エピソード51(人骨ラーメン)
昔、俺の地元によく行列が出来る美味しいと評判のラーメン屋があった。
しかし、そのラーメン屋はスープの出汁に人間の骨を使っているなんて恐ろしい噂も流れるようになり、まさかそんな訳無いだろう俺もそのうちに食べに行こうなんて考えていたら、なんとその店の店長が墓荒らしを度々していて逮捕されたのである。
人骨を本当に出汁に使っていたと供述したらしいですが…怖
そんなに美味しいラーメンが人骨出汁でできるんですかねぇ?
エピソード52(鉄砲玉ぴゅ〜)
極道の世界、親分が黒いカラスを見て「あのカラスは白いなぁ。」と言えば黒いカラスは白いカラスになってしまうのは常識だ。
ある日の事、事務所で親分が取り引き先の社長と電話で話をしていると、何やら交渉がうまくいかなかったらしく怒り出し
「あのクサレがぁ!絶対許さんぞ!。」と怒鳴りだし、若衆に電話をかけ「おい!お前○○町の××社長の自宅知ってたよなぁ、そこに行って2、3発弾いて来いや!。」
おいおい、マジかよ!とそばにいた俺は思ったが、親分の命令じゃあ仕方が無い…頼まれた若衆も気の毒だが、きっと弾きに行くのだろうと思ったら女房子供がいた。
その若衆は気が変になりシャブをやらなきゃ冷静になれないとか言い出し家の中に閉じ篭りきりになり使い物にならなくなった。
その時、俺は組や親分に命を預ける身ならば結婚して家族を持つもんじゃあないんだなぁと思った。

エピソード53(男の甲斐性)
甲斐性があれば長い間、社会不在を余儀なくされても女は男がシャバに出てくるまで待っていてくれるだろう。
俺なんかの場合、社会不在を何度も経験しているがシャバにいた時に一緒に暮らしていた女が過去に何人もいたが塀の中に行く寸前までは女も涙を流しながら「絶対に出て来るまで待ってるからね。安心して懲役務めてきてね。」な〜んて、まぁありきたりのセリフを言われ、実際にシャバに戻ってくると女が待っていたためしがない(笑)
ひどいのになると俺の家財道具を全て売り払い弁護士を通じて絶対にもうあなたとは会いませんなんてのまでいた(笑)
結論、哀川力に男の甲斐性は全然ありません(/−\)

エピソード54(住民登録なし)
20歳で両親の離婚がもとで縁を切られ極道の世界に足を踏み入れシャバと塀の中を行ったり来たり、当然のことながら本籍地こそあるものの住民登録なんてしてるわけが無い。
そんな俺がシャバに出るたびに部屋を普通の不動産屋で借りるのは大変なのである。
出所後に先ずは、まとまった金を作ることから始まり、いざ、不動産屋に行っても住民票だの保証人をつけてくれだの言われる。
住民票なんて役所に行っても「あなたの住民票は存在しないので、本籍地から現在住んでいる所の住所に移動しないと発行できません。」と言われるので、仕方が無いから勝手に、縁を切られた片親の方が住んでいる住所に登録し住民票を手にいれる。
保証人は、身内の方に限りますなんてうるさい事を言われると舎弟を俺の親戚だと言って適当にハンコを押させて、これで、やっと部屋が借りられるのだ。
保証人がいない場合、ルームメイトの募集をして敷金礼金を全額負担するかわりに誰か保証人のつけられるようなきちんとした相手を探さなければならない。俺の場合、ルームメイトが何かの都合で借りた部屋を解約したいと言い出したら、また、他のルームメイトを早急に探さなければならないのだ…色々と大変である(笑)

エピソード55(あなたが当選しました!)
あなたが選ばれただの当たっただのなんていう変な電話がよくかかってきて、賞品を渡したいから取りに来てくれなんて言うアホ業者が多いが、忙しい時は「どこに電話してきとんじゃあ!当たった賞品ならそっちから足運んで持ってこんかい!」と怒鳴って電話を切るのだが、あまりにもしつこい業者の場合は暇な時に出向いてやる。(笑)
たいてい貸しビルや貸しテナントに呼びつけられ、駅の出口なんかで若い女の子が待機していて場所まで案内してくれる。
建物の中に入ると1対1で(ひどい業者は3対1)、旅行が安く行けてジュエリーなんかも格安で買えて、車も安く手に入り、レンタルビデオまでが安く借りられるなんて、とにかく良い事づくめのシステムにあなただけ特別に入れるというような説明を受けるのだ。
最終的にはそのシステムの会員になるには年会費が何十万円もするのだが、ローンが組めるので安心ですなんて言ってローンの申し込み用紙まで持ってくるのだが、いつまでもボーッと話しを俺も聞いているわけではない(笑)
「じゃあ、そんな良いシステムならアンタはその会員になって海外旅行に行ったり貴金属を安く手に入れたりしてんのかい?だったら、会員証見せてみろよ…こんな詐欺は裏で絵を書いてるチンピラがいるんだろう?上の階にでも待機してんのかい?早く呼んでこんかい!」な〜んて優しく!?言ってあげ、こちらの素性を明かすと相手もすぐに折れてしまう(笑)
そして、無事ロビーまで送られる訳だが、帰りのエレベーターの中で 「あなたの女にしてくれませんか?」なんて事まで言い出す、図々しい従業員までいるからあきれて物も言えませんでした。参考までにシルバーアクセとかジュエリーが当たったから取りに来てくれというのはそれを口実に高い貴金属を買うまでしつこくされて帰れないようにするような悪質な業者もいるので皆様ご注意を!俺は正面ロビーで脅かして当たったものだけ裏口で貰って、さっさと他の騙されている客を見ながら帰りましたけどね(笑)