イヌビエ (Echinochloa crus-galli (L.) Beauv.)2008年7月29日。路傍や荒地にきわめてよく見られるイネ科1年草である。世界中の温帯から熱帯まで分布する適応性に優れた植物で、ヒエ (Echinochloa frumentacea Link) と同属である。ヒエは非常に古い栽培植物だが、イヌビエと同種のものからインドで馴化されたと考える人が多いとある(北村四郎選集3 保育社) |
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ケイヌビエ (Echinochloa crus-galli (L.) Beauv. var. caudata Kitagawa)8月1日。水田雑草の中で、タイヌビエとともに最強のイネ科 1年生雑草で、若苗のころはイネと区別がつきにくく、水田にたやすく入り込む。成長が早く、イネの成育に被害をあたえる。イヌビエの変種で、日本と中国に分布する。 |
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オオイヌタデ (Polygonum lapathifolium L.)8月1日。早くもオオイヌタデが荒れ地を覆って咲いている。きわめて逞しく成長するタデ科の一年草で、イヌタデに似るが、ずっと大柄で、花はイヌタデほどきれいではない。サナエタデやハルタデとともに、畑地の雑草である。花色には変異があり、白に近いものもある。北半球の温帯、暖帯に広く分布している。 |
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ブタクサ (Ambrosia artemisfolia L. var. elatior (L.) Desc.)8月18日。北米原産の帰化植物でキク科の1年草である。日本には1880年に入ったとあり(朝日百科「世界の植物」)、帰化植物としてはかなり古い。花粉症を起こさせる悪役として名を馳せたが、近頃はなぜか大変少なくなったように思う。散歩していても出会わないことが多い。久しぶりに大きな株を見つけた。以前は嫌っていた植物が、こうしてみると懐かしい。 |
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オオブタクサ (Ambrosia trifida L.)8月18日。北米原産の帰化植物でキク科の1年草である。日本には1952年に入ったとある(朝日百科「世界の植物」)。写真のものは、現在花が咲いており、高さは2メートル以上ある。葉身が3中裂または5中裂しており、桑の葉に似ているので、クワモドキともいう。河原や荒れ地に大きな群落をつくる。ブタクサとともに、花粉は花粉症を引き起す。いまでは、オオブタクサの方が主たる花粉症の誘因かもしれない。 |