・。
しかし極道を極童と大きな勘違いをしていたような俺だから中途でやめたのだろう(笑)。