エピソード41(闇金融)
都内某所で闇金融の店舗を構え、暴利を客からむしりとっていたこともある。兄貴分に頼まれ金融の勉強をし、法務局での様々な書類の申請から、電話の応対、接客などを短期間でマスターするために関連金融業者の人間に色々と学んだ。
表向きは法定金利でお金貸しますと言っておき、実際に店に足を運ばせ金を融資する段階になると色々理由をつけて結局は10日で3割の超高金利で貸し付けるのだ。小切手系の金融で、来客は全て会社経営者で、要はその日のPM3時の決済までに金が用意できなければ早い話が不渡りを出して会社倒産の危機に直面するので、わざと客を2時頃に呼びつけ3時15分前あたりから今の条件では金は貸せないと言うもんだから、客は泣く泣く高金利に手を出し不動産に根抵当権だの短期賃借権だのをいつでも設定できる書類に実印まで押させられ高級車なんかはもちろん担保に取られてしまうのだ。
ある日の事、相当年配の方から電話があり今すぐお金が必要なんじゃと言われたが、よくよく話を聞いてみれば普通のお寿司屋さんの主で、どうしても金が必要だけど銀行みたいなとこは好かんという事だった。俺は、「おじいちゃんねぇ、俺が言うのもなんだけどこんな金融屋から金借りたら財産全部無くなるよ。悪い事言わないから借りちゃダメだよ。」と説明して電話を切った。
しかし、数時間後におじいちゃんはいきなり店に顔を出し結局借りる事になったので、俺が電車で一緒におじいちゃんの店に同行して高級車を預かることになった。
店に着くと、そのおじいちゃんは俺に「まぁ、寿司でも食べていってください。私はねぇ金融屋なんてどこに電話しても同じ事しか言わないろくでもねぇのがやってると思っていたけどアンタは違ったからあんたの所で借りる事にしたんだよ。」と笑いながら話してくれた。
本当に申し訳ない気持ちと、おじいちゃん返せるのかなぁと心配だったが、無事一括返済してくれたので追い込みをかけなくてすんでホッとした。
結局、その金融業は出資法違反で摘発され雇われ社長がNHKの緊急速報とともに逮捕され、しばらくしてから店をたたんだ。やっぱり、弱い者から金をふんだくってまで極道で飯は食べたくないな〜んて…俺向いてないかもと思った(笑)

エピソード42(飲酒運転)
最近じゃぁ飲酒運転は罰金が高いのであまりしていないが、前は良く飲酒運転をし都内某所の高速道路の料金所の検問でひっかかる常連だった(笑)
ある日、小川の兄弟と酒を飲み兄弟の運転で走っていた時の事、若い小僧!?俺よりは年上かもしれないが(笑)が、いきなりアオってきて兄弟の車の前に割り込んできた。ついでに車の窓越しに何か文句を言ってきたので仕方が無いので相手をしてあげようと思い(笑)俺が最初に車を降り、兄弟は車を安全なところに寄せていた。相手の小僧に近寄ると少し酒臭かった。
まだ時間も早く人通りも多かった為、相手の小僧も俺が何もしないとでも思ったのだろうか?まだ威勢良く罵声を浴びせてきたので俺は、大きな声で周りにいた通行人達に聞こえるように、
「おい!アンタっ酒臭いなぁ飲んでるだろう!飲酒運転して何を偉そうな事を言ってるんだ!。」
と言って、民衆の白い目がソイツに向けられた瞬間、踵落とし1発で地べたに沈めてやった(笑)
俺が車から降りて1分間内の出来事だった為、兄弟が駆けつけた時には、地べたに小僧が横たわっているだけだった。車に割り込まれ文句まで言われた張本人の小川の兄弟は何もする間も無く終わってしまった事に名残惜しそうに現場を後にした(笑)
飲酒運転?していたのはこっちで相手はしていたかなんて良く覚えてません(笑)

エピソード43(覚醒剤)
ある日、行きつけの店に来る常連のお客さんに覚醒剤が欲しいのだけどある程度まとまった量で相場より少し安くしてくれれば買いたいのだけどと話を持ちかけられた。当時、相場よりかなり安くて上物のブツを手に入れるルートを知っていた俺はその客とすぐに取り引きを開始した。
取り引きが成功するたびにブツを扱う量も増えてきて通常でもかなり安いブツがなおさら安くなり覚醒剤自体余るくらいになってきた。そうなってくると不思議なもので絶対にクスリだけは自分では手は出さないと決めていたのに、何でみんなはこんな物にはまるんだろう?と思い好奇心からさすがに注射器は使わなかったが、あぶりだして煙を吸ったりして結局1ヶ月間吸い続けた。
覚醒剤は現実逃避する為のもので、最終的には現実の世界に戻らなければならないわけで、ある嫌な思いをしてからパッタリと覚醒剤をやめて今はもう10年以上経ったが、やめた当初は部屋に閉じ篭り電話線を抜き外部との接触を絶ち、たまに人間としゃべろうとするとうまく言葉も出てこないような状況が1年近く続いたような気がする。覚醒剤は人間をダメにします。ご注意を!!

エピソード44(地図に無い所)
某農薬メーカーからの依頼でX県内の林道付近に木箱を運んで欲しいというのがあった。訳も分からず指定された時間に指定場所に行くと、何やら米軍の輸送車両が3台近づいてきて、米兵が数人ライフルの様な物を突きつけてきて何やら木箱にはさわるな?と言いながら勝手に俺の車から大事そうに!?木箱を積み替えて山奥へと消えて行った。しかし、地図をどう見ても米軍基地らしきものはのっていなかった。
私は最近知り合った知人の話しではその付近で夜中紛れも無く巨大な円盤が頭上を通過していき記憶の中では、円盤の下にはアルファベットらしき文字が書いてあった。気がするという。
あまりこういう事を詳しく書くとまた哀川力は追われる身になるのでやめておく(怖)。

エピソード45(小池さん)
俺は良く兄貴分に飲みに連れて行かれたのだが、1軒目に必ず寄る居酒屋があった。
その居酒屋に入ると、いつも「哀川、お前何食べるんだ?。」と聞いてくるのだが、
俺は必ず「ラーメンで。」と答える。食べ終わってまた聞かれる「おい、次は何食べるんだ?。」
今度は「ラーメン玉子入りで。」と俺は答える(笑)
結局、俺はラーメン2杯でウーロンハイを飲み続けるのだ(笑)
そんな俺に兄貴分は「お前はラーメン好きの小池さんかっ!。」と言い、店の人も覚えていてくれて店に行くたびに「今日もラーメンですか?。」と聞かれる始末(笑)。
…俺、別に居酒屋で酒飲むのにラーメンつまみに飲むほど好きじゃなかったんです。その店の料理が、あまりにもまずくてラーメン(しかも、インスタントの『うまいっしょ』だよ笑)しか頼みようがなかったんです(・m・ )プププッ